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NPO法人ネイチャーズが母体の、基礎から始めてウォーキング、ジョギング、旅ランを楽しむ会です。孤独な人もおいで!

2015年06月19日 | ちょっとした話
パソコン内のドキュメントを整理し始めた。
整理できない俺は、次から次へとPC上の机に積み上げては、ドキュメントの中に放り込んでしまう。
だから、なにがなんだかわからなくなって、ゴミ屋敷のドキュメントフォルダになってしまった。

何気なく、書いたものもあるし、他人の感動した文をコピペして放り込んだりしたものもある。

その中で、多分これは俺が書いたものにちがいない、という文章があった。

そう思ったのは太田博美の『木綿のハンカチーフ』を繰り返して歌う場面があったからだ。
大学生のころ、この歌をひとり山のテントの中で繰り返し歌っていたことがあるからである。
なにかに投稿しようと書いたものだと思う。

このまま、コレをゴミ箱に捨ててしまうには惜しい気がして、ブログに載せることにする。

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ちょっと寒くてシュラフの中からでることのできない一人用のテントの中で、僕はそぼふる雨がハイ松の枝に、テントの○○にパラパラあたる音を聞いていた。



この程度の雨ならば、いつもは歩いて目的地までいくのだが、多めにもっていた食糧の安心さもあり、今日は停滞することに決めたのだった。

こうして、地面を寝床として寝ていると、僕自身が自然の一部であるかのような、山のハイ松の一部であるかのような気分になって、何故か心地よくて僕の心のパックリあいた傷口は非常にゆっくりだが、確実に閉じているようだった。

小さな小動物がひっそりと小さな穴や木の穴に隠れて安堵しているようなものである。

天気が良ければ、出立支度の岳人のテント収納のあわただしさや、鳥のさえずりがうるさいほどのこのテントサイトも、雨とちょっとした風音が感じられるだけ、むしろ、僕が動くたびにガサガサするシュラフや、僕の耳の中で聞こえる心臓の音のほうがうるさくて、そんな音と断ち切るべく、僕は自然に歌をくちずさんでいた。

「恋人よ、僕は旅立つ~。東へと向かう列車で~。」

何度も何度も、壊れたレコードのように僕は歌っていた。

不思議なことに、そうすればするほど、気持ちがよくて、誰かがそばにいたならば、呆れかえってその場から離れてしまっただろう。


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写真は1839峰( 標高1842m コイカクシュサツナイ岳~ヤオロマップ岳径由 )よりお借りしました。




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