奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

春日若宮おん祭 馬を見に行く

2023-12-26 20:32:40 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1022弾


12月17日に春日若宮おん祭が開かれました。この日は朝早く家を出て、初宮神社での田楽奉納を見た後、御旅所の準備の様子を見にいきました。このお祭には馬が50頭も参加しているというので、この後、馬の準備の様子を見にいきました。



御旅所を出て飛火野の方に向かう途中で何台もの馬の運搬車(馬運車というようです)が並んでいて、その前を馬が歩いていました。





よく見ると、林のあちこちに馬がいました。





飛火野に着きました。ここでは乗馬の練習をしているようです。





時代衣装を着て乗っていると勇ましく見えます。





髪をなびかせて飛ぶように乗っている姿は実に優雅です。



こちらでも時代衣装を着て乗っています。





ふと空を見ると、トビが飛んでいました。





そろそろ出発の時刻が近づいてきたのか、御旅所の方角に移動し始めました。この間に我々はお茶屋で昼食を食べました。







もう一度、御旅所を見てみました。鼉太鼓(だだいこ)は本当に立派ですね。



奥の行宮です。ここには昨晩、「遷幸の儀」で若宮が移動してこられているはず。それなのにバタバタと未だに準備をしているのは何となくおかしい。







県庁向かいの登大路園地では関係者いっぱい集まっていました。そろそろお渡り式が始まるみたいです。ここで、出発の準備が整ったことを奉告し、お祓いを受ける「試しの儀」が開かれます。一番から十二番までが「試しの儀」を行い、それぞれ終わった後に出発します。







県庁方向に向かうと、行列に参加する団体がぞくぞく「試しの儀」の行われる登大路園地に集まってきています。これは第十番の野太刀他(のだち ほか)です。





そして、これは第十一番の大和士(やまとざむらい)。

この後、お渡り式が始まるので、交差点を渡って県庁側で見ることにしました。続きは次回に。

早朝の散歩 ハクセキレイ、お前もか

2023-12-25 20:08:55 | 奈良散策
奈良散策 第1021弾


まだ、春日若宮おん祭の報告が終わっていないのですが、結構しんどいので、いつもの早朝の散歩の記事を出すことにします。12月20日早朝の散歩のときに撮った写真です。



まだ夜明け前なので、何となく暗いのですが、そんな中で黒猫がいました。



広告塔に止まっていたダイサギアオサギです。



金魚池の縁にいたハクセキレイです。何か足元にありますね。







やはり金魚でした。ハクセキレイは体が小さいので金魚を食べないのではと思っていたのですが。



これはダイサギ





東の空に雲があるので、なかなか陽が出てきませんね。その代わり、空は綺麗です。



最後はヒヨドリでした。

雑談)今年ブログに出してきた写真の整理を始めました。写真一枚ずつについて、ブログの日付、和名、学名、分類、撮影日、撮影場所、写真とブログのURLなどを入力していくのですが、ブログの日付、写真とブログのURLはVBA(Visual Basic for Application)のプログラムを作ったので、ブログの記事を一日ずつダウンロードして、これらのデータを読み取り、自動的にEXCELに入力することができるようになりました。和名、学名、分類などは以前入力したデータのコピペでできます。それで、撮影日、撮影場所だけを入力していけばよいので、比較的に楽になっています。この間から入力を始めて、やっと今年の10月初めまでの入力が終わりました。

春日若宮おん祭 御旅所の見学

2023-12-24 21:31:14 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1020弾


12月17日は奈良最大のお祭りである春日若宮おん祭が開かれました。この日は朝8時に家を出て、午前中に初宮神社での田楽奉納を見た後、御旅所の準備の様子を見に行きました。





奈良県庁前の登大路(のぼりおおじ)園地はお渡り式という行列の出発地になっていて、ここには桟敷席が設けられています。因みに、座席数は220席で、11:50~13:00まで出発の様子を見ることができるようです。



登大路園地を通り過ぎて、一の鳥居のところにやってきました。



鳥居にはナギの木が飾られているようです。



鳥居を入ってすぐのところには「影向(ようごう)の松」があります。ここで、お奉行と頭屋児が見守る中で、お渡り式に参加した芸能団がそれぞれの芸能を披露する松の下式が行われます。



この両側にはやはり桟敷席があります。ここには170席が設けられています。



途中にあるのは流鏑馬の的を置くところ。



そして、この場所から参道に土が入れられていて、競馬が行われます。



御旅所に着きました。



いつもは中に入れないのですが、この日は中に入ることができて準備の様子を見ることができました。





奥に見えるのが若宮がお遷りになる行宮です。その手前は芝舞台になっていて、ここでさまざまな芸能が行われるのでしょう。



左右に鼉太鼓(だだいこ)があります。その準備をしているところでした。





上に金色の飾りをつけています。





右側の鼉太鼓にはこんな龍の模様がありました。



左側の鼉太鼓はまだ覆いがかけられていました。





見ていると、その覆いを取り外し始めました。



こちらには鳳凰の模様があります。





周囲にはお渡り式が終わった人々が座る場所がありました。



これは行宮です。



入り口はこんな竹で作られていました。



その前はやはり桟敷席になっていて、ここには160席があります。ここで、13:00からお渡り式の行列が御旅所に入る所が見ることができ、14:30から夜の22:30まではお旅所祭を見ることができます。お旅所祭では、神楽、東遊、田楽、細男、大和舞、舞楽などの芸能が夜遅くまで開かれるようです。







もう一度、鼉太鼓を撮りました。手前の方の鼉太鼓には金色の太陽の飾りがあり、奥の方は銀色の月の飾りがついていました。







行宮も撮りました。この後、お渡り式に用いる馬の様子を見に行ったのですが、それは次回に回します。

春日若宮おん祭 初宮神社での田楽奉納

2023-12-23 21:14:38 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1019弾


12月17日に奈良最大のお祭りである春日若宮おん祭が開催されました。12時からお渡り式という行列があるのですが、それに先立って奈良女子大前にある初宮神社で田楽奉納が行われます。これを見ようと思って、家を8時頃に出て、近鉄奈良駅から歩いて初宮神社に向かいました。



初宮神社には9時過ぎに着きました。



いつもは締まっている門がこの日は開いていました。



初宮神社は奈良時代に宮中で神祇官が祀っていた八神が祀られている神社です。





初宮神社での田楽奉納は一般にはあまり知られていないので、おそらく見物に来られる方はほとんどいないだろうと思っていたのですが、着いた時にはすでに3人の方が待っておられました。その後も続々人が集まりました。



この神社はすぐ隣にある「きたまち案内所」で管理されているようです。



そして、9時45分ころに田楽座の人たちがやってこられました。



それまでは神社の外で撮影していたのですが、ここからは中に入って写すことにしました。







初めは編木(びんざさら)という楽器をもって「中門口(ちゅうもんぐち)の楽」が演じられました。なお、田楽についてはよく知らなかったので、次のような文献を参考にしました。

1)佐々木聖佳、「春日田楽詞章考」、日本歌謡研究 51, 85 (2011)。
2)倉田実、絵巻で見る平安時代の暮らし、第66回「年中行事絵巻」巻九「田楽」を読み解く

春日若宮おん祭の創始は保延二年(1136年)とされていますが、田楽は祭礼の開始当初から参勤していたとされています。田楽は平安時代に行われた豊作を願って囃す楽を指すこともあるのですが、多くは専門の法師田楽により行われたようです。その田楽も室町期以降は衰退してしまった中で、おん祭では古い形の田楽が伝承されてきたので春日田楽と呼ばれているそうです。





次は短い刀のようなものを持った「刀玉(かたなだま)」という演目です。



刀の先はこんな風になっていました。







それから「高足(たかあし、こうそく)」という演目です。高足というのは竹馬みたいもので、昔はこの上に載って飛び跳ねたようです。







それから、「一﨟(いちろう)の刀玉」です。一人で刀を放り上げてそれを受け取ります。一﨟というのは田楽座の長のようですが、よくは分かりません。



最後は、「もどき開口立合舞」で一﨟と三﨟が問答をする舞です。



これで終わりになりました。全部で20分ほどの間でしたが、こんなに間近で田楽が見られたのは本当に幸運でした。

この後、御旅所に向かったのですが、それについてはまた次回に回します。

早朝の散歩 セグロセキレイ、ジョウビタキ

2023-12-22 20:22:09 | 奈良散策
奈良散策 第1018弾


12月19日早朝の散歩のときに撮った写真です。この日は何もいなかったので、金魚池周辺をひたすら歩きました。



朝まだ暗いうちに家を出ました。アンテナにヒヨドリが止まっていました。



しばらく歩いたらやっと日の出になりました。



朝陽を浴びたツグミです。



そして、キジバト





金魚池の縁にいたセグロセキレイです。何か狙っている感じですね。金魚なのかなぁ。



ため池にいたカイツブリです。





最後はジョウビタキでした。