子宮とその周辺の臓器の経過観察と投薬治療をしながら
とても快適な8年間を過ごしていたのですが
やがて検査そのものが辛くなってきました
子宮頸がんの検査に加えて子宮体癌の検査
子宮体癌の検査は本当に不快で痛くて、毎回「痛い痛い」と声を上げていました
そして昨年の12月。女性の担当医師から
「何年も経過観察を続けてきましたが、ずーっと病状が変わらないので
このあたりで手術を考えてみませんか?」
とお話がありました
いつかの男性医師の「子宮取っちゃえばいいじゃん」的な軽さはなく
医者としてこのままというのは良いと思っておらず
予防的措置として手術をお勧めしたいという
さらに今までやってきた細胞や組織の一部だけ取る検査は表面的な検査であり
いつのまにかガンが子宮の臓器の奥に広がっていたなんていう事例もあって
手術をすればその取り出した臓器を調べる事になるので
命を危険にさらす事が減るといわれました
私が選択できるのは3つ
・手術をしない
・子宮を全部取る
・子宮の一部だけ切り取る
今まで手術から逃げ回ってきたので、もっともっと逃げたかったのですが
体力があるうちに腹をくくる事にしました
子宮を全部取ったほうが後々ラクかなぁ?と思ったのですが
全身麻酔でお腹を開く、術後目が覚めた時に吐く。麻酔が切れると夜も眠れぬほど痛い
回復に時間がかかる
という経験者の話にすっかりビビッてしまい
しかも私の場合、子宮と周辺の臓器が癒着しているので剥がすのにかなり難航するだろうという主治医の説明を聞いたら
「一部だけ切り取ります」
という結論に至りました
「あの、セカンドオピニオン取ってもいいですか?」
なおも悪あがきで時間稼ぎをしたがる
ここでびっくりしたのがセカンドオピニオンを受ける際の料金
紹介状を書いてもらい、診察データなどを持って希望の病院に行くのですが
保険が適用にならないのです
話を聞くだけで1万円超えると言われて
「やっぱりセカンドオピニオンはやめます」
と即答しました(T_T)きっと同じ事しか言われないよ
「手術を決意されたところで大変申し訳ないのですが、私は異動になりましたので手術を執刀する事ができません。次の先生に引き継いでいきますので、優秀な先生ですので安心してくださいね」
と主治医に言われました
こういうタイミングがとてもイヤだ。けど、どうしようもない
次の主治医も女医さんだった
自分より若くてホンワカした雰囲気の優しい先生で、不安がる私の質問をひとつひとつ答えては「大丈夫ですよ」とニッコリされる
「私、キシロカインのアレルギーがあるかも知れないと言われたので、麻酔が怖いです」
と言ったら、アレルギー検査をする事になった
診察時間外に皮膚科に行って皮下に濃度の違うキシロカインを注射してもらい
腫れ具合と皮膚の赤みなどの反応を見る
写真は腕の内側です。油性ペンで印をつけながらプスプスと注射を打っていきます
皮膚のすぐ下に注射するのって痛い(T_T)
皮膚科医が「痛い?」ってちょっとニヤッとしながら聞くのがまたムカつくー
勤め先の会社の店長に雰囲気が似てるのがさらにムカつくー
検査をする時もなぜか点滴。病院は基本点滴。よく分かんないけど点滴
しかも点滴は看護師さんじゃなくて医者がやる
私の血管は見にくいと よく言われます
医者が苦労しながら時間をかけて刺しました。そんなに震えながらやるなら看護師さんにやって欲しい(;´Д`)めっちゃこわい
ヘタクソめ
検査結果は陰性。キシロカインアレルギーは無しとの事だった
私の手術日が1月6日に決まった
看護師が手術に当たっての注意点を説明してくれた
「今日からサプリメントも薬も飲んじゃダメですからね。風邪ひかないように気を付けてくださいね」
当たり前の事のように言われた
え?(;´・ω・)年末年始海外旅行に行くんですけど
初海外なので何かあれば薬は飲みますけど・・・
これはめちゃくちゃ困った
サプリメントも飲まないと体調がおかしくなるヤツとかあって、できれば続けたい
一方的に言われてそのまま何も言えずに「ハイ」と返事をしてその日は帰ってしまった
サプリメントをやめた。数日で体調がおかしくなってしまい
本気で困ったので次の診察の時に主治医に相談した
「飲まないと体調がおかしくなるので、このサプリメントだけは飲みたいのですが」
悲痛な面持ちで、すがるようにお願いしたら
あっさり
「いいですよ」って言うではないですか( ̄▽ ̄;)はぁ~?どーゆーことなの?
理由としては血が固まらないような作用を持つサプリや薬を飲むと手術の時に出血が止まらないからダメだという事だったらしい
病院内にサプリや薬の成分を確認して飲んでもいいか判断してくれるところまであったのに
最初の説明では教えてもらえなかったので体調を崩してしまった
さらに、手術後2週間ぐらいで元の生活に戻れるとの説明だったので
「1月20日に娘の卒業発表があるので出かけたいのですが、可能でしょうか?」との問いに
「多分無理だと思います」の答えがきた
この手術は術後の出血が最大の心配事であり
なるべく安静に過ごさなければいけないので
2週間経過したからもう大丈夫とは言い切れない
仕事もできれば1ヶ月は休んで欲しいとの事だった
(;´Д`)卒業発表だけは行かなくては、娘が頑張ってきた3年間が見られないではないか
「先生、手術日変更してください。20日以降でどっかないですか?ウチは母子家庭なんです。私が卒業発表を見に行かない選択肢はありません。年末年始海外行くし、帰ってきてすぐに手術なんていくらなんでも無理です( ノД`)」
泣きついたら1月26日に変更になった
こういう事はあまり広く知らせないものだけど、私の場合はバンド関係者に迷惑をかけるのでお知らせをしました
ライブや演奏の日程も全て調整して、参加できないものに関しては申し訳ないですが辞退しました
年末年始に初めての海外旅行へ行き、帰国して翌日仕事、その2日後にライブ
さすがに風邪をひいてしまい、10日もこじらせて結局風邪薬を飲んだ
「先生、ひどい虫歯があって治療中なんですけど"(-""-)"」
「手術はできますから大丈夫ですよ(^^)」
「先生、現在神経痛に悩まされてて、左腕が数秒に1回ピリピリ痺れるんですけど"(-""-)"」
「手術に関係ないから大丈夫ですよ(^^)」
始めての手術がイヤで怖くて、診察や検査のたびに主治医に不安をぶつけてみるのだが
「では手術はやめましょう」とはならなかった
全て「大丈夫」らしい
検査はだいたい絶食なのでツライ
検査後はうっかり食べ過ぎる
この日は血液検査で引っかかったので肝臓のエコー検査に来ました
ほかの人より肝臓が長いぐらいで、異常はなかったそうです(・・?はぁ、そうですか
県病院の売店で蜂の子発見
缶詰の中はウジ虫のような蜂の幼虫の佃煮ですが
値段を見てびっくり
3,629円
虫は高級品なんですよー
手術室にはネイルもまつ毛のエクステも付けていけません
マツエクを全て外して入院準備
1月中に誕生日を迎え、お祝いと共に皆さんに励ましてもらいました
1月20日は娘の高校の卒業発表を見に行く事ができました
被服科で裁縫を専門に学び、集大成として自分で作ったドレスや浴衣を着てファッションショーを行いました
何着も衣装を作ったので大変だったと思います
そして手術の前日、彼の誕生日がやってきて祝いました
「残りの人生、この人と一緒に歳を重ねたい」と思いました
あわただしい1月
手術の日がついにやってきました
つづく
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