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●2017年12月16日(土) 午後2時~5時
●四條畷学園小学校科学準備室
●参加者(15名)
渡辺慶二(豊年福祉会・相談役)
西村寿雄(科学読み物・地学研究)
音田輝元(大阪府高齢者大学校理事・大阪科学の授業をたのしむ会代表)
岡部智子(高槻市小学校4年)
中嶋典子(枚方市小学校栄養教諭)
雁金 隆(四條畷学園小学校科学専科)
雁金美佐枝(四條畷学園小学校2年)
木村直子(大東市小学校理科専科)
永岡 修(四條畷学園小学校3年)
室元昭雄(四條畷学園高校理科)
石本裕樹(守口市三郷小学校教頭)
北村修(四條畷南小学校担任外)
日吉資子(唐津市平原小学校非常勤)
石黒慎一郎(横浜市山下小学校4年)
水口民夫(ルネサンス大阪高校理科非常勤)
★渡辺慶二(豊年福祉会・相談役)
毎日相談役として施設に通っています。かつて学園で6年間担任した教え子のことが心配で明日会いに行きます。ずっと会っていないので自分のことを覚えていてくれているか心配ですが,会えることがとにかく楽しみです。石黒さんや日吉さんが会いに来てくれてうれしいです。板倉さんのお見舞いには行けなかったけど,自分の手紙を読んで板倉先生や玲子さんがとても喜んでくれました。
★西村寿雄(科学読み物・地学研究)
科学読み物「地質時代は何によって決まるか」は,千葉県で発見された地層について書かれたものです。地質時代にチバニアン(千葉時代)という名前が入るかもしれません。地磁気の逆転について伏角計を使ってくわしく説明してもらいました。2月の中さんの会でくわしい発表をしてもらう予定です。高村紀久男さんの「くねくねくん」(仮称)は傘袋でつくった筒に空気を送り込むとくねくねする面白いおもちゃです。
★音田輝元(大阪府高齢者大学校理事・大阪科学の授業をたのしむ会代表)
「教室日記<こころの天気図>」には,いつも高大でのたのしい活動のようすが紹介されています。現職(大東市)のころに担任したFさんが今保護者として子どもさんを<子どもプラザ>に参加させています。久しぶりに音田さんの授業を参観されて,こんな日が来るとは,と思うとほんとうにやっていて良かったです。「幸せはプロセス」ですね。授業プラン<お伊勢まいり>は,亡き住本さんのプランを編集したものです。これは,次回の例会で体験講座をしてもらいます。このほかに<ゴミと環境>のPPT版追加編集の資料もありました。
★中嶋典子(枚方市小学校栄養教諭)
クリスマスカードの紹介。出典は不明です。簡単に作れて美しいです。白い小さいシールを貼ると雪の雰囲気がでます。(下写真左)
★岡部智子(高槻市小学校4年)
「きりがみ江戸いろは」をやりました(上写真右)。はじめはなかなかうまく切れなくて苦労していた子どもたちも,だんだんと熟練してきて,満足するすばらしい作品ができ上がりました。材料は音田さんに送ってもらいました。いろいろな人に助けられてたのしく過ごせた一年でした,という感謝の言葉がありました。サークルはある意味「互助会」ですね。
★雁金 隆(四條畷学園小学校科学専科)
「4年科学通信」は<エネルギー入門>や<冬の星座>の授業のようすがくわしく書かれています。「星座を見つけよう」のプリントは,ぼくも小学校で理科を教えていた時に使わせてもらいました。今回はヒントと解説のプリントを付け加えてより分かりやすくなりました。
★雁金美佐枝(四條畷学園小学校2年)
<もしも原子が見えたなら>の授業をやりました。子どもたちの「もっと原子のことが知りたい。たのしい授業をしてくれてありがとう」という感謝の言葉をもらって自分自身がうれしくなりました。この言葉は仮説教師の元気の素ですね。
★木村直子(大東市小学校理科専科)
「理科だより」には,<ふりこと振動><自由電子が見えたなら><ころりん>のたのしい授業のようすが満載です。ふりこが止まる理由に「原子・分子のはねかえす力が弱くなってきたから」など原子論で考えている子どもがいます。すばらしい。評価に6(とーーーーーーってもたのしかった)という番号を自分でつける子どもがいてたのしい授業が浸透していることがわかります。
★室元昭雄(四條畷学園高校理科)
「発砲スチロールスライサー」を自作しました。科学ボランティアの会合で教えてもらったそうです。高槻の林さんはこれを使って薄いスチロール板を作って売っています。ぜひ,大量生産してください。
★永岡修(四條畷学園小学校3年)
来年の1月27日(土)に学園で公開授業をします。<磁石>(永岡さん)と<電池と回路>(雁金美佐枝さん)の授業と<磁石>の体験講座(講師=斉藤裕子さん)があります。3年の担任として楽しくやっています。昨年度の理科専科より担任の方がいろいろたいへんですが楽しいです。<溶解>の授業を20時間かけてやりました。とくにマジックインクで書いた字をマジックインクで消すのが楽しかったそうです。いまは<かげと光>をやっています。
★石本裕樹(守口市三郷小学校教頭)
この1年は早かったです。仮説実験授業でまなんだ子どもに対する見方・考え方を教頭という立場でも生かして仕事をしています。134年の歴史あるいまの学校は今年度で閉校になります。そのため閉校式の仕事で忙しい日々が続いています。
★日吉資子(唐津市平原小学校非常勤)
遠路はるばる石黒さんと大阪まできてくれました。「ほそ~く長~く生きている限りは」という資料には,24年前の渡辺先生との出会いが綴られています。当時の写真も掲載されていてみなさんほんとうにお若い。当時の渡辺先生はいまのぼく(水口)とほぼ同じ年だったんですね。「ミニミニ肉まん&あんまん」の作り方を教えてもらいました。冷凍シューマイとホットケーキミックスで簡単に作れます。ごちそうさまでした。
★石黒慎一郎(横浜市山下小学校4年)
東京隣接県の発送作業をやっています。袋に自分の資料を入れています。それを持ってきてもらいました。<世界の国旗>が終わりました。授業のプリントは100ページを超えました。いままでに9回,11人の教え子の結婚式に出ました。昨年,一昨年は「児童支援専任」をしていましたが移動して4年の担任になりました。やはり担任がいいそうです。教師生活29年目です。仮説と出会ったのは雑誌『ひと』ということです。ぼく(水口)も同じです。
★北村修(四條畷南小学校担任外)
成人式のビデオメッセージに出ました。教え子が市の広報の表紙に写真入りで紹介されてうれしいです。自分の教え子が活躍するのはうれしいものですね。「4年1組俳句集」の紹介がありました。みんなの作品を投票して,「自分には 家族を結ぶ 愛がある」が1位になりました。日本のすべての先生が「自分には 生徒を結ぶ 愛がある」という気持ちになればいいですね。
★水口民夫(ルネサンス大阪高校理科)
「原子論からみた気体の浮力について」「前川喜平さんの講演会に行ってきました」という2本の資料。ぼくは,気体の浮力はどうして生じるのか,ということが腑に落ちませんでしたが,板倉先生の『物理入門』(国土社 1964年)を読んでよくわかりました。前川喜平さんは前・文部科学事務次官です。加計学園の問題で国会に呼ばれました。ぼくもその中継を見ていましたが,まともな官僚はいかにして政治家の圧力と戦う必要があるのか,寺脇研さんとの対談『これからの日本,これからの教育』(ちくま新書)を読んでわかりました。文部行政の内幕も聞けて講演会に行ってよかったです。
******************************
編集後記にかえて
つぎの文章は,『仮説実験授業研究 第1集』(仮説社 1974年)の「らくがき帖」に掲載された板倉先生のものです。人種差別にかぎらず,世界には,さまざまな偏見があります。難民にたいする偏見もいまや大きな問題になっています。日本では部落差別の問題もあります。このような問題を考えるヒントになるのではないかと思い掲載させて頂きます。
偏見をおしころそうとするな
板倉 聖宣
私たちはだれでも,大なり小なりいろいろな偏見らしきものをもってあるいはもたされて生きている。それらの偏見の中には,他人を差別し,軽べつしたりするように働くものも少なくない。そういう偏見はしばしば社会的な糾弾の対象になったりする。そして多くの人々も,「自分もそんな偏見をもっているが,これはやっぱりいけないことだ。そんな偏見はすてなければいけない」と考える。ところが,「そう思ってはいけない」「こう考えなくてはいけない」と思おうとすればするほどそれらの偏見は心の中で大きく頭をもたげてきたりする。
私は,自分の心の中の偏見をそのように処理しようとすること自体がまちがっているのではないか,と思う。偏見らしきものにせよそれが自分の心の中で生じたのなら仕方がない。そんなものは自分の心の中の出来事だからといって自分の力で弾圧できるものではない。そういうときには,その偏見がたしかに偏見であるのかどうか,ちゃんとたしかめるようにして,きれいさっぱりさせた方がよいのだと思う。そのためには偏見らしきものを仮説にまで高めるようにすればよいのである。どうも言葉足らずだがこの辺の問題は,いつかもっとくわしく論じたいものと思っている。
(国立教育研究所)
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●2017年12月16日(土) 午後2時~5時
●四條畷学園小学校科学準備室
●参加者(15名)
渡辺慶二(豊年福祉会・相談役)
西村寿雄(科学読み物・地学研究)
音田輝元(大阪府高齢者大学校理事・大阪科学の授業をたのしむ会代表)
岡部智子(高槻市小学校4年)
中嶋典子(枚方市小学校栄養教諭)
雁金 隆(四條畷学園小学校科学専科)
雁金美佐枝(四條畷学園小学校2年)
木村直子(大東市小学校理科専科)
永岡 修(四條畷学園小学校3年)
室元昭雄(四條畷学園高校理科)
石本裕樹(守口市三郷小学校教頭)
北村修(四條畷南小学校担任外)
日吉資子(唐津市平原小学校非常勤)
石黒慎一郎(横浜市山下小学校4年)
水口民夫(ルネサンス大阪高校理科非常勤)
★渡辺慶二(豊年福祉会・相談役)
毎日相談役として施設に通っています。かつて学園で6年間担任した教え子のことが心配で明日会いに行きます。ずっと会っていないので自分のことを覚えていてくれているか心配ですが,会えることがとにかく楽しみです。石黒さんや日吉さんが会いに来てくれてうれしいです。板倉さんのお見舞いには行けなかったけど,自分の手紙を読んで板倉先生や玲子さんがとても喜んでくれました。
★西村寿雄(科学読み物・地学研究)
科学読み物「地質時代は何によって決まるか」は,千葉県で発見された地層について書かれたものです。地質時代にチバニアン(千葉時代)という名前が入るかもしれません。地磁気の逆転について伏角計を使ってくわしく説明してもらいました。2月の中さんの会でくわしい発表をしてもらう予定です。高村紀久男さんの「くねくねくん」(仮称)は傘袋でつくった筒に空気を送り込むとくねくねする面白いおもちゃです。
★音田輝元(大阪府高齢者大学校理事・大阪科学の授業をたのしむ会代表)
「教室日記<こころの天気図>」には,いつも高大でのたのしい活動のようすが紹介されています。現職(大東市)のころに担任したFさんが今保護者として子どもさんを<子どもプラザ>に参加させています。久しぶりに音田さんの授業を参観されて,こんな日が来るとは,と思うとほんとうにやっていて良かったです。「幸せはプロセス」ですね。授業プラン<お伊勢まいり>は,亡き住本さんのプランを編集したものです。これは,次回の例会で体験講座をしてもらいます。このほかに<ゴミと環境>のPPT版追加編集の資料もありました。
★中嶋典子(枚方市小学校栄養教諭)
クリスマスカードの紹介。出典は不明です。簡単に作れて美しいです。白い小さいシールを貼ると雪の雰囲気がでます。(下写真左)
★岡部智子(高槻市小学校4年)
「きりがみ江戸いろは」をやりました(上写真右)。はじめはなかなかうまく切れなくて苦労していた子どもたちも,だんだんと熟練してきて,満足するすばらしい作品ができ上がりました。材料は音田さんに送ってもらいました。いろいろな人に助けられてたのしく過ごせた一年でした,という感謝の言葉がありました。サークルはある意味「互助会」ですね。
★雁金 隆(四條畷学園小学校科学専科)
「4年科学通信」は<エネルギー入門>や<冬の星座>の授業のようすがくわしく書かれています。「星座を見つけよう」のプリントは,ぼくも小学校で理科を教えていた時に使わせてもらいました。今回はヒントと解説のプリントを付け加えてより分かりやすくなりました。
★雁金美佐枝(四條畷学園小学校2年)
<もしも原子が見えたなら>の授業をやりました。子どもたちの「もっと原子のことが知りたい。たのしい授業をしてくれてありがとう」という感謝の言葉をもらって自分自身がうれしくなりました。この言葉は仮説教師の元気の素ですね。
★木村直子(大東市小学校理科専科)
「理科だより」には,<ふりこと振動><自由電子が見えたなら><ころりん>のたのしい授業のようすが満載です。ふりこが止まる理由に「原子・分子のはねかえす力が弱くなってきたから」など原子論で考えている子どもがいます。すばらしい。評価に6(とーーーーーーってもたのしかった)という番号を自分でつける子どもがいてたのしい授業が浸透していることがわかります。
★室元昭雄(四條畷学園高校理科)
「発砲スチロールスライサー」を自作しました。科学ボランティアの会合で教えてもらったそうです。高槻の林さんはこれを使って薄いスチロール板を作って売っています。ぜひ,大量生産してください。
★永岡修(四條畷学園小学校3年)
来年の1月27日(土)に学園で公開授業をします。<磁石>(永岡さん)と<電池と回路>(雁金美佐枝さん)の授業と<磁石>の体験講座(講師=斉藤裕子さん)があります。3年の担任として楽しくやっています。昨年度の理科専科より担任の方がいろいろたいへんですが楽しいです。<溶解>の授業を20時間かけてやりました。とくにマジックインクで書いた字をマジックインクで消すのが楽しかったそうです。いまは<かげと光>をやっています。
★石本裕樹(守口市三郷小学校教頭)
この1年は早かったです。仮説実験授業でまなんだ子どもに対する見方・考え方を教頭という立場でも生かして仕事をしています。134年の歴史あるいまの学校は今年度で閉校になります。そのため閉校式の仕事で忙しい日々が続いています。
★日吉資子(唐津市平原小学校非常勤)
遠路はるばる石黒さんと大阪まできてくれました。「ほそ~く長~く生きている限りは」という資料には,24年前の渡辺先生との出会いが綴られています。当時の写真も掲載されていてみなさんほんとうにお若い。当時の渡辺先生はいまのぼく(水口)とほぼ同じ年だったんですね。「ミニミニ肉まん&あんまん」の作り方を教えてもらいました。冷凍シューマイとホットケーキミックスで簡単に作れます。ごちそうさまでした。
★石黒慎一郎(横浜市山下小学校4年)
東京隣接県の発送作業をやっています。袋に自分の資料を入れています。それを持ってきてもらいました。<世界の国旗>が終わりました。授業のプリントは100ページを超えました。いままでに9回,11人の教え子の結婚式に出ました。昨年,一昨年は「児童支援専任」をしていましたが移動して4年の担任になりました。やはり担任がいいそうです。教師生活29年目です。仮説と出会ったのは雑誌『ひと』ということです。ぼく(水口)も同じです。
★北村修(四條畷南小学校担任外)
成人式のビデオメッセージに出ました。教え子が市の広報の表紙に写真入りで紹介されてうれしいです。自分の教え子が活躍するのはうれしいものですね。「4年1組俳句集」の紹介がありました。みんなの作品を投票して,「自分には 家族を結ぶ 愛がある」が1位になりました。日本のすべての先生が「自分には 生徒を結ぶ 愛がある」という気持ちになればいいですね。
★水口民夫(ルネサンス大阪高校理科)
「原子論からみた気体の浮力について」「前川喜平さんの講演会に行ってきました」という2本の資料。ぼくは,気体の浮力はどうして生じるのか,ということが腑に落ちませんでしたが,板倉先生の『物理入門』(国土社 1964年)を読んでよくわかりました。前川喜平さんは前・文部科学事務次官です。加計学園の問題で国会に呼ばれました。ぼくもその中継を見ていましたが,まともな官僚はいかにして政治家の圧力と戦う必要があるのか,寺脇研さんとの対談『これからの日本,これからの教育』(ちくま新書)を読んでわかりました。文部行政の内幕も聞けて講演会に行ってよかったです。
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編集後記にかえて
つぎの文章は,『仮説実験授業研究 第1集』(仮説社 1974年)の「らくがき帖」に掲載された板倉先生のものです。人種差別にかぎらず,世界には,さまざまな偏見があります。難民にたいする偏見もいまや大きな問題になっています。日本では部落差別の問題もあります。このような問題を考えるヒントになるのではないかと思い掲載させて頂きます。
偏見をおしころそうとするな
板倉 聖宣
私たちはだれでも,大なり小なりいろいろな偏見らしきものをもってあるいはもたされて生きている。それらの偏見の中には,他人を差別し,軽べつしたりするように働くものも少なくない。そういう偏見はしばしば社会的な糾弾の対象になったりする。そして多くの人々も,「自分もそんな偏見をもっているが,これはやっぱりいけないことだ。そんな偏見はすてなければいけない」と考える。ところが,「そう思ってはいけない」「こう考えなくてはいけない」と思おうとすればするほどそれらの偏見は心の中で大きく頭をもたげてきたりする。
私は,自分の心の中の偏見をそのように処理しようとすること自体がまちがっているのではないか,と思う。偏見らしきものにせよそれが自分の心の中で生じたのなら仕方がない。そんなものは自分の心の中の出来事だからといって自分の力で弾圧できるものではない。そういうときには,その偏見がたしかに偏見であるのかどうか,ちゃんとたしかめるようにして,きれいさっぱりさせた方がよいのだと思う。そのためには偏見らしきものを仮説にまで高めるようにすればよいのである。どうも言葉足らずだがこの辺の問題は,いつかもっとくわしく論じたいものと思っている。
(国立教育研究所)