久し振りに口に!
山道沿いの木の梢に 見覚えのあるシルエットが風に揺れているのが見え
彼岸花に見守られ稲刈りが進む!
山道沿いの木の梢に 見覚えのあるシルエットが風に揺れているのが見え
車を止め荷台から手を伸ばしてみたが少々高すぎて手にすることは出来ず
今年はアケビの成り年なのかあちこちの梢に沢山のアケビがぶら下がっている
甘いお菓子など簡単に手には入らず おやつの無かった子供のころ アケビは甘くてとても貴重な山の恵みだった
子供たちはそれぞれ秘密の場所を持ち実の熟れる季節になるとこっそりと山に入り それぞれが山の恵みにありつく
蔓を頼りに木に上り苦労してやっと手にしたアケビの中身は小鳥たちに先を越され なかなか口に出来ないが
小鳥につつかれず無事なものを手にした時の嬉しさは何物にも代えがたい喜び・・・・
風に揺れるアケビを見ながら子供のころを思い出す
しかし手が届かないからちょいと登って取って来るというには歳を取りすぎていて・・・・
ひとまず家に帰り小道具を持って出直し 少しだけ小鳥たちから分け前をいただく
何十年振りかに口にした山の恵みは記憶の味を増幅させるようでより味わい深いものに
しっとりと甘い実を口に 僅かな果肉と果汁を味わい 種を吹き飛ばす
彼岸花に見守られ稲刈りが進む!