渡辺さん家

スイーツ大好き渡辺さんの時々日記

子宮頸がん手術までの長い一日

2018-08-20 16:35:46 | 健康・病気

1月26日

とうとう手術の日がやってきてしまった

朝8時30分に受付と聞いていたので「午前中には手術かなぁ?午前中は診察があるから昼一かもね」

なんて言いながら家を出たのだが、前日大雪が降った為

溶け残った雪の影響で道路が渋滞して車が動かず、遅刻決定

病院の婦人科に電話をつないでもらい、遅れる事を伝えたら

ちょっと困ったような感じで「え?分かりました。そう伝えておきます」と言われた

病院の1日の予定があるワケだし、遅刻はまずいよねぇ と申し訳ない気持ちで病院に到着して

受付を済ませ、入院病棟に行くと

個室が空いていないという

「この手術の時は個室しか使えない」という説明で

部屋代高いけど了承して予約を取っていたハズだったんだけど

2人部屋に案内された

到着して早々、手術着に着替えて足の血管が詰まらないようにメディキュットみたいな弾性ストッキングを履きました

術後動けないからと言って、動かないでいると「静脈血栓塞栓症」

いわゆるエコノミークラス症候群になってしまう危険があるので

その予防の為に弾性ストッキングを履きます

朝から絶食で、水分も朝6時までしか摂れず

すでにお腹ペコペコ、喉カラカラ

「点滴入れますね」

って、主治医が針を射そうとするのですが私の血管はやっぱり見にくいらしい

ベッドに横になった状態の私に対して、先生はもう床に正座(;'∀')

「先生、うまくいかなかったら何回でも針抜いていいですからね。腕が黒くなるのは困るんです」

先生手に汗かいてるやん( ̄▽ ̄;)て怯えながら、なんで血管マニアの看護師さんが点滴射しちゃダメなんだろう(;´Д`)って思う

針は痛かったけど一発で成功しました

先生からの手術前の説明は両親と、仕事を休んで付き添ってくれた彼と4人で聞きました

正式な病名は

「子宮頸部異形上皮」

手術内容は

「円錐切除術」

こういう事です

子宮は赤ちゃんが入る場所なので、袋状になっていますね

その出口付近が「異形上皮」といってガンになる手前の状態

この部分を膣側から円錐状にサクッと切り取って

切り取ったものを検査してもらいます

いつガンになるか分からない組織を体から排除できるし

今まで表面の細胞や小さな肉片しか調べられなかった場所の

比較的大きな肉片を調べる事ができるので

これで異常が見つかれば子宮を全部取る手術を受けなければいけません

異常がなければ今回の手術はこれで終わりです

説明の最後にショッキングなお知らせが

「手術は夕方になりそうです。雪の影響があるのか分かりませんが今日は手術が混み合ってまして16時か17時ぐらいになりそうです」

え?朝8時30分に病院に入ってずーっと待ってるの?午後から入院でも良かったんじゃない?(;´Д`)遅刻の連絡をした時の困ったような反応はなんだったんだろう

県病院には、手術室が2部屋しかないんだって

1部屋は長時間手術で使っていて、残りの1部屋がフル稼働しているらしい

命の危険がない私は当然順番が後になるもんね。遅刻したしね。遅刻が原因かなぁ

手術日が決まって1ヶ月間、常に頭の片隅に手術の文字が浮かんでいて憂鬱だった

その上、ハラペコ喉カラカラで「切るぞー切るぞー」と1日待っているのですか?

私の気力が持つかしら?

先生は「ご自身の意志で受ける手術ですから、今日やめたいと言われたら手術はやめる事もできますよ」とおっしゃったけど、今更やめられないよね。本心は逃げたいのだが('ω')

それからの1日は本当に長かった

ヒマだから同意書のいらんミスが気になる

お腹が空くからやたら眠れてしまう。夜寝れなくなったらどうしよう

部屋の空調が管理されてる分口の中がカラカラで何度もうがいをした

こっそり水を飲む事もできるんだけど

麻酔の影響で吐く危険があって

そうなれば結局自分が苦しい思いをするので 隠れて飲む事もできない

付き添いに来てくれた両親と彼は辛抱強く待ってくれ

腹ペコの私に気遣って交代で食事をしに売店に降りて行った

夕方、テスト期間中の娘が来てくれた

また一夜漬けだな

寝とる

16時になっても呼ばれず、17時になっても呼ばれない

あれー?( ̄▽ ̄;)今日やるよね?

そして18時。ようやく呼ばれました

歩いて手術室まで向かいます

電気も暖房も消されてしまった寒くて暗い廊下を

薄い病衣1枚で点滴をカラカラ押して歩くのはなんとも寂しい。寒くて震えてくる

娘が手をつないでくれた

娘と手をつなぐのなんて、何年振りだろう

両親も彼も一緒に見送りに歩いてくれているのに

たった二人だけで歩いているかのような感覚になった

そうだよなぁ。私たち母子家庭なんだよなぁ

今となっては私にはパートナーもいるけど

何度も娘の前で倒れて不安にさせたから

ちゃんと手術受けて長生きしなくちゃね

「じゃあね」と言ってみんなに見送られて手術室に入りました

娘は少し風邪気味だったし、手術にかかる時間が1時間ぐらいだと聞いていたので母に送ってもらって帰らせました

結果的には手術はものすごくあっけなかったです

痛みが最大の恐怖だったのですが、ほぼ無痛でした

20分ぐらいで終了してしまいました

詳しくは次回

つづく

 

 

 


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