アンチビールス系のソフトはとても危険な代物です。
システムを破壊する菌を倒してくれる効果とあわせて
システムとの相性により、突然のリセットやシャットダウンなどを
起こしてしまう危険もついてくる諸刃の剣でもあるからです。
それに、ものによってはいったんインストールすると
アンインストールしただけでは呪いの種をシステムに埋め込み、
完全アンインストールしてくれないというソフトもあるので
使っているソフトを変更するのは結構面倒だったりもします。
ということで、昔買ったノートンのアンチビールスを
入れ替えが面倒だからと使い続けてきたのですが、
いつのまにか古くなりすぎて更新が終わっていたのだと
この前知りました。
こうなると、次のものを買うにしても、
完全アンインストールで呪いの種ごと除去が必要になってしまいます。
でもそこまで古い状態にリカバリするのは結構めんどうです。
そこで、とりあえず適当にソフトを削除して、
別の抗菌ソフトを試してみることにしました。
無料版と有償版があるものをダウンロードして使ってみます。
設定はオート検索などはすべて無しで、
ファイルを手動検索だけにします。
……と。いままで、ダブルクリックしてから開くまでに
十数秒かかるほどでいらいらしていたオフィスソフトが
何秒かでするりと開きました。
一瞬、開いているのが信じられずにまたダブルクリックして
警告が出るくらいでした。
あの腹立たしかった動作は、パソコンの性能うんぬんでなく、
オプションで手動検索以外すべて切るにしていたはずの
抗菌ソフトが起こしていたものだったなんてはじめて知りました。
ためしに何度か開いてみても、いらいらすることなく
開くようになったので、もう昔と同じソフトは
使いたくない気分でいます。
自分で考えてなにかをするというのも役に立つときはあるのでしょうが、
言われたことだけやってくれるというのが
よっぽどありがたい時もあります。
『言われたことしかやらない』というのは
悪徳のように言われがちですが、
実は美徳ではないのかと声高に叫んでみたくなりました。
それを入れておけばパソコンの動作は
いちいち重くなりますが、
中身に感染する前に見つけて
感染を防止してくれるはずです。……たぶん。
未だかつて「駆除」が出来たことが一度もないという・・・
ずっと前はウイルスに感染する前に何とかしてくれると思ってました、まさか感染してから分かるとは・・・