前回からの続き~
実験栽培農地で何を実験しているのか?
自己所有する農地において、
全体の2%弱にあたる面積の、
飛び地の細長くて狭い畑がある。
この畑だけは、
ある程度の化成肥料も、普通の石灰も、
小さな苗の段階のみになるけれど、
病気と害虫を予防する目的の、
粒状農薬も計画的に使用する。
市販の散布型農薬も症状に合わせて、
使用する場合もある。
厩肥やマルチも使ったりする。
いわばトレンドの減農薬栽培の畑って感じ。
理由は大きくは3つあって、
(小さな理由はいくつもある)
1つ目は、データ収集。
横面の左右を慣行農法の田畑で挟まれ、
縦面の前後を道路と民家に挟まれた、
こだわりたくてもこだわれない地形。
幅4mの細長くて狭い畑で、
しかも左右は農薬や化成肥料や厩肥を、
どんどんジャブジャブに使う田畑に囲まれ、
勝手に農薬の飛沫がかかるし、
化成肥料や厩肥が染み込んでくるし、
隣の畑は除草剤も使うから、
隣接部分は勝手に草が枯れてしまう。
更にその反対側の田んぼからは、
農薬や田んぼ用の除草剤をたっぷり含んだ、
農薬汚染水が夏の間中毎日流れ込んでくる。
東西南北3m幅の緩衝帯を設けて、
緩衝帯の内側沿いを2m幅でぐるりと、
周囲を有機栽培の鉄板である、
欧州発祥のグリーンベルトで囲んで、
(グリーンベルト=帯状の草放置エリア)
緩衝帯の中央付近にぐるりと深溝を掘って、
隣の畑や道路側の接地部分の土の中に、
地面から高さ10センチメートル以上かつ、
地面から深さ40センチメートル以上の、
コンクリートの縁を設けたり、
厚めの防水板を張り巡らせたら、
隣接農地の農薬や肥料の影響は受けなくなる、
けれど、横幅4mの畑だから物理的に不可能…
究極自然栽培や自然栽培だけではなく、
普通の有機栽培すらもできない、悲しい畑。
だからと言って諦めたり、抗ったりしないで、
他の自然栽培畑や究極自然栽培畑との、
比較データ収集の為の慣行栽培畑にしている。
対アブラムシ用殺虫剤散布と牛乳散布の比較とか、
殺菌剤散布と酢散布の比較とか、
石灰と蛎殻粉末の比較とか、
マルチと草放置の比較とか、
厩肥(牛糞や鶏糞)とバットグアノ(蝙蝠糞)の比較とか、
動物性肉骨粉と魚粉の比較とか、
化成肥料と緑肥+植物性堆肥の比較とか、
有機混合肥料と完全有機肥料の比較とか、
実際に食べ比べてみて、味の比較とかして、
(なにがなんでも農薬を使った野菜を、
食べないと言うほど偏屈ではない、
それだと外食とか誰かの手土産とかまで、
口に入れられなくなるから。)
それで色々なデータ収集と、
経験の蓄積ができている。
このデータは何に利用するのか?
というと…
農業相談のアドバイザーとして活用する。
相談者さんが、
自然農法に興味があるのなら、
懇切丁寧にやり方をアドバイスするし、
セオリー通り以外にも我流混じりの農具の扱いや、
自然肥料の作り方や使い方についても伝授する。
相談者さんが、
自然農法に全く興味がなければ、
慣行農法のセオリー通りの、
アドバイスをするし、
メーカーの取説通りに、
農具や農薬や化学肥料や厩肥の使い方を説明する。
理由の2つ目は、村八分回避。
田舎の農家の大半(大体~九割八分)、
(体感的には自然栽培に理解を持ってくれるのは、
田舎でも100人に1人はいるけれど、
2人となるといるかいないか微妙だった。
都会の人だとこれが逆転するのだけれども。)
の人達は、
農薬と化成肥料と厩肥とマルチを愛用している。
というか溺愛している。
農薬という言葉を使うと皆さん機嫌が悪くなるから、
消毒と言い替えなければならない程に。
更には草は悪者だとの固定観念が定着している。
除草剤は草枯らしと言い替えなければいけない程に。
同じ自治会の人達の前では、
究極自然農法どころか有機栽培の話すらできない、
草は畑を守って土を良くする地球からの贈り物とか、
無農薬無化成肥料無マルチ無厩肥とは言えない、
農薬や化成肥料やマルチや厩肥は肯定しておくしかない、
自治会の人達はどの消毒が良く効くかで話が盛り上がり、
頻繁に草刈りをするおじいちゃんおばあちゃんは、
勇者か英雄の如く誉め称えられるのが通常で、
話を合わせておく必要があるから、
実際に使ってるところを見せてアピールしつつ、
事実には反するけれど草は、
放置しているんじゃなくて、
忙しくて延びちゃったんだ!
なんて言い訳しながら、
実験栽培農地での農薬と化成肥料の、
使用実験と使用しない実験を行って、
結果を確認している。
幸い、自治会内の畑はたまたま、
この実験栽培農地だけだから、
なんとかごまかせてはいる。
自然農法に対する、
干渉との戦いや嫌がらせへの倍返しができるのは、
対立しても村八分にされても全然困らない、
所属自治会エリア以外の農地だけだったりする。
ただ…もしも自治会エリアにしか農地がなかったら?
所属自治会の人達と対立するか自治会を脱けてでも、
自然農法を選んだだろうなぁとは思う。
つくづく思うのは、
自然農法や有機農法を志して田舎に移住して、
農業を新たに始めようとする人達は、
農地は借りずに購入して、
自治会には所属しない方針じゃないと、
挫折するんだろうなと。
実験栽培農地で何を実験しているのか?
自己所有する農地において、
全体の2%弱にあたる面積の、
飛び地の細長くて狭い畑がある。
この畑だけは、
ある程度の化成肥料も、普通の石灰も、
小さな苗の段階のみになるけれど、
病気と害虫を予防する目的の、
粒状農薬も計画的に使用する。
市販の散布型農薬も症状に合わせて、
使用する場合もある。
厩肥やマルチも使ったりする。
いわばトレンドの減農薬栽培の畑って感じ。
理由は大きくは3つあって、
(小さな理由はいくつもある)
1つ目は、データ収集。
横面の左右を慣行農法の田畑で挟まれ、
縦面の前後を道路と民家に挟まれた、
こだわりたくてもこだわれない地形。
幅4mの細長くて狭い畑で、
しかも左右は農薬や化成肥料や厩肥を、
どんどんジャブジャブに使う田畑に囲まれ、
勝手に農薬の飛沫がかかるし、
化成肥料や厩肥が染み込んでくるし、
隣の畑は除草剤も使うから、
隣接部分は勝手に草が枯れてしまう。
更にその反対側の田んぼからは、
農薬や田んぼ用の除草剤をたっぷり含んだ、
農薬汚染水が夏の間中毎日流れ込んでくる。
東西南北3m幅の緩衝帯を設けて、
緩衝帯の内側沿いを2m幅でぐるりと、
周囲を有機栽培の鉄板である、
欧州発祥のグリーンベルトで囲んで、
(グリーンベルト=帯状の草放置エリア)
緩衝帯の中央付近にぐるりと深溝を掘って、
隣の畑や道路側の接地部分の土の中に、
地面から高さ10センチメートル以上かつ、
地面から深さ40センチメートル以上の、
コンクリートの縁を設けたり、
厚めの防水板を張り巡らせたら、
隣接農地の農薬や肥料の影響は受けなくなる、
けれど、横幅4mの畑だから物理的に不可能…
究極自然栽培や自然栽培だけではなく、
普通の有機栽培すらもできない、悲しい畑。
だからと言って諦めたり、抗ったりしないで、
他の自然栽培畑や究極自然栽培畑との、
比較データ収集の為の慣行栽培畑にしている。
対アブラムシ用殺虫剤散布と牛乳散布の比較とか、
殺菌剤散布と酢散布の比較とか、
石灰と蛎殻粉末の比較とか、
マルチと草放置の比較とか、
厩肥(牛糞や鶏糞)とバットグアノ(蝙蝠糞)の比較とか、
動物性肉骨粉と魚粉の比較とか、
化成肥料と緑肥+植物性堆肥の比較とか、
有機混合肥料と完全有機肥料の比較とか、
実際に食べ比べてみて、味の比較とかして、
(なにがなんでも農薬を使った野菜を、
食べないと言うほど偏屈ではない、
それだと外食とか誰かの手土産とかまで、
口に入れられなくなるから。)
それで色々なデータ収集と、
経験の蓄積ができている。
このデータは何に利用するのか?
というと…
農業相談のアドバイザーとして活用する。
相談者さんが、
自然農法に興味があるのなら、
懇切丁寧にやり方をアドバイスするし、
セオリー通り以外にも我流混じりの農具の扱いや、
自然肥料の作り方や使い方についても伝授する。
相談者さんが、
自然農法に全く興味がなければ、
慣行農法のセオリー通りの、
アドバイスをするし、
メーカーの取説通りに、
農具や農薬や化学肥料や厩肥の使い方を説明する。
理由の2つ目は、村八分回避。
田舎の農家の大半(大体~九割八分)、
(体感的には自然栽培に理解を持ってくれるのは、
田舎でも100人に1人はいるけれど、
2人となるといるかいないか微妙だった。
都会の人だとこれが逆転するのだけれども。)
の人達は、
農薬と化成肥料と厩肥とマルチを愛用している。
というか溺愛している。
農薬という言葉を使うと皆さん機嫌が悪くなるから、
消毒と言い替えなければならない程に。
更には草は悪者だとの固定観念が定着している。
除草剤は草枯らしと言い替えなければいけない程に。
同じ自治会の人達の前では、
究極自然農法どころか有機栽培の話すらできない、
草は畑を守って土を良くする地球からの贈り物とか、
無農薬無化成肥料無マルチ無厩肥とは言えない、
農薬や化成肥料やマルチや厩肥は肯定しておくしかない、
自治会の人達はどの消毒が良く効くかで話が盛り上がり、
頻繁に草刈りをするおじいちゃんおばあちゃんは、
勇者か英雄の如く誉め称えられるのが通常で、
話を合わせておく必要があるから、
実際に使ってるところを見せてアピールしつつ、
事実には反するけれど草は、
放置しているんじゃなくて、
忙しくて延びちゃったんだ!
なんて言い訳しながら、
実験栽培農地での農薬と化成肥料の、
使用実験と使用しない実験を行って、
結果を確認している。
幸い、自治会内の畑はたまたま、
この実験栽培農地だけだから、
なんとかごまかせてはいる。
自然農法に対する、
干渉との戦いや嫌がらせへの倍返しができるのは、
対立しても村八分にされても全然困らない、
所属自治会エリア以外の農地だけだったりする。
ただ…もしも自治会エリアにしか農地がなかったら?
所属自治会の人達と対立するか自治会を脱けてでも、
自然農法を選んだだろうなぁとは思う。
つくづく思うのは、
自然農法や有機農法を志して田舎に移住して、
農業を新たに始めようとする人達は、
農地は借りずに購入して、
自治会には所属しない方針じゃないと、
挫折するんだろうなと。