彼は、公園を庭にして、公園と多くの訪れる人々に向き合っているのだという事が、興味深かった。駐車して後、Uさんの姿を眼で追っているのは確かだった。いつも黙々何らかの作業をしている姿があった。
お話していて、何度か青いベンチから立とうとするのだが、それができなかった。いつものユウナの樹木の横の青いベンチである。ただユウナの樹木の主に味のついたチキンのかけらを少しあげたいとビニールに包んで持っていた。
猫のおばさんは「ミャン」と一声出して木から降りてきた。でもチキンには、顔を近づけて嗅いでも口にはしなかった。いつものように顔と背中を撫でてあげたのだが、90歳に近い島袋さんのササミの餌にはかなわないのだと、思った。(以前このブログで島袋さんは90歳と書いた(?)が実際は88歳だった)心をこめてササミを茹で、それを引き裂いて食べやすいようにして、それに既成の猫の餌を混ぜてあげている。特上品である。茹でるときに塩を入れているのか聞きそびれたままだ。
そこへやって来たのが自転車に乗ったUさんだった。チキン食べませんね、と話すと、手持ちの餌の入った瓶を取り出し、少しユウナの木の主の前にこぼしてあげると、食べた。Uさんが来ると何匹かの猫さんたちも集まってきた。公園で食べ残しの猫の餌を丁寧に手持ちの瓶に集めてまたそれをネコさんたちにあげているのだと、以前猫の里親さんのお一人、比嘉さんが話していた。
「猫も好き嫌いがありますね」
「これだと食べるよ」
「ほんと、この餌がいいみたいですね」
異なった餌の入った瓶を二つ、三つ持っている様子だった。
続く
お話していて、何度か青いベンチから立とうとするのだが、それができなかった。いつものユウナの樹木の横の青いベンチである。ただユウナの樹木の主に味のついたチキンのかけらを少しあげたいとビニールに包んで持っていた。
猫のおばさんは「ミャン」と一声出して木から降りてきた。でもチキンには、顔を近づけて嗅いでも口にはしなかった。いつものように顔と背中を撫でてあげたのだが、90歳に近い島袋さんのササミの餌にはかなわないのだと、思った。(以前このブログで島袋さんは90歳と書いた(?)が実際は88歳だった)心をこめてササミを茹で、それを引き裂いて食べやすいようにして、それに既成の猫の餌を混ぜてあげている。特上品である。茹でるときに塩を入れているのか聞きそびれたままだ。
そこへやって来たのが自転車に乗ったUさんだった。チキン食べませんね、と話すと、手持ちの餌の入った瓶を取り出し、少しユウナの木の主の前にこぼしてあげると、食べた。Uさんが来ると何匹かの猫さんたちも集まってきた。公園で食べ残しの猫の餌を丁寧に手持ちの瓶に集めてまたそれをネコさんたちにあげているのだと、以前猫の里親さんのお一人、比嘉さんが話していた。
「猫も好き嫌いがありますね」
「これだと食べるよ」
「ほんと、この餌がいいみたいですね」
異なった餌の入った瓶を二つ、三つ持っている様子だった。
続く