日曜日の夜に某国営放送でやっている "サイエンスZERO" と言う番組が好きで良く見ているんだけど、今回のテーマは "接着剤" だった
割と身近な話題で楽しく見ていたら、接着箇所が剥がれる様子を TEM (透過型電子顕微鏡) で観察する場面での BGM が "メリッサ"
判る方も居るかもしれないが、"鋼の錬金術師" の第一期OPである
何でこんな所で使うんだろうと訝しんでいたんだけど、そこで気が付いた
鋼の錬金術師 ⇒ ハガレン ⇒ 剥がれん
と言う駄洒落だったのだ
うん、製作スタッフ絶対遊んでるよね ww
某国営放送の番組はわりと好きなんだ
佐藤二朗氏がメインMCの "歴史探偵" とか、"魔改造の夜" とかね
特に "魔改造の夜" は大好きで、家電やおもちゃをお題に沿って魔改造して競うって趣旨なんだけど、第一夜の "トースター高飛び" はトースターからどれだけパンを高く飛ばすかって言う競技で、これはまだ理解出来る
だけど、第三夜の "お掃除ロボット走り幅跳び" に至っては、何故そうさせようと思ったのかと小一時間問い詰めたくなるようなお題のぶっ飛びよう
いや、実際比喩でもなんでも無くぶっ飛んでたけど・・・ ww
で、実際に魔改造を行うのは有名企業の技術者や学生の精鋭たち
自動車業界のトップススリーも回は違うが全て参加していたり
第三夜には H技研やY精密とGXと言うベンチャー企業の3チームが "お掃除ロボット走り幅跳び" と "クマちゃん瓦割り" と言う競技に挑んでいた
てか、企業名隠すつもり無いだろう!って突っ込みたくなるぐらい作業服の胸の企業名がそのまま写ってる ww
で、"お掃除ロボット走り幅跳び" でのH技研が凄かった
ここからはネタバレになるので、"見てみたい" って人はこの先を見ないことをお勧めする
他の2社は強力なバネで飛ばす方法を選択したのだが、H技研は違った
パンク修理に使う炭酸ガスカートリッジに、ロケットノズルの設計経験があるメンバーが独自のノズルを作製してロボット掃除機に取り付け、飛ばしてしまったのだ
その際の噴射速度は音速を超えていたそうな
前提条件のお掃除機能を残したまま、ギリギリの軽量化を行ったロボット掃除機は、そりゃもうぶっちぎりの飛行距離で優勝
あの映像はインパクトが大きかったよ
すげーなホン・・・、いやH技研 ww
次の "クマちゃん瓦割り" も「うん、それが一番確実で効率が良いよね」って方法でH技研の勝利、完全優勝を飾った
この番組、技術者やそれを目指す人たちは絶対見た方が良い
決められた予算と期間で与えられた課題をアイディアと技術を駆使して解決していく
技術者として求められる資質である
その過程と結果を見せてくれるんだから、最高の教科書となりうると思う
これはロボコンなんかでも言えることなんだけど、決定打となり得るのは信頼性だと思う
どんな優れたアイディアを出そうと、本番でちゃんと動かなければ意味は無くなってしまう
求められるのはちゃんと想定した通りに動作すること、これが第一
で、"扇風機50m走" でもそうだったけど、勝利するチームの作った物は理にかなっている
このときは Nッサンも挑戦していたんだけど、それを含む2チームはモーターを強力な物に変えたり、ラジコン用のエンジンを使ったりはしていたが、扇風機の形状はそのままで台座を走行用に改造ただけ
Nッサンは変な変形機能を付けていたんだけど、いや、それ必要?と首をかしげざるを得なかった
いや、その心意気、キライじゃ無いぞ・・・、勝利は捨ててる気はしたが ww
ところが優勝チームは全てを作り替え、全高を低くして重心を下げ、扇風機部分はダクトを追加してダクテッドファンと言われる形状にしていた
これ、プロペラが起こす風を効率よく推進力へと変える一番良い形状なのだ
一目で、ちゃんと動作すれば間違いなくこれが優勝すると確信出来る物だった
お題が決まっている競技なんだから、何が必要か、どうすれば目標に到達出来るかを真剣に考え、形にしていく
技術者としては最高な教室となる番組だと思うんだ