「20世紀号に乗って」は、“いかにも”、なアメリカン・コメディでした。
ストーリーは大したことなくて、ナンバーが多くて、騒々しい賑やか
そうしてこの作品は、元々リリーが主役なんだろうな、というのが観ているとわかります。
大きなナンバーもあって、真彩ちゃん歌いまくってましたから
ただ、どこかの批評家が“大地さんに比べて華がない”と貶していたそうですが、
そもそも天下の真央様と比べる方が間違ってるだろうと思います。キャリアも全然違いますし
それに真央様は卒業してからなので、リリー主役の公演だったはず。
今回は宝塚ですよ
だいきほ(望海風斗、真彩希帆)の歌のレベルは宝塚を超えてる!と言われますが、ちゃんと宝塚だったと私は思います
原田くんが演出や配役に頭を絞ったからというのもありますし、何より、だいもんが上手くて濃い
チギ太くん(早霧せいな)ほどのアドリブ能力は無いので、だいもんでコメディ?と疑問視する人もいたようですが、
下級生の頃からお芝居上手かったですし、つまりは“間”の取り方が上手いのでキッチリ笑いが取れるんです。
(「くらわんか」とか「フィフティフィフティ」とか色々ありますよね。)
そして熱くて濃いので埋もれるって事がない。
あの歌いまくり踊りまくりな、真彩ちゃんに対して霞まないっていうのが、だいもんの凄さだなぁと思います
いいコンビだわ~
最終的にハッピーエンドな話で、舞台レポートで真彩ちゃんも言ってましたが“イヤよイヤよも好きのうち”なんですね
面倒臭いカップルだわ結婚するまで周りを巻き込んでましたが、結婚したあとも周りを振り回しそう
「TOP HAT」のホレスとマッジみたいになるんだろうな、と思います。
かいちゃん(七海ひろき)と、せーこちゃん(純矢ちとせ)の同期コンビが
“あなたのここが嫌い、あそこが嫌い、でもそれ以外はアイラブユー”って歌う場面が大好きでした
オリバーとオーエンは、みっくん(真那春人)と、あーさ(朝美絢)。
オスカーの部下なので、出番も台詞も多くて儲け役ですね。咲ちゃん(彩風咲奈)、翔くん(彩凪翔)が演ってもいいくらいなのですが
そうすると三個一感が強まるので、こういう配役にしたのかなと思います。サイズ的にも丁度良かったです
ブルースはアホですが恋敵なのでちょっと二番手さんがこの役でいいの?感はありましたけど
結局これ以上無いキャスティングだったなぁと思います。
特筆すべきなのは、いっちゃん(京三紗)のレティシアおばあちゃん。
ホントに可愛くて場を攫ってましたよ車掌の翔くん以下乗組員が皆、優しくてね。ギューしたくなる可愛さだわ
スカステの千秋楽映像にも出てきましたが、ミニチュアの20世紀号に乗ってる、いっちゃんさんがデラカワエエ
あかん過ぎる
次回雪組公演のプチミュに是非、体験展示してほしい~いっちゃんの真似して写真撮りたいです