ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

ドイツミステリー『白雪姫には死んでもらう』

2013-11-06 15:06:28 | 本の紹介
byネレ・ノイハウス。酒寄進一訳。創元推理文庫。
11年前、2人の美少女が失踪。殺害されたとして、状況証拠、村人の目撃証言、アリバイがなかったことから、19歳のトビウスが逮捕される。
裁判にかけられ、有罪となり10年間服役した。刑期が満了後、出所したトビウスは故郷の村に帰る。そこで目にしたものは・・・
荒れ果てた家に一人住む生気のない年老いた父、父は村で一番大きなレストランを経営していたが、息子の服役で村人から村八分、すべてを失っていた。
今、またトビアスが帰ってきたことで、再びパンドラの箱のふたが開き始め、悪夢がよみがえった。
トビウスに心を寄せる一人の少女、アメリは11年前の惨劇、二人の少女の失踪に興味を持ち、調べ始める。
彼女は失踪した二人の少女のうちの一人に瓜二つだった。
そんな折、父と離婚し、村を去ったトビアスの母が何者かに歩道橋から突き落とされ、アメリーも行方不明に・・・
次々と起こる不可解な事件。裏切り、復讐、おぞましい暴力事件。村人の誰もが親戚、知り合いの古くて小さな村落で、
人はこんなにも残酷になれるものだろうか。

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