多嘉良カナと金井喜久子の夢は和枝さんに託されました。和枝さんは西欧と沖縄の伝統芸の両方を体内に感性の中に包摂した方なのですね。14年間、ジプシーたちと旅をして廻ったりなど、とにかくお一人でヨーロッパ大陸を歩いてきた方です。そこでPERFORMANCEしながら培われてきたものの凄さがこのダンス、舞踊から染み出してくるに違いないですね。ぜひ行かなければー。開場は130人ほどのキャパだとききました。お早目の予約をされた方がいいですね。
沖縄の伝統芸能に西欧的な感性を融合させた独特な舞踊で、和枝さんは、先駆的な方だったのですね。多嘉良カナの養女として11歳の頃から直に彼女から琉球舞踊の手ほどきを受け、かつ東京の金井喜久子の自宅で生活をしながらクラシックバレー、西洋音楽を学び、歌舞伎座でも舞台に立っています。多嘉良カナという戦前から戦後にかけてのものすごい琉球古典や民謡の歌者の養女として身近に接してきた女性です。私はなかなかまとまらない沖縄芸能史の第三軸としての遊里の女性の芸能をまとめる途上で出会いました。ジュリの女性たちが継承してきた芸の力を表に出すためのまとめをしているのですが、多嘉良和枝さんは戦前と戦後の間にあって貴重な体験をされた方ですね。
シンポジウムでお話していただこうかと思っています。可能なら彼女のソロのダンスもやってほしいですね。