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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

時代が後ろからやってきた!

2019-12-17 16:17:02 | ministock-狭小住宅・小さい家-
昨日出席したのは、「みんなの会」という大型パネル生産パートナー会を中心に情報共有するグループの会議でした。

何個かすっ飛ばしてかみ砕くと「住学」の全国版のようなものなので、その「みんなの会」の会長はサトウ工務店の佐藤さん。←完全に全国区の大社長さんになっちゃった。

↑前回の住学より

このみんなの会も誰でも入会できるようです。
住学は2年かけてメンバーが200名近くになりましたが、みんなの会は1カ月で200名になったとの事。
凄いスピードで膨れ上がって、昨日は北海道から鹿児島までの方たちが集まりました。

その会議の中身も、前回の記事で紹介した人工知能設計の発表もさることながら、早稲田大学の学生さんによる「仮想木材」の研究成果など20代の若者の発表におっさんたちが恐れおののくというなかなか刺激的なもの。

そりゃそうでしょう。
上のプログラムの通り、14:00から17:15まで1秒たりとも休憩なし。
ジェットコースターのようにプラグラムが過ぎて行って、忘年会も30分早めて即乾杯。

もうね。「時代」って早い!とか思っちゃいました。
この新しい事のスピード感。

経験的に頭の固い方は大概否定から入りますが、振り返れば「道具」や「考え方」は今までに沢山の進化をしてきました。
変わるのは当たり前。慣れている方が居心地いいと思うのは、面倒くさいと思っているだけ。新しい方が居心地いいかもしれません。

まずはやってみる。

だから新しい技術や考え方にどんどんついていかなければいけませんが、私一人の知能ではとても追いつきません。
そのために全国の仲間と意見交換をして、自分が気が付いていない部分を補完していくことで成長するしかありません。

ネット世界は便利ですが、一人で取捨選択すると偏りますから。
やっぱり、最後は人と人かなぁ。
最近は人と交わるとすぐに○○ハラスメントになっちゃって、一人が楽な時代なのかもしれませんが、
住学やみんなの会、建築士会などを通して、普段似たこと考えながらも、全く違う価値観を持っている仲間がいる事は大変ありがたいことです。

そんな前ばかり見ていたら、昨日突然「時代」が後ろからやってきました。
16:00から行われたプログラムで温熱関係の発表にて、

この流れで行けば、温熱関係の発表も超高断熱とかハイスペック最新技術研究になるところですが、
発表内容がなんと


そこそこの断熱材で全館暖房できる小さな住まいの研究をみんなでやろうって。

どこの俺やねんって。


あらかじめ聞いてなかったら、飲んでるコーヒー吹くとこだった。
先週、この発表をした秋山さんがウチの事務所に訪れてこんな発表をしますとタレコミしてくれてたので助かりましたが、
その時もその時で驚いたな。一応、平静を装ったけど。

この時代でまさか「そこそこ」という言葉を使う人が他にいたとは。

前ばかり見てたから気が付きませんでしたが、どうやら私が10年先(*)を行ってたようです。


(*)発表内容の小さい家の例題は30坪でした。こりゃ20年先行ってるかも。

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