(猫さんたちが追いかけてくる朝の食事時間!島袋さんの餌は格別だ!)
公園で散歩をするようになって、公園内の野良猫(捨て猫や家出猫)に遭遇して、猫に興味を持つようになった昨今である。野良猫を大事にしている猫の里親さんのような方々とも知りあった。20年以上野良猫さんに愛情を注いでいる島袋さん92歳がいる!
(餌代たいへんでしょうとお話したら、ご家族が島袋さんに協力的だとのことだった!)
先日お話をうかがうと、お連れ合いが68歳に他界し、70歳から公園を散歩しながら野良猫さんたちにえさを与えてきたということだった。野良猫、捨て猫、家出猫さんたちが、20年前は公園の中にも一杯いたとのことである。今は散歩道を歩いて同じ場所で主に餌を与え、隣近所の方々と挨拶をかわし、ユンタクをして戻る日々である。「野良猫支援のコミュニティー活動」をずっとやってこられたのだ。近所の老人会に所属するわけでもない。一人の楽しみと社会への奉仕活動である。賛同するお二人の方、比嘉さんと青木さんがご一緒の日が多い。青木さんは10年前に沖縄に移住してこられた方で比嘉さんは、おしゃれな方だが少し歩くのがきついとお話している。みなさん家族のように、待ち受けている十数匹の野良猫さんたちの面倒を見ている。餌だけではなく、水にも気配りをしているのに驚いたことがあった。わざわざ水を補給しているのだ。
(この御三人の集いの場は猫と人間の共同体のスポット!樹木に住む猫さんたちの姿は野猫と野良猫の峡間にあるようだ!樹木の上の猫さんたちはなぜか自然体に見える!)
公園に足を踏み入れて1~2年になるだろうか。猫をあまり意識しなかったが、早朝に出会う島袋さんたちに関心をもったのが切っ掛けで少しお話するようになった。健気な方々である。たまにしか行けないので、餌デビューも心もとない。島袋さんは『金秀スーパー』からささみを買ってきて塩茹でし、それを細かく引き裂いて普通の猫フッドに混ぜてやるのである、結構手間をかけて猫さんたちの餌を用意している姿に感銘を受ける。同じまねはなかなかできないと思う。既成の猫フッドを持って行ったりするが、とても島袋さんのようにできないので、彼女の写真や動画を撮って社会にこんな奇特(殊勝)な92歳の存在を紹介したいと思う。
(ささみをたっぷり与えているる!猫さんたちが決して瘦せない所以だね!)
琉球新報:2018年8月18日記事より転載