月組「桜嵐記/Dream Chaser」初見感想を簡単に。
この公演は通えます、以上。
なんちゃってネタばれは少しだけ、かな。
お芝居は「桜嵐記」演出くーみん(上田久美子)。雪組の「fff」に続きトップ退団公演の担当です。
これからも続きそう~
fffとは時代背景や国が違っているのは勿論ですが、作風というか演出の仕方が全く異なっていることに驚きました。
fffの方が哲学的で文学的、ベートーヴェンの生涯というよりは内面の変遷を描いた作品で、初見では戸惑いがありました
わかりやすいという意味では桜嵐記の方がわかりやすいと思います。
っていうか“ザ・様式美”でした
同じ、くーみんの時代物でも「星逢一夜」の方はリアル。お芝居も殺陣も映画やドラマのような感じです。
「桜嵐記」は歌舞伎に近い感じがしました。「宝塚の伝統的な日本物作品にしたい」とどこかで聞いた気が
リアルでナチュラルなお芝居といっても、日本物だと所作とかもあるし、少しは芝居がかった感じになるものですが
桜嵐記はかなりな大芝居で、殺陣もリアルでスピード感のある激しい殺陣ではなく、
まさに歌舞伎の舞のような美しさのある殺陣でした。
くーみんがこういう作品を作ってくるとは思ってなくてビックリでした
そう言えば宝塚に入る前、歌舞伎が大好きだったと昔スカステで話してましたよね
でも決して古臭くは無かったです。
流行りのリアルな時代劇に対するアンチテーゼのようで、くーみんなりの挑戦なのだなと思いました。
元歴女の私ですが、時代背景は馴染みの薄い南北朝時代、ついていけるかな、とちょっと心配しました
でも大丈夫、るうちゃん(光月るう)が冒頭わかりやすく説明してくれました
さすが芝居の月組ですよ。素晴らしかったです
そして雪組fffでも思いましたが、沢山の組子を上手く使ってましたね。それぞれ見せ場がある感じで良かったです。
書き始めると止まらくなりそうですが、一人だけあげると、
ゆりちゃん(紫門ゆりや)
はじめ誰だかわからなかったですゆりちゃんのあそこまでゲスい役、初めて見ました。
あのロイヤルな、ゆりちゃんがってなりましたよ。それだけでも一見の価値があると思います
お衣装もセットも華やかで美しいし、ゆーゆ(結愛かれん)たち花一揆メンバーが舞台に華を添えてくれて大変よろしい
まだすっきり頭に入ってないところもありますし、次回は2階から観るのでまた印象変わるかな~、楽しみです
ショー「Dream Chaser」の演出は中村A氏。オーソドックスで綺麗なショーでした。
プロローグの帽子はかぶり方をもう少し研究した方がいいかなと思いましたし、
微妙に惜しいな、っていうお衣装もありましたが、トンチキ衣装は無かったと思うので良かったです
何より約2年ぶりのショーですよ
いやもう楽しそうに、カッコ良く踊るご贔屓様を、これでもか、と堪能出来るのが嬉しすぎてですね
たまさく(珠城りょう、美園さくら)の最後のデュエットダンスも素敵でしたし
お芝居と合わせて、リピートが楽しみです