今週、全国の小学校6年生と中学校3年生を対象に、
『全国学力・学習状況調査』が行われた。
この調査は、今年度で9回目になるが、
「全国的に子供たちの学力状況を把握する」ことを目的としている。
しかし、調査結果を都道府県別に公表することに加え、
市町村別や学校ごとの成績公開が取りざたされている。
これを受け、調査結果に対し、関係諸機関や学校は、
「戦々恐々、一喜一憂状態にある。」
と、言ってもいい。
そして、学校よっては、「今年こそ、いい成績を。」
と、事前に過去問に取り組むところまで出現しているとか。
これでは、本来の目的から大きく逸脱するばかりか、
「テストへの傾向と対策が、学力の向上策」
と錯覚しているのではと、危惧してしまう。
まさかとは思うが、
「把握された学力状況こそが、学力そのもの」などと、
勘違いしていないことを信じたい。
どうか、学校現場では、調査結果に対して、
実施の目的に鑑みて、学力状況として冷静に客観視し、
自校の教育活動に対する、『成果と課題』と受け止めてほしい。
そして、そのデーターが生きる教育の創造に、
努力してほしいと願って止まない。
さて、この調査にもある『学力』とは、何を指すのか考えてみたい。
現学習指導要領は、平成14年からの指導要領に引き続き
「生きる力」を育むことを教育の理念としている。
そして、それをより一層育むことを推進するとしている。
指導要領が理念とまでしている「生きる力」であるが、
それは、
「変化の激しいこれからの社会を生きる子供たちに」とって必要な、
『確かな学力』、『豊かな人間性』、『健康・体力』
の3つの要素からなる力」のことである。
つまり、「生きる力」の3つの要素の1つが、『確かな学力』である。
これを、素直に『学力』と考えていいのだろうと思う。
その内容を列記すると
・知識、技能
・思考力
・判断力
・表現力
・課題発見能力
・問題解決能力
・学び方
・学ぶ意欲
の8つが『確かな学力』の中身である。
私は、このような学力への考え方と内容について、いささかの異論もない。
「どうか、どの子にもこのような力が、しっかりと身に付くように。」
と、強く強く願っている。
それは、学習指導要領にもあるように、
子供たちは、「変化の激しいこれからの社会を生きる」ことになるからである。
私たちの多くは、6才で小学校に入学し、
中学校、高校、そして専門学校あるいは大学へと進み、
20才前後まで、一日平均6~8時間程度の学習時間を積み重ね、
成長期を過ごしてきた。
この10余年の間に、その後を生きるための知識や技能、
そして必要な様々な能力を、自信の身に付けた。
一昔前の社会は、その身に付けた知識や技能などの能力を生かし、
大人として長い人生を生きぬくことができた。
だから、学校での教育は、そのためのものであった。
しかし、時代は大きく変わったのである。
技術革新の速度は、私のような凡人の想像をはるかに越えて進んでいる。
それまで獲得してきた知識や技能だけでは、
役に立たない、通用しない様々なものが数多く生まれている。
それに伴った多様な変化が、
生活のいたるところに押し寄せているのが、現代社会である。
多くを説明しなくても、今日、それは容易に理解できるであろう。
つまり、今までの知識や技能では、新しい変化に対応できないのである。
いわゆる『知識の腐食化』等が、物凄い速さで進行していると言える。
だから、これからの社会にあっては、すべての人々に、
常に新しい知識や技能を習得する力が求められるのである。
その力なくしては、時代に対応することはできない。
常に技術革新に応じた新たな知識や技能の獲得が、
これからを生きる人々には、どうしても必要とされる。
とりわけ、さらに変化が加速する時代を生きる子供たちには、
絶対に欠かすことのできない力となる。
この進化する知識と技能、
いわば、次々と進む技術革新とそれに伴う様々な変化を吸収し、
多種多彩な新しさを獲得する資質や能力を、私は、今日の『学力』と捉える。
それは、変化に対応する一人一人の『学ぶ力』と言ってもいい。
先に上げた8つの『学力』内容は、
つまるところ、これからの新たな知識や技能等を『学ぶ力』、
それを示したものと考える。
くり返しになるが、『全国学力・学習状況調査』が
全国の子供たちの『確かな学力』向上に、有効活用され、
激しく変化する社会における『学ぶ力』となるよう願っている。
秋蒔き小麦の畑は みどり色
『全国学力・学習状況調査』が行われた。
この調査は、今年度で9回目になるが、
「全国的に子供たちの学力状況を把握する」ことを目的としている。
しかし、調査結果を都道府県別に公表することに加え、
市町村別や学校ごとの成績公開が取りざたされている。
これを受け、調査結果に対し、関係諸機関や学校は、
「戦々恐々、一喜一憂状態にある。」
と、言ってもいい。
そして、学校よっては、「今年こそ、いい成績を。」
と、事前に過去問に取り組むところまで出現しているとか。
これでは、本来の目的から大きく逸脱するばかりか、
「テストへの傾向と対策が、学力の向上策」
と錯覚しているのではと、危惧してしまう。
まさかとは思うが、
「把握された学力状況こそが、学力そのもの」などと、
勘違いしていないことを信じたい。
どうか、学校現場では、調査結果に対して、
実施の目的に鑑みて、学力状況として冷静に客観視し、
自校の教育活動に対する、『成果と課題』と受け止めてほしい。
そして、そのデーターが生きる教育の創造に、
努力してほしいと願って止まない。
さて、この調査にもある『学力』とは、何を指すのか考えてみたい。
現学習指導要領は、平成14年からの指導要領に引き続き
「生きる力」を育むことを教育の理念としている。
そして、それをより一層育むことを推進するとしている。
指導要領が理念とまでしている「生きる力」であるが、
それは、
「変化の激しいこれからの社会を生きる子供たちに」とって必要な、
『確かな学力』、『豊かな人間性』、『健康・体力』
の3つの要素からなる力」のことである。
つまり、「生きる力」の3つの要素の1つが、『確かな学力』である。
これを、素直に『学力』と考えていいのだろうと思う。
その内容を列記すると
・知識、技能
・思考力
・判断力
・表現力
・課題発見能力
・問題解決能力
・学び方
・学ぶ意欲
の8つが『確かな学力』の中身である。
私は、このような学力への考え方と内容について、いささかの異論もない。
「どうか、どの子にもこのような力が、しっかりと身に付くように。」
と、強く強く願っている。
それは、学習指導要領にもあるように、
子供たちは、「変化の激しいこれからの社会を生きる」ことになるからである。
私たちの多くは、6才で小学校に入学し、
中学校、高校、そして専門学校あるいは大学へと進み、
20才前後まで、一日平均6~8時間程度の学習時間を積み重ね、
成長期を過ごしてきた。
この10余年の間に、その後を生きるための知識や技能、
そして必要な様々な能力を、自信の身に付けた。
一昔前の社会は、その身に付けた知識や技能などの能力を生かし、
大人として長い人生を生きぬくことができた。
だから、学校での教育は、そのためのものであった。
しかし、時代は大きく変わったのである。
技術革新の速度は、私のような凡人の想像をはるかに越えて進んでいる。
それまで獲得してきた知識や技能だけでは、
役に立たない、通用しない様々なものが数多く生まれている。
それに伴った多様な変化が、
生活のいたるところに押し寄せているのが、現代社会である。
多くを説明しなくても、今日、それは容易に理解できるであろう。
つまり、今までの知識や技能では、新しい変化に対応できないのである。
いわゆる『知識の腐食化』等が、物凄い速さで進行していると言える。
だから、これからの社会にあっては、すべての人々に、
常に新しい知識や技能を習得する力が求められるのである。
その力なくしては、時代に対応することはできない。
常に技術革新に応じた新たな知識や技能の獲得が、
これからを生きる人々には、どうしても必要とされる。
とりわけ、さらに変化が加速する時代を生きる子供たちには、
絶対に欠かすことのできない力となる。
この進化する知識と技能、
いわば、次々と進む技術革新とそれに伴う様々な変化を吸収し、
多種多彩な新しさを獲得する資質や能力を、私は、今日の『学力』と捉える。
それは、変化に対応する一人一人の『学ぶ力』と言ってもいい。
先に上げた8つの『学力』内容は、
つまるところ、これからの新たな知識や技能等を『学ぶ力』、
それを示したものと考える。
くり返しになるが、『全国学力・学習状況調査』が
全国の子供たちの『確かな学力』向上に、有効活用され、
激しく変化する社会における『学ぶ力』となるよう願っている。
秋蒔き小麦の畑は みどり色
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