くたびれた車両の脇に憂い顔で佇むのは将校さんでしょうか?。
「なんかすぐ錆びが浮いて来ちゃうのよね、ロシアの錆止め剤はダメダメなんで下地からちゃんと塗り替えんとあかんよって言うといたんやけどなぁ~・・・あっ、砲塔も錆だらけやけどこれウチで作っとるんやったっけ・・・あかんやん。」
いきなりで失礼いたしました。
車両に搭乗しないフィギュアの処理に困ってしまい急遽付け焼刃展示台を作ってしまいました。
いつものように100均ダイソーの木製トレイを裏返し地面のベースにこれまたダイソーの発砲スチレンボードを貼り付け、さらにまたダイソーの木粉粘土を盛り付けました。スチレンボードには木粉粘土が食い着き易いようにカッターナイフなんかでキズをいっぱい入れておきました。
木製トレイに直接木粉粘土を盛らないのは植生を植え込むための穴を開けやすくするためです。
粘土がまだ柔らかい内に車体を押し付けて履帯跡を作ったらタミヤテクスチャーペイントのダークアースをアクリル溶剤で薄めながら塗り付けました。
乾くのに時間がかかるので、その間にフィギュアを塗装です。
タミヤアクリルでベタッと塗り分けた状態。
タミヤエナメルのハルレッドとフラットブラックを溶剤で希釈して墨入れ&ウォッシングしました。
これ以上の事は私の腕前ではたいして意味を為さないので、こんな感じで割り切ります(汗)。
今回地面の植生に新たなマテリアルを導入しました。
鉄っちゃんモデラー御用達のフィールドグラス。
これが取説ですが、
1本1本束ねながら接着して行くのはかなりうざったい。
多少なりとも生産性を上げられないかと考えた方法がこれ。
適当に束ねた状態で2ヶ所をボンドで接着、ある程度くっ付いたらボンドの接着場所を含め3ヶ所で切断すると、1度に4本が出来上がり。
植え込み中の図
これだけだと寂しいので、今まで使ってきた植生材料も併用してます。
記事は制作中と完成記事の2回に分けた方が良かったかもしれませんが、ここから毎度おなじみサーバー容量無駄遣い画像垂れ流しでございます(笑)。
車体は前回の状態からチッピングだけ加えました。エナメルのハルレッドで書き込んでます。
ここで牽引ワイヤーの取り付けを忘れているのに気づきました。
が、ま、いっか~でこのまま行きます。暇な時に付けておきますってことで・・・(汗!)。
実車の方は18両しか生産されておらず、華々しい活躍はほとんど出来ていません。なのに天下のタミヤがキットリリースするほどになったのは、特異な形状もありますが、やはりアニメ「ガールズ&パンツァー」での活躍のおかげでしょうか。
実車について知りたい方はこちらをどうぞ。
砲塔の鍵十字はナチスのハーケンクロイツではなく、ナチスが結成される以前から使われていたフィンランドの国籍マークであることを強調しておきます。
さてお次はクラキンさんが所属するモデラーサークルノンストック展示会用にひとつくらいはテーマに沿ったものをという事で「虎Ⅰ後期型(タミヤ1/35)」に手をつけようかと思いますが、久々のツィンメリットコーティングであります・・・どうなりますやら。
拙作に最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました♪。
効果的なウェザリングでとてもいい感じに仕上がっていますね。
ジオラマもその魅力を更に引き立たせています。
そう言えば、何かで見たのですが、静電気を発生させて植毛する方法が有るようですね。
昔はルーフに静電植毛した自動車も見かけましたね。
この特徴ある車体は何度も作ろうと思っていました。
その頃はRC可動化必須の意識が強く、上手く作り込み出来そうにないので断念しました。
背の高い草を生やすと展示台に立体感が出て面白いですね。草の生産性向上、大変参考になりました。
タミヤ1/35 BT-42、完成おめでとうございます(^^)
洗車も碌にしてもらえなかったのでしょうか(^^;?
土埃と雨だれのマリアージュ?状態、歴戦の感じが良く表現されていますね。
将校サンがこれまたイイ感じです、
肩の階級章がいいアクセントになって、イメージを引き締めていると思います。
前作のパラディンの汚れ表現が極控えめだったので、今回車体色が濃いグリーン系の為もありますが、
これが同じ作者の手になるとは思えないほどの違いです。
ベース製作の手際良さはさすがですね(^^)
ワタシに言わせれば、あっという間に出来上がり?
これは理屈は分かるけど手が動かない状態、むろん頭もアイドリングしっぱなしで何も浮かんできません(T T)
ドラえもんのポケットから「ジオラマのもと~♪」なんて出てこないかな...なんて(笑)
素敵な作品をありがとうございました。
>効果的なウェザリングでとてもいい感じに仕上がっていますね。<
ありがとうございます。前回とは違って泥汚れメインです。
>静電気を発生させて植毛する方法が有るようですね。<
静電気植毛機はアマゾンで3,000~5,000円くらいで売られていました。
鉄道模型をやる人たちは持ってたりするのでしょうか?
私は簡単なポリボトルに入れて振って静電機を作るという仕掛けのセットを以前試しに買ってみましたが、こちらはちょっとイマイチです。
>昔はルーフに静電植毛した自動車も見かけましたね。<
そういえば子供の頃はレザートップとか言ってビニールレザーを屋根に貼った車がたくさんありましたね。静電植毛した屋根って埃がたくさん溜まってたいへんじゃなかったのでしょうか?
>その頃はRC可動化必須の意識が強く、上手く作り込み出来そうにないので断念しました。<
それは履帯を外した状態でも走れるようにしてステアリング機構も再現されようとしたのじゃないでしょうか?、それはいくら何でもハードル高過ぎでしょう・・・。
いつもありがとうございます。
立ちんぼのフィギュアをどうしようかと考えるうちに、鉄道模型用のフィールドグラスを試してみようと急に思い立ってしまいました。
>背の高い草を生やすと展示台に立体感が出て面白いですね。<
ほんとのジオラマにするためにはもっと草の密度を上げて、履帯に踏みにじられたり履帯が土といっしょに巻き込んだ草なんかも再現しないといけないのでしょうけど・・・ま、いずれそのうちと言う事で今回はおちゃらけ展示台でありました(大汗)。
>洗車も碌にしてもらえなかったのでしょうか(^^;?<
そのようですね。フィンランドのロシアの国境エリアは森林と湿地帯だそうなので、ちょっと作戦行動を執るだけで泥だらけになっちゃうのじゃないかと想像します。
洗っても洗ってもすぐに汚れちゃうので、馬鹿らしくなったのではないでしょうか(笑)。
>肩の階級章がいいアクセントになって、イメージを引き締めていると思います。<
ありがとうございます。組説の塗装指示には何もなかったのですが箱絵を参考にしてみました。実際の階級章がどうなっていたのかは全く調べておりません(汗!)。
>これが同じ作者の手になるとは思えないほどの違いです。<
もしかすると砂漠塗装のパラディンと並行作業だったので、ちょうど良かったのかもしれません。パラディンだけなら汚し足りなくて欲求不満に陥っていた可能性があります(笑)。
>ベース製作の手際良さはさすがですね(^^)<
ただの促成優先モードですので・・・辻堂ジップさんへのリコメに少し書きましたが、足りないことと辻褄の合わないことだらけです。
この間のUEトラクターでイマイチだった泥濘表現をしっかりやってみようと思わない訳ではなかったですが、履帯を完全に地面に埋めきって作ることに抵抗感があり実行する勇気が足りませんでした。
泥沼は作業の泥沼に嵌らぬよう、またいつかの機会に挑戦しようと思います。
ドラえもんのポケットがあればプラモ自体も好きに出来ますね♪。
泥や錆に、酷使された感じがよく出ていているなあと感じました。ぐちゃぐちゃの道路や森林の中を走りまくったのでしょうね。
フィギュアを添えることで、車体の大きさが実感できます。
今回はエナメル+パステル粉なので、ドライで埃っぽい感じの仕上がりですね。
各部の質感と立体感が本当に素晴らしいです。
ジオラマ台の製作も手慣れたもんです。
今回の草の工作は初めて知りましたが、とても勉強になりました。
ありがとうございます。
いつもご感想をありがとうございます。
>ぐちゃぐちゃの道路や森林の中を走りまくったのでしょうね。<
そうですね、フィンランドとロシアの戦域を考えると足回りはもっと泥だらけにすべきだったかもしれません。
日頃から汚し大好きを自称している割に中途半端だったかもとちょっとだけ反省です(笑)。
>フィギュアを添えることで、車体の大きさが実感できます。<
そうですね。かなり小型の車両かと思っていたのですが、思っていたよりも大きかったです。
同時代の戦車の中では400馬力という大きなエンジンを積んでいたので、それなりの大きさになるのですね。
車両に乗らないフィギュアは処遇に悩んでしまいます(笑)。
いつもありがとうございます。
>今回はエナメル+パステル粉なので、ドライで埃っぽい感じの仕上がりですね。<
前回のパラディンとはなんだか逆になっちゃいましたね、何も考えない成り行き主義たる所以であります。湿気をどう作って行くかという今後の課題があぶり出されちゃったようです。
>ジオラマ台の製作も手慣れたもんです。<
ほんとにジオラマと呼べるものにするには、踏みにじられた草や履帯が泥といっしょに巻き込んだ草とか、本当はもっと周到に考えて作らなきゃいけないのでしょうけど、それを行うには車両のモデル自体を土(泥)に埋もれた状態に固定しなければいけないので、そこまでする勇気がまだ足りないのでした。
>今回の草の工作は初めて知りましたが、とても勉強になりました。<
今回のフィールドグラスは新宿ヨドバシの鉄道模型売り場でたまたま見つけて使ってみたのですが、植え込んで行くのにめちゃ手間がかかります。もっと簡単ないい方法はないものでしょうかね、出来ればお金がからない方法で(笑)。
既に皆さんコメントされていらっしゃるので、私が今更のこのこ出しゃばって下手なコメントをするのはおこがましいのですが、一言だけ「凄い迫力」とだけ言わせて頂きます。トップの写真でまず驚き、更に下段に進むにつれてその驚きは驚愕に変わりました。ビネット風の展示も素晴らしいですね。こう言うストーリー性のある展示は良いですね。私に欠如しているのがこの辺の発想力で、貴殿が羨まし限りです。良いもの見させて頂き、有難うございました。
コメント、ありがとうございます。
あまりお気になさらず、気が向いた時にコメントいただければ嬉しいです。
>一言だけ「凄い迫力」とだけ言わせて頂きます。<
たいへん嬉しく光栄なお言葉でありまして、ありがたく頂戴いたしておきます♪。
>こう言うストーリー性のある展示は良いですね。私に欠如しているのがこの辺の発想力で、貴殿が羨まし限りです。<
基本的にはタミヤが考えたシナリオに従っただけなのですよ。フィギュアを含めキットを素直に素組みすると自然とこんな情景になってしまうのでした。
本心を言わせていただくと、ひとひねり欲しかったところではありますが、何も思い付けず・・・でもせっかく付属しているフィギュアはちゃんと生かしておきたいと思っただけなのです(汗)。
車体のヤレた感がとても印象的です。パステルの使い方が興味深い今日この頃。1/48は精密感とかデティールの出来とかの前にやはり小さい分、ウエザリングに悩みます。虎へ続く次段楽しみにしております。
いつもありがとうございます。
ヤレたメカが好きなのでついついやり過ぎてしまいます。
パステルは割と安上がりなマテリアルでもありますし、使い方を覚えると何かと楽しくなります。
私はまだ1/48AFVは作った事がないのですが、ディテールが細かくなる分作るのが難しいそうで・・・コレクションするには小さくなっていいんですけどね・・・。
虎は、いきなりツィンメリットコーティングです、どうなりますやら。
雪解けの時期は、激しい泥濘状態になってしまうんだろうなあと、ウエザリングを拝見して感じました。
全体を汚すウエザリングの微妙な塩梅は、まさにChoro-Pooさんの独壇場ですね。最初に作品を拝見した時からそう思っていました。私がやると「糞転がし」状態になるのは目に見えています😅
ひとり佇むフィギュアの扱いも最高です。
何を考えているか、思っているのかと見ているものに想像させる絶妙な配置だと思います。
ちなみに私は「あ〜あ、だいぶ汚れてしまった。洗わないとしかられるかなあ」と月並みですが想像しました。
いつもコメント、ありがとうございます。
雪解け時期にしては地面が乾いておりますし草も季節感がよくわからず・・・まだまだ習作の域にすら達していなかったり・・・(汗!)。
>全体を汚すウエザリングの微妙な塩梅は、まさにChoro-Pooさんの独壇場ですね。<
たいへんこそばゆいお言葉、ありがとうございます。
もしかするとリアリティーというものとは真逆の方向かもと思ったりもしますので、模型的誇張表現の範囲になんとか留めておけるかどうかがポイントかもしれません。
>私がやると「糞転がし」状態になるのは目に見えています
とんでもありません、私はhajimeさんの抑制の効いた品格あるウェザリングに憧れているのですが全く真似出来ないので、もう諦めました(笑)。
>ひとり佇むフィギュアの扱いも最高です。<
ありがとうございます。でもこれはタミヤが描いたシナリオに素直に従っただけでありますが、こういう車両の外に立った姿勢のフィギュアはなかなか扱いが難しいですね。
>「あ〜あ、だいぶ汚れてしまった。洗わないとしかられるかなあ」<
それとも甲子園球児のように「でも洗ったらツキが落ちるよ。」というのも・・・えっ、そりゃ昔の話?(笑)。