昨日、録画したNHKの『映像の世紀』を観た。テーマは映像によるプロパガンダ。朝から重たい内容だったが、見ごたえのある番組だった。
ソ連の映画監督、エイゼンシュテインが登場。
若き日のエイゼンシュテイン。日本人の友達ができた。
彼は漢字に興味を持った。漢字は組み合わせることによって、色々な意味を持つことができる。しかも形に意味がある表意文字である。漢字の成り立ちをヒントにモンタージュという技法を考え出したと言われている。
例えば、この無表情の男性が、
スープの映像と組み合わせると
お腹をすかしているように見える。
棺に入っている少女の映像と組み合わせると
悲しそうな顔に見える。
そして、エイゼンシュテインはこの技法を『戦艦ポチョムキン』で使った。
『戦艦ポチョムキン』 ロシア帝国に反抗したポチョムキン号の水兵を一般市民が応援しようとすると
国軍(映画ではコサック軍)が市民に発砲する。
オデッサの階段を駆け下りて逃げる市民
視点の異なる様々なカットが続く。
国軍(映画ではコサック軍)が市民に発砲する。
オデッサの階段を駆け下りて逃げる市民
視点の異なる様々なカットが続く。
お母さんが撃たれて、
彼女の赤ちゃんが乗った乳母車が階段を駆け下りていく。一番有名なシーン。
私は、この乳母車のシーンが怖くてたまらなかった。それでこの映画は記憶に残っている。映画評論家に言わせると、このモンタージュ理論は画期的なものだったそうだ。
そして、その階段がウクライナのオデッサ(ウクライナ読みでオデーサ)にあることは、『ウクライナの歴史』を読んで知った。
現在のオデーサの階段。一見、平和に見えるが。
大学院に行っている時、映画の授業をとった。受講者は3〜4人だったと思う。毎回、映画を観るだけ。ラッキー。それでも徹夜で絵を描いている男子学生はいつも眠っていて、たまに先生に起こされていた。
ラッキーと思ったが、最後のレポートには七転八倒した。エイゼンシュテイン監督の『イワン雷帝』をビデオで観て、大学院生らしいことを書かなければならなかった。中学生程度の思考力しかない私には、キツイ課題だった。
イワン雷帝がどんどん、大きくなっていく。
2部の最後の方はカラーになった。当時の絶体的権力者スターリンは、監督がイワン雷帝になぞらえてスターリンを批判していると思い、撮り直しを命じた。撮り直す前にエイゼンシュテインは亡くなったそうだ。
今日もパワポを1枚作った。梅田スカイビル。展望台を7時間かけてワイアーで吊り上げた件。
習字の練習をした。臨書と今月の課題3枚(楷書、行書、草書)
9月の課題の意味は、「山のすばらしさは、秋に向かうほど多くなる」
19:05の桃ヶ池公園の蓮池。秋の日は釣瓶落とし。
書道教室で朱を入れてもらった。
公園から見えたあべのハルカス。ホテルマリオットのあるあたりはまだ、あまり電気がついていない。
19:05の桃ヶ池公園の蓮池。秋の日は釣瓶落とし。
書道教室で朱を入れてもらった。
公園から見えたあべのハルカス。ホテルマリオットのあるあたりはまだ、あまり電気がついていない。