(1)『このままでは終われない(I can't get through until this)』、まるで敗者が再起をかけて言う言葉のようだけど、画期的なiPS細胞作成の研究成果で50才の若さで今年のノーベル医学生理学賞を授賞した京大の山中伸弥教授の決意の言葉だ。
難病に苦しむ患者のために早期の実用化が待望されているiPS細胞研究へのより高い、強い研究意欲への表明だ。
すでにその決意のとおり、ノーベル賞授賞後に山中さんが所長を務める京大iPS細胞研究所から、①iPS細胞のガン化リスクを抑制、低減した作成方法(プラスミド組み込み)を確立したこと、採用すること、②まずは一般的なiPS細胞を作成し、プールする「iPS細胞ストック」事業を年内に本格化、開始することが発表され、実用化に向けて歩みを加速させている。
(2)山中教授はメディアで話す時にはほとんど「つくり笑い」をしない、相手の目をしっかり見てそれでいて近寄りがたい厳しさがあるわけでもなく、むずかしいことをていねいに分かりやすい言葉で語りかけて、自然体(natural appearance)なところがすばらしい。
先端的研究者なだけに、話の内容に寸分のよどみがなく理路整然としていてまとまり、筋がとおっている。
(3)昨日のNHK報道生番組でのインタビューでは、①忙しい研究生活の毎日の中、帰宅して2人の娘さんの寝顔を見ることが元気につながっていたと語り、その娘さんも20代に入って、今でも「お父さん」を好きでいてほしいと表情ひとつ変えずに語っていた。
にこりともしないしかし自然体の顔で言われると、研究者として注目される生活のなかで一瞬普通の父親の願望が伝わってきて山中さんの「ひととなり」がよくわかる語りだった。
②そして最後にこれからの研究への決意を聞かれて、冒頭の『このままでは終われない』という言葉だった。その時は、一瞬にも目に「キラリ」と閃光が走ったようにも見えた。
今度は実用化により社会貢献を果たす、より高みを目指す信念の先端的医科学研究者の顔がそこにはあった。
(4)聞くものの心と胸に感銘を強烈に与えるインパクトのある言葉だ。山中さんのノーベル
賞授賞報道を受けて、国民からは久々に「自信」という言葉が聞かれた。
今また、あの山中さんにしてさらに高みを目指す『このままでは終われない』発言だ。
この言葉は、今の混迷する「日本」に対する忘れてはならない共通した心情、想い、メッセージの言葉だ。
長引くデフレ、円高不況に雇用不安、震災社会、さらに領有権問題と内憂外患の中で、混迷する政治、経済、社会において『このままでは終われない』という国民共通の想い、強い決意を、山中さんのこの言葉、メッセージから受けとるべきだし、受けとることができる。
難病に苦しむ患者のために早期の実用化が待望されているiPS細胞研究へのより高い、強い研究意欲への表明だ。
すでにその決意のとおり、ノーベル賞授賞後に山中さんが所長を務める京大iPS細胞研究所から、①iPS細胞のガン化リスクを抑制、低減した作成方法(プラスミド組み込み)を確立したこと、採用すること、②まずは一般的なiPS細胞を作成し、プールする「iPS細胞ストック」事業を年内に本格化、開始することが発表され、実用化に向けて歩みを加速させている。
(2)山中教授はメディアで話す時にはほとんど「つくり笑い」をしない、相手の目をしっかり見てそれでいて近寄りがたい厳しさがあるわけでもなく、むずかしいことをていねいに分かりやすい言葉で語りかけて、自然体(natural appearance)なところがすばらしい。
先端的研究者なだけに、話の内容に寸分のよどみがなく理路整然としていてまとまり、筋がとおっている。
(3)昨日のNHK報道生番組でのインタビューでは、①忙しい研究生活の毎日の中、帰宅して2人の娘さんの寝顔を見ることが元気につながっていたと語り、その娘さんも20代に入って、今でも「お父さん」を好きでいてほしいと表情ひとつ変えずに語っていた。
にこりともしないしかし自然体の顔で言われると、研究者として注目される生活のなかで一瞬普通の父親の願望が伝わってきて山中さんの「ひととなり」がよくわかる語りだった。
②そして最後にこれからの研究への決意を聞かれて、冒頭の『このままでは終われない』という言葉だった。その時は、一瞬にも目に「キラリ」と閃光が走ったようにも見えた。
今度は実用化により社会貢献を果たす、より高みを目指す信念の先端的医科学研究者の顔がそこにはあった。
(4)聞くものの心と胸に感銘を強烈に与えるインパクトのある言葉だ。山中さんのノーベル
賞授賞報道を受けて、国民からは久々に「自信」という言葉が聞かれた。
今また、あの山中さんにしてさらに高みを目指す『このままでは終われない』発言だ。
この言葉は、今の混迷する「日本」に対する忘れてはならない共通した心情、想い、メッセージの言葉だ。
長引くデフレ、円高不況に雇用不安、震災社会、さらに領有権問題と内憂外患の中で、混迷する政治、経済、社会において『このままでは終われない』という国民共通の想い、強い決意を、山中さんのこの言葉、メッセージから受けとるべきだし、受けとることができる。