ゴールデンカムイとシャーマンキングを見ていたら、
アイヌ語のオオカミの単語が出てきました。
ホロケウ。
この単語の語源はわかるでしょうか?
日本語や外国語の方言化ルールというのがわかっていれば、
これくらいの単語を見分けるのは簡単です。
まず、英語の狼は『wolf』ウォルフ。
ロシア語の狼は、『volk』ヴォウク。
二つ並べてみれば、共通と揺らぎの発生はわかるでしょう。
言語の世界では『w』音と『v』音は交換可能、
『f(h)』音と『k』音は交換可能なので、
どちらも同じ単語、同じ音です。
では、これを混ぜ合わせ、語尾に母音をつけたら?
『wolke』
ではなんと読むでしょうか。
……と言えば、『ウォロケー』あたりになって。
『ウォロケー』から『フォロケイ』『フォロケウ』あたりが発生しそうです。
この音は『ホロケウ』に通じますから、
アイヌ語の『ホロケウ』は、大陸系で共通する単語、
『狼(wolf)』系統の言葉が方言化しただけのものだと
考えるべきでしょう。
というような、大陸系の単語を持つ一方で、
カムイやイナウなど、日本語系統の発音と概念が
アイヌ語には見えます。
そのため、アイヌ語は語源をたどるのがすごく難しいのです。
わたしの母言語は北海道弁ですが、
沖縄弁は方言化ルールがかなり適応されている言葉なので
一見わかりにくく思えても、考えると意味がわかったりします。
距離としてはアイヌ語のほうが近いのに、
理解としてはアイヌ語のほうが遠く
沖縄弁のほうが近い……言葉とは面白く、不思議なものです。
というのはおいておいて。
ついでなので日本語の『おおかみ』の語源です。
わかるでしょうか。
いまのところ、『大神』や『大噛み』だとか言われるようですが、
わたしはどれも違うと思います。
『狼』は日本語では『おーかみ』。
これを覚えて、以下。
『狼』は英語では 『wolf 』ウォル+フ
『狼』はアイヌ語では『wolke』ウォロ+ケ+ウ
『狼』はロシア語では『wolf 』ヴォウ+ク
『狼』は日本語では 『?? 』おーか み
日本語の発音と、大陸弁の発音には、共通発音が見えますよね?
大陸共通弁『wolf』に対し、後ろに『e』あたりをつけたのが
『ウォロケー』『ホロケウ』でアイヌ語。
なら、大陸共通弁『wolf』に対し、後ろに『m』をつけたら
『wolkm』、『ウォークム』で、
『おーかみ』音が出るのではないでしょうか?
まあ 確かめる手段もないし、そこらへんの語源には
別段興味もないので調べることはしませんが、
アニメを見ながらそんなことを考えました。