お施主さんをご案内してきました。
別に見たいとも言わないんですよ。
遠慮してるとかじゃなくて、興味ない感じの。
中に入って奥さんの感想が、
「想定内。普通」
娘の感想も、
「うん、普通」
それだけ。
過去のミニストックをほぼ見てきた二人。
そのコンセプトと何も変わらないことに対しての
「普通」
小さい家を設計して15年目。
ブランディングとか、流行っているとかじゃなくて、ただ私が好きだから続けてきた15年。
そして、どんな小さな家が好きなのかもずっと変わらずに続けてきた15年。
つまり、15年間変わらずにただ私が住みたい家だけをご提案してきました。
その15年を横で見続けてきて、自宅がどんな住まいになるかを見ずにして分かっているので「普通」なんだそうです。
お客さん毎に味を変えるラーメン屋さんっていないじゃないですか。
自分が一番得意なものを提供し続けることを信念にして設計をしているわけですが、
家族も同様に
空間の見た目的な目線ではなく、暮らし方目線で感想を言うことにはちょっと驚きもしました。
言葉を交わさずとも理解し合える領域になってきたようです。
老夫婦ならぬ老家族ですね。
延べ床面積が16坪しかなくて、寝室も子供部屋もないワンルームの暮らし方を普通と言い合える家族。
娘にもう一つ質問しました。
「結婚して家を建てることになったら子供部屋とか作ってあげたくなるんじゃない」
娘が、
「え、なんで?みんなと一緒にいるから楽しいんじゃん。いらないよ」
と。
むしろ、学校の友達が自分の部屋を与えられていて可哀そうくらいのことを言ってました。
子供部屋の有無は育て方なんだなと思いました。
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