結局、私の高校生活は、これといったものに打ち込むこと無く終わってしまったのである。後悔先に立たず!とはよく言ったもので、野球を断念したことはともかく、音楽部に誘われた時に入部しておけば・・と後々思ったものである。と言うのは、高校の後半から音楽をやることになり、大学生になってからは合唱をやることになったのである。したがって、あの時から合唱をやっていればよかった、3年間のブランクは残念、などと何度も思ったものである。結局、大変遅いスタートにはなったが、今も合唱を続けている。そして、続けていて良かったと思っている。
先に、自分の高校時代を「暗黒の時代」と書いた。それは何故なのかと言えば、何かに打ち込む、仲間と熱く燃える、というような経験が乏しいためか、これと言った思い出の少ない3年間になったからである。私にとっての高校生活は、空白の期間という印象で残っているのは残念なことと思っている。ということで、私の経験からは「部活動の勧め!」として模範になるようなことは無く、むしろ反面教師的な内容でしかない。その反省から、若い人に伝えたいことは、教科学習に打ち込むことは当然であり、それが出来た人は素晴らしいことである。しかし、教科学習=勉強だけやっていれば十分とは思わないで欲しい。教科外学習の大切さを忘れないで欲しいのである。それは、個人の趣味、社会活動、部活、生徒会活動等々ある。例えば部活動で言うならば、どこの学校にも色々な部があり、だれでも自由に選択が可能なはずである。出来ることならば、ぜひ学内の部活動に目を向けてほしい。なぜかと言えば、部活動には人生の縮図があるからである。教科学習だけでは得られない経験が出来るからである。