金曜日の朝は、食後のコーヒーを飲みながら、
いつも家内に訊く。
「今日は、ブログ(を書く)の日だけど、
何か面白い話題ってないかなぁ・・?」
「そうねぇ・・、特にはないかも」
返事はいつも変わらない。
そんなやり取り中、ふと気づいた。
「ブログの試運転です」の書き出しで、
これを始めたのは確か2014年7月だ。
すると、今年の夏で丸10年になるのか!・・。
それを伝えると、
「もう、そんなになるの!」
10年という長さに、私も家内も、
「よく続いた!」と驚きの表情になった。
ノートパソコンに向かい試行錯誤をしながら、
「誰かに読んでもらえる」と信じて、
文を連ねることが楽しかった。
金曜と土曜のその時間は、アッという間に過ぎた。
その一方で、ここまで続いたモチベーションは、
時折聞こえてくる反響の数々だと思った。
今日3月9日は、3と9で「サンキュー」の語呂合わせの日。
そんな軽い想いではないが、
感謝を込めて最近1,2年の数々の中から、いくつかを綴る。
① 正月には沢山の年賀状を頂くが、
年賀状だけの交流になってしまった方も少なくない。
なのに、今年も何人かの方が、
「ブログで、日々の様子は知ってます」と書いてくれた。
太いつながりを感じ、気持ちが軽くなった。
そして、A先生は、学校と子育てに振り回される日が続いていた。
そんな頑張るお母さん先生から
「時々、先生のブログから元気を貰っています」
との年賀状が来た。
やや年下の先生が、奥さんを亡くされたのは数年前のことだった。
再び年賀状の交換を始めても、
私は「お元気ですか?」くらいの添え書きしかできなかった。
ところが、彼の年賀状に、
「妻を亡くしてから、どうもやる気がなくて、
でも、先生のブログに励まされています」とあった。
涙が、あふれた。
② 昨春だが、コロナが次第に落ち着きだしたので、
久しぶりに酒席を設けた。
集まったのは7人。
なんと3年ぶりのことだった。
近況を語り合ううちに、時間はどんどん過ぎた。
どんな話でも、
ワイワイガヤガヤと遠慮のいらない会話は、
やっぱり楽しかった。
どんな経緯で、腕時計が話題になったのか・・・。
高級品からデジタル物、そして偽ブランド。
ついには、腕時計をしない世代のことまで、
次々と,時計だけで随分とお酒がすすんだ。
その最中、私の横に座っていた物静かな彼が、
私の左腕をとり、私にだけ聞こえる声で。
「これ、オメガでしょう!」
思わず訊いてしまった。
「私の時計のこと、どうして知ってるの?」
「妻が、よくブログ読んでるんで・・。
腕時計のことも書いていたでしょう。
その日のうちに、私に教えてくれたから」
確か昨年1月だ。
『オメガの腕時計』と題して、ブログを書いた。
そのことだと、分かった。
「それにしても・・・!」。
と、驚きのまま小声で続けた。
「奥さん、私のブログを読んでるんですか?」
何度か挨拶を交わしたことがあった方だった。
でも、ブログを読んでくれてるとは・・・。
思いもしないことだった。
「すみません。
私は読んでません。
でも、妻は楽しいらしく、
こう書いてあったよって、よく教えてくれるんですよ。
私はそれで十分、楽しんでます」。
その後、何杯生ビールをお替わりしたのか、
覚えていない。
調子にのってしまった。
美味しいお酒だった。
③ 昨年11月に,『うまい味 み~つけ!≪東京編>』を
ブログに載せた。
それから、数日後だ。
散歩の途中で、よく立ち話をするご主人とバッタリと。
朝の挨拶もそこそこに、突然、
「東京へ行ってきたんですね」。
上京することは、お隣さんとお向かいさん、
それに自治会役員数人には伝えてあった。
それ以外に知る人はいないはず・・。
なのに、ご主人はどうして・・・。
不思議に思い、返答に詰まった。
ご主人は、察してくれた。
「ブログ! ブログで読みました!」
「そうでしたか、それはそれは。
5日ほど行ってきました」
「それも知ってますよ。
そう書いてあったから・・・」
そして、笑いながら、
「ブログを読んでると、
塚原さんのことはよく分かります。
東京へ行ったことを知ってたくらいで、
驚かないでください」。
驚きをしずめながら、
ご近所に、こんな理解者がいることが嬉しかった。
明るい声で、礼を言った。
するとご主人は、
「ところで、あの珍しい名前のうどん、
食べてみたいですね」
ブログに記したうまい味のことである。
「ああ、法論味うどんですか?」
「そうそう、そのうどん。
全然知らないうどんだけに、興味があります」
しばらくその話題で盛り上がった。
そして、別れ際にご主人はさり気なく、
「毎週土曜日の決まった時間に、
ブログを開けて読んでます。
これからもずっと続けるつもりだから」。
冬が近づき冷え込んだ朝なのに、
心は浮かれていた。
お気に入りの散歩道4 もうじき春
いつも家内に訊く。
「今日は、ブログ(を書く)の日だけど、
何か面白い話題ってないかなぁ・・?」
「そうねぇ・・、特にはないかも」
返事はいつも変わらない。
そんなやり取り中、ふと気づいた。
「ブログの試運転です」の書き出しで、
これを始めたのは確か2014年7月だ。
すると、今年の夏で丸10年になるのか!・・。
それを伝えると、
「もう、そんなになるの!」
10年という長さに、私も家内も、
「よく続いた!」と驚きの表情になった。
ノートパソコンに向かい試行錯誤をしながら、
「誰かに読んでもらえる」と信じて、
文を連ねることが楽しかった。
金曜と土曜のその時間は、アッという間に過ぎた。
その一方で、ここまで続いたモチベーションは、
時折聞こえてくる反響の数々だと思った。
今日3月9日は、3と9で「サンキュー」の語呂合わせの日。
そんな軽い想いではないが、
感謝を込めて最近1,2年の数々の中から、いくつかを綴る。
① 正月には沢山の年賀状を頂くが、
年賀状だけの交流になってしまった方も少なくない。
なのに、今年も何人かの方が、
「ブログで、日々の様子は知ってます」と書いてくれた。
太いつながりを感じ、気持ちが軽くなった。
そして、A先生は、学校と子育てに振り回される日が続いていた。
そんな頑張るお母さん先生から
「時々、先生のブログから元気を貰っています」
との年賀状が来た。
やや年下の先生が、奥さんを亡くされたのは数年前のことだった。
再び年賀状の交換を始めても、
私は「お元気ですか?」くらいの添え書きしかできなかった。
ところが、彼の年賀状に、
「妻を亡くしてから、どうもやる気がなくて、
でも、先生のブログに励まされています」とあった。
涙が、あふれた。
② 昨春だが、コロナが次第に落ち着きだしたので、
久しぶりに酒席を設けた。
集まったのは7人。
なんと3年ぶりのことだった。
近況を語り合ううちに、時間はどんどん過ぎた。
どんな話でも、
ワイワイガヤガヤと遠慮のいらない会話は、
やっぱり楽しかった。
どんな経緯で、腕時計が話題になったのか・・・。
高級品からデジタル物、そして偽ブランド。
ついには、腕時計をしない世代のことまで、
次々と,時計だけで随分とお酒がすすんだ。
その最中、私の横に座っていた物静かな彼が、
私の左腕をとり、私にだけ聞こえる声で。
「これ、オメガでしょう!」
思わず訊いてしまった。
「私の時計のこと、どうして知ってるの?」
「妻が、よくブログ読んでるんで・・。
腕時計のことも書いていたでしょう。
その日のうちに、私に教えてくれたから」
確か昨年1月だ。
『オメガの腕時計』と題して、ブログを書いた。
そのことだと、分かった。
「それにしても・・・!」。
と、驚きのまま小声で続けた。
「奥さん、私のブログを読んでるんですか?」
何度か挨拶を交わしたことがあった方だった。
でも、ブログを読んでくれてるとは・・・。
思いもしないことだった。
「すみません。
私は読んでません。
でも、妻は楽しいらしく、
こう書いてあったよって、よく教えてくれるんですよ。
私はそれで十分、楽しんでます」。
その後、何杯生ビールをお替わりしたのか、
覚えていない。
調子にのってしまった。
美味しいお酒だった。
③ 昨年11月に,『うまい味 み~つけ!≪東京編>』を
ブログに載せた。
それから、数日後だ。
散歩の途中で、よく立ち話をするご主人とバッタリと。
朝の挨拶もそこそこに、突然、
「東京へ行ってきたんですね」。
上京することは、お隣さんとお向かいさん、
それに自治会役員数人には伝えてあった。
それ以外に知る人はいないはず・・。
なのに、ご主人はどうして・・・。
不思議に思い、返答に詰まった。
ご主人は、察してくれた。
「ブログ! ブログで読みました!」
「そうでしたか、それはそれは。
5日ほど行ってきました」
「それも知ってますよ。
そう書いてあったから・・・」
そして、笑いながら、
「ブログを読んでると、
塚原さんのことはよく分かります。
東京へ行ったことを知ってたくらいで、
驚かないでください」。
驚きをしずめながら、
ご近所に、こんな理解者がいることが嬉しかった。
明るい声で、礼を言った。
するとご主人は、
「ところで、あの珍しい名前のうどん、
食べてみたいですね」
ブログに記したうまい味のことである。
「ああ、法論味うどんですか?」
「そうそう、そのうどん。
全然知らないうどんだけに、興味があります」
しばらくその話題で盛り上がった。
そして、別れ際にご主人はさり気なく、
「毎週土曜日の決まった時間に、
ブログを開けて読んでます。
これからもずっと続けるつもりだから」。
冬が近づき冷え込んだ朝なのに、
心は浮かれていた。
お気に入りの散歩道4 もうじき春
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます