だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

「イチオシ! 課題図書」 その③ 「大人のSMAP論 」

2017年08月06日 | 日記
SMAPについて、大人っぽく考えてみよう (^^♪

このコーナーは自然消滅したのかなーと思っている方も多いと思いますがぁぁぁ、
夏休みも中盤になり、焦っている“よい子”の皆さん、お待たせしました!

今回はジャンルのまったく異なる書籍をご紹介いたします。
「よい子の皆さん」よりも、「いい年した大人」に読んでいただければ幸い (#^^#)



大人のSMAP論 (宝島社新書) 新書 – 2016/12/10
速水 健朗 (著), 戸部田 誠 (著), みきーる (著)



発行日を見ていただきたいのでが、この本はSMAPの解散が決まり発表され、それでも、まだファンたちが、
「解散がうそであってほしい」
「今からでも撤回してほしい」とさわいでいた頃、本書かれました(対談形式)。
だから、今読むと「ズレ」をもありますから、2016年12月31日をカウントダウンしていた切なさを思い浮かべてお読み下さい。

SMAPのファンはもっと違う本など、たくさん読まれたと思うので、SMAPに関心のない方にこそ、オススメの一冊です。
なぜSMAPの解散で老弱男女、日本社会が大騒ぎしたかがわかります。


内容紹介  Amazonより抜粋

ありがとう! SMAP “革命的アイドル"の奇跡と偉業を語り尽くす!!

第1章 オンリーワン×5=ナンバーワン     SMAPは皇室のような象徴的存在・「妾腹のジレンマ」を背負ったスタート
                      身近な彼氏であり国民的なアイドル・震災後に国民に寄り添う存在に・SMAPだけが長くアイドルでいられた理由

第2章 解散騒動をめぐるカンカンガクガク   SMAPの解散はアイドルの「生前退位」?
                      『スマスマ』公開謝罪をどう見たか・自由を体現し、自由を奪われるという皮肉
                      ジャニー喜多川という妖精・解散を選んだのはSMAPの誠実さ

第3章 音楽論:自由と覚醒のSMAPOP      ジャニーズ史上初「初登場2位」のデビュー・「いちばん売れた渋谷系」としてのSMAP
                      分断されたSMAPとファンをつなぐベスト盤・




第4章 メンバー論:5(+1)人の超人たち    美形で優秀なのに「ダサい」を追求する中居正広
                     日本の恋愛とファッションを変えた木村拓哉
                     森且行の脱退前と後で何が変わったのか
                     すべてを受け入れてくれそうな稲垣吾郎
                     全裸事件でも好感度アップの「いいひと。」草彅剛
                     光と闇の両面を持つ切なさのかたまり香取慎吾


第5章 テレビ論:高性能総合芸能体かく戦えり SMAPのバラエティはとんねるずの系譜? ・歌、演技、笑い……テレビの「何でもあり」を体現
                      名作揃い! SMAPのドラマ・SMAPは元祖2・5次元アイドルだった
                      ジャニーズは家族だから解散がショッキング・『スマスマ』は海外スターの貴賓室

第6章 SMAPなきジャニーズと芸能界の未来   偉大すぎる先輩なきあと後輩たちは・継承の難しさ――多様性の象徴であるがゆえ
                      アイドル「高齢化問題」を乗り越えろ・世代交代とSMAP再結成の可能性



「たかがアイドル」と思っている方も多いでしょうが、「SMAP解散」のニュースはNHKで速報として流されました。
解散報道を受けての「謝罪生会見」は「公開処刑」とも評され、その番組の瞬間最高37%の視聴率を記録。
「解散しないで嘆願書名活動」とか・・・“異常事態”となりました。
これは一つの大きな「歴史的事件」「文化論」として捉え、「SMAP」を生んだ日本社会を考えると興味深いです。

上記の目次、そして見出しでお分かるように・・・単なる「芸能ネタ」をつづっていません。
第1章にある「SMAPは皇室のような象徴的存在・」
      「身近な彼氏であり国民的なアイドル・震災後に国民に寄り添う存在に・SMAPだけが長くアイドルでいられた理由」
ここを読むだけで「SMAPが存在した意義」、それゆえの「解散騒動」「SMAPロス」が理解できます。

ワタクシメ、この本を読みつくづく「2020年の東京五輪・パラリンピック」にSMAPは必要だったと痛感しています。
すでにゴロウちゃん、ツヨポン、しんごの「事務所移籍」が決まり、SMAPが復活する可能性はほとんどなくなりました。
5人がバラバラでも「ジャニーズ事務所」に残ってくれれば、五輪・パラリンピック、特にパラリンピックを盛り上げる活動ができたでしょう。
「個人」ではなく、あの5人は「皇室」にも匹敵する象徴的存在です。
敗戦国であった日本がみるみるうちに復興したのにも似て、
SMAPがサポートすることで、日本人の心が一つになり、2020年に向かっていけたはずです!
名実共に「復興五輪」となったと思うし、
パラリンピックがSMAPの応援で成功にすれば、インクルーシブな考え方が急速に進むと思います。
それが「幻」となり、残念でなりません(涙)


きっかけは速水建朗さん

「SMAP」のことは好きでしたが、こんな本を読むほどのファンではありませんでした、ワタクシメ。
でも「読んでみよう」と思ったきっかけは”評論家・速水建朗“が、熱く語っていたからです。

速水さんはメディア論、都市論から、ショッピングモール研究、団地研究、音楽、文学、格闘技まで幅広い分野で執筆&編集をしておられます。
はっきり言って「社会派・辛口・へそ曲がり(笑)」なコメンテーターです。
ワタクシメが毎朝聞いているラジオ番組の金曜日担当。
何の因果か、SMAPが解散する12/31は金曜日でした。

約3時間の番組中、速水さんは何度もコンタクトレンズを直していたようです(うるうるしていたんです)
普段バッサバッサとコメントする速水さんの意外な一面を垣間見たことで、彼の著書に興味を持ったわけです。

ワタクシメ自身「これから読もう」と思っているのですが、タイトルにひかれたモノを何冊かあげておきます。(↓ ご参照下さい)
頭がカタクなっている方や、新しい思考回路を育てたい方は、「ナナメ読み」でもいいので、目を通してみては如何でしょうか p(^^)q




単著[編集]
『ケータイ小説的。 "再ヤンキー化"時代の少女たち』(原書房、ISBN 978-4-562-04163-3、2008年6月)
『ラーメンと愛国』(講談社現代新書、ISBN 978-4-06-280041-9、2011年10月)
『都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代』(角川oneテーマ21、ISBN 978-4-04-110307-4、2012年8月)
『1995年』(ちくま新書、ISBN 978-4-480-06745-6、2013年11月)
『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』(朝日新書、ISBN 978-4-02-273539-3、2013年12月)

共著[編集]
『社内ブログ革命 営業・販売・開発を変えるコミュニケーション術』[1](シックス・アパート株式会社編 日経BP社、ISBN 978-4-8222-4566-5、2007年)
『団地団 ベランダから見渡す映画論』(共著 大山顕・佐藤大、キネマ旬報社、ISBN 978-4-87376-386-6、2012年2月)
『すべてのニュースは賞味期限切れである』(共著 おぐらりゅうじ、アスペクト、ISBN 978-4-7572-2383-7、2014年12月)
『バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで』(共著 円堂都司昭・栗原裕一郎・大山くまお・成松哲、文春文庫、ISBN 978-4-16-790759-4、2016年12月)

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