残念なニュース『風評被害』の一件

寝付く前に最新ニュースをチェックするのが日課になっています。
主にサッカーと（笑）…原発・震災のことです。
読売新聞が原発情報では分かりやすく速いと思ったので
一日一回はチェックしています。
少しでも状況が良い方向に進んでいると、少し安心し
私もがんばろう。と思う。

枕元ではケータイでチェックするんですが、読売新聞のケータイ版は有料、
でも、震災関連は一部無料で読めるのでありがたいです。

そこで、残念なニュースを２つ見つけました。
あまりにも残念なので、居ても経っても居られずリビングに戻ってきました。
思うところを書いておこうと思って。

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ひとつは、『原発から20キロ圏内の避難地区で空き巣が多発』というもの。
……最低ですね。
現在、米軍・自衛隊等で集中探索を行っているので、発覚したんでしょうか。
家自体に被害がなくとも退避命令で不在となっているので
財産が残っているお宅が多いんでしょう。そこを狙うとは…（怒）

その空き巣は、現地の人なのか？
それとも他県や他市から犯罪目的で来た人なのか？
厳重に取り締まってもらいたいです。
退避が解除になればそんな心配ないんでしょうけど…
まだ時間はかかりそうです。

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もうひとつは、『風評被害』です。
"福島県民"というだけで、GSやレストラン・旅館で入店拒否されている方が
いるらしく、そういった風評被害の苦情は160件以上に上るそうです。

なんとまあ酷い話。ふと、
「もしかしたらうちの県で起こっていることかも」と気付いて
ドキッ！としました。だって先月うちの県でありましたから、そういうケース↓↓

県北の新幹線・JR在来線が復旧前、福島に行こうとしたお客さんを
２台のタクシーがあろうことか乗車拒否（！）したというんです。
私はもう…恥ずかしいやら、情けないやら。
同じ県民として苦情を言いたい。
「県のイメージを損ねてくれていい迷惑です」、と。

それ以上に、、、サービスに関わる者として情けなかった。
普通に考えて、他の交通機関が止まっていたら
タクシーなんて稼ぎ時ですよね。それなのに。
「あなたたち、何の仕事でお給料いただいてるの？」
「お客様は神様ですよね？？」

小売業に就職し、奇しくも小売業の人と結婚し、小売店でパートしている私は
その意識の低さが信じられない。
直接命を懸ける仕事でなくとも、それくらいの覚悟で日々やっていなければ。
お客様の期待に応える事で取引が成立して、対価をちょうだいする。
それが客商売の基本だと思うのです。

”風評”に踊らされてその基本を忘れて対応するとどうなるか。
人の口に戸は立てられないので、後々、
「あそこはああいう対応したらしいよ」と悪い評判が広がって
結局自分たちが苦しい思いをするのが目に見えています。
一度失った信用はなかなか取り戻せません、こんな時ですし。

冷静に対応しましょう。

冒頭の入店拒否なんて対応した方に訊きたい。
・「福島」の広さを知っていますか？
・放射線の性質を正しく知っているんですか？
・自分の行動が隣人に迷惑かけてると分かっていますか？
と。

賛否両論あることでしょうけど。
じゃあお前がタクシー運転して行けと言われたらどうか？とか。
まあ行くと思います、賃金払ってくれるなら喜んで。

だって風評被害なんて、起きても、誰も得をしないんですよ。
透明性の高い情報を、ある方向にだけ出していて
国民に説明が少ない現状に問題があるのは確かですね。
栃木の野菜、おいしいんですよ。
茨城のほうれんそうだって…。農家を助けると思って、ぜひ買って下さい。
これから少しでも、風評被害がなくなるようにしてもらいたいと願います。