「街中の狭小二世帯住宅」一生モノ-case of nativedimensions-

一生モノと言えば、

私の場合、限定のスニーカーなんか見つけたら、場末のスナックに入るような吸い込まれ方で手が伸びていきます。
限定モノ＝一生モノ
そんな解釈も一つ。

でも住まいづくりにおいて一生モノは意外に身近なところにあるとも考えています。

まず最初に私はプランする時にさほど子供のスペースを重要視していません。
そこに住む歴史の中で、子供用の個室を必要とする時期がそんなに割合を占めていないと思うからです。
数十年の歴史の中で数年ってところでしょうか。

（高校生の娘がいる我が家は未だに個室なし。たぶん子供部屋がないまま独立していくんじゃないでしょうか）

だから、ある時期子供用として代用できるくらいでいいかなと考えています。
元々の日本の住まいがそうでしたし。

いずれ、いなくなるんだから。

すごくドライな表現ですが、とっても寂しがり屋な私なので、
今から一生の思い出を作っておこうかな。

上の画像はなんてことないドアノブです。
これはＨさんのお子さんＭちゃんに選んでもらいました。

Ｍちゃんが選んだドアノブ。

住む前からこの家に一生の思い出ができました。
いずれ居なくなっても、ここに思い出がずっと残ります。

モノを選んだりするだけが家づくりじゃなくて、
想いを込めるのも家づくりです。


逆に思いを込めなければ長くは住めないと考えています。






（別に打ち合わせが長いことのいいわけではありません）