水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

雪組「20世紀号に乗って」

2019-04-21 | 雪組

「20世紀号に乗って」は、“いかにも”、なアメリカン・コメディでした。

ストーリーは大したことなくて、ナンバーが多くて、騒々しい賑やか

 

そうしてこの作品は、元々リリーが主役なんだろうな、というのが観ているとわかります。

大きなナンバーもあって、真彩ちゃん歌いまくってましたから

ただ、どこかの批評家が“大地さんに比べて華がない”と貶していたそうですが、

そもそも天下の真央様と比べる方が間違ってるだろうと思います。キャリアも全然違いますし

それに真央様は卒業してからなので、リリー主役の公演だったはず。

 

今回は宝塚ですよ

だいきほ(望海風斗、真彩希帆)の歌のレベルは宝塚を超えてる!と言われますが、ちゃんと宝塚だったと私は思います

原田くんが演出や配役に頭を絞ったからというのもありますし、何より、だいもんが上手くて濃い

 

チギ太くん(早霧せいな)ほどのアドリブ能力は無いので、だいもんでコメディ?と疑問視する人もいたようですが、

下級生の頃からお芝居上手かったですし、つまりは“間”の取り方が上手いのでキッチリ笑いが取れるんです。

(「くらわんか」とか「フィフティフィフティ」とか色々ありますよね。)

そして熱くて濃いので埋もれるって事がない。

あの歌いまくり踊りまくりな、真彩ちゃんに対して霞まないっていうのが、だいもんの凄さだなぁと思います

いいコンビだわ~

 

最終的にハッピーエンドな話で、舞台レポートで真彩ちゃんも言ってましたが“イヤよイヤよも好きのうち”なんですね

面倒臭いカップルだわ結婚するまで周りを巻き込んでましたが、結婚したあとも周りを振り回しそう

 

「TOP HAT」のホレスとマッジみたいになるんだろうな、と思います。

かいちゃん(七海ひろき)と、せーこちゃん(純矢ちとせ)の同期コンビが

“あなたのここが嫌い、あそこが嫌い、でもそれ以外はアイラブユー”って歌う場面が大好きでした

 

 

オリバーとオーエンは、みっくん(真那春人)と、あーさ(朝美絢)。

オスカーの部下なので、出番も台詞も多くて儲け役ですね。咲ちゃん(彩風咲奈)、翔くん(彩凪翔)が演ってもいいくらいなのですが

そうすると三個一感が強まるので、こういう配役にしたのかなと思います。サイズ的にも丁度良かったです

ブルースはアホですが恋敵なのでちょっと二番手さんがこの役でいいの?感はありましたけど

結局これ以上無いキャスティングだったなぁと思います。

 

特筆すべきなのは、いっちゃん(京三紗)のレティシアおばあちゃん。

ホントに可愛くて場を攫ってましたよ車掌の翔くん以下乗組員が皆、優しくてね。ギューしたくなる可愛さだわ

スカステの千秋楽映像にも出てきましたが、ミニチュアの20世紀号に乗ってる、いっちゃんさんがデラカワエエ

あかん過ぎる

次回雪組公演のプチミュに是非、体験展示してほしい~いっちゃんの真似して写真撮りたいです

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪組20世紀号に乗りに東京へ

2019-04-21 | 雪組

だいぶ時間が経ってしまいましたが。

 

先月末、娘の遠征に便乗して東京日帰り遠征強行しました

贔屓組以外は極力遠征しないようにしてるんですけどねぇ

今回はスカステ放送どころか円盤にもならない予感がしてたので

 

それに何よりだいきほ(望海風斗、真彩希帆)で明るい話が観た~いという欲求を抑えられませんでした

なにしろお披露目以来暗くて重い話の連続で、だいもんが死ななかったのは「琥珀~」と「凱旋門」だけ

次も重くて暗くて最後は死ぬ、ってわかってますからね~

大劇場でキレて暴れないためにも、と遠征の理屈をこねましたわ

 

行って良かった~めちゃめちゃ楽しかったですもう一回観たかったなぁ(贅沢は言えませんが

返す返すも映像化されないのが残念です

 

多分他の雪組ファンの方々も、私と同じ気持ちだったのではないでしょうか。始まる前から客席が、とっても熱かったです

「ファントム」の時の期待感からくる熱気とは、ちょっと違う、“今の内に思いっきり楽しんでおかなきゃ”感というか

 

10年前、次の大劇場公演がG氏の「ソルフェリーノの夜明け」と発表された時の、雪担の落胆ぶりを思い出しました

丁度真夏の公演中で、よっしー(斎藤吉正)のラテン・ショー「リオ・デ・ブラボー」で出演者とポンポンを振るっていう

“客席参加型”の演出がありまして、雪組ファンが狂ったようにポンポンを振っていると他組ファンの皆様から驚かれたものです

 

そういう客席の熱は、出演者にも伝わるんでしょうね初日が明けて1週間ほど経ってましたが

こんな雪組生見たこと無いくらい振り切れてはっちゃけてました

 

雪組を観るようになって十年余になりますが、“和物の雪組”は“芝居の雪組”でもあります。

コメディも普通に出来る組ですが、大人しくて上品、なんですよね

星組とかなら勢いで、初日からもっと熱く飛ばしていくのにと思ったことが実は何度かありました。

やり過ぎて崩れることもないので、そこは欠点でもあり、長所でもあるのですが

 

シアターオーブは初めての劇場。東京遠征は10年ぶり、渋谷のど真ん中なんて、行ったことないわの完全お上りさん状態

開演時間までにたどり着けるのか?と心配してましたら、渋谷駅直結なのに案の定迷って外に出てしまいました

でもまわりを見回したら「あれじゃない?」というビルがすぐに見つかったので助かりました〜

 

しかしまあ、なんてお洒落な劇場なんでしょう。

飲食出来る2階ロビーからの眺めが凄かったです。天井メチャメチャ高いのに全面ガラスばりですからねぇ。

2階と書いてますが実質13階ってことになるのかな?

仕事終わりに観劇に行って、幕間に大東京の煌めく夜景を見ながら、

バーで優雅にワインを飲みながら談笑する、ような生活永遠にご縁はありませんわ

 

今回は1階後方センターのお席で、見易いお席でした。他の階からの見え方はわかりませんけど。

お手洗いは大劇場に比べれば圧倒的に少ないですが幕間にちゃんと行けるくらいの数はありました。

ただ飲食する時間はありませんでしたねぇ。飲食スペースも限られてますし。

 

とってもお洒落な劇場ですが、階段を行ったり来たりしなきゃいけなかったり、

ちょっと面倒くさい劇場だなと思いました。

 

劇場とは関係ありませんが、公演グッズを見に行ったら、プログラム以外何もありませんでした

酷くないですか?再販もないとかふざけてるわ

ほんっと商売下手くそ、天下の阪急が泣きますぜ

 

長くなったので続きます

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする