いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

米軍ヘリ事故の警報。 a warning of helicopter accident of u.s. army

2018-01-17 20:35:47 | 日記
 (1)沖縄の米軍ヘリが連日のように不時着事故(helicopter accident)をくり返している。事故内容、原因は日米地位協定により日本側が調査干渉できずに、米軍の手によって事故処理されているので詳細はわからないが、報道されているところでは飛行中に警報シグナルが鳴ったというものだ。

 昨年末の米軍ヘリの墜落事故は米軍の報告により機体には問題はないとして、事故から1週間たらずで飛行が再開されて日本側もこれに同意を示してきた。

 (2)そういう取り扱い対応が新年早々の米軍ヘリの不時着事故のくり返しにつながっているのは十分考えられる。ヘリの警報シグナルが機体の異常性なのか、整備の不足、異常性なのか人的問題なのかわからないが、ここにきては原因究明は本格的に必要だ。

 いづれでも不時着地点が民家、ホテルに近くこれでは沖縄県民は安心して生活できない。さすがの小野寺防衛相も「(米軍ヘリ事故が)多過ぎる。沖縄の皆さんの心配は当然だ」(報道)と述べているが、ではどうするのか。

 (3)「米側に整備の徹底や再発防止を求める」(報道)としているが、それではこれまでと同じでそれが事故のくり返しを招いている。沖縄では「(米軍機は)もう沖縄の空を飛ぶな」(同)という憤りがある。

 沖縄に対する日本と米軍との意識、認識の差は不公平制度の日米地位協定に日頃の戦争、紛争、戦闘に対処する米軍の置かれた立場、役割、心構えの差異、違いにある。
 かってのイラク戦争では沖縄米軍基地からも出撃して中東戦争に参加して、戦闘の中では人命が保障されることはなく、非日常性の中で軍事活動をしている。

 (4)極論すれば米軍ヘリ、軍用機の事故、故障などは日常的なこととして、とりわけ問題意識として深く考えていないのではないのか。人間として深く考えていては非日常の戦争、戦闘などできない。

 もちろんヘリ、軍用機が飛行中に故障でもすればそれだけで人命の危機に直面するわけだが、戦争、戦闘の中に身を置く米軍兵士としてはとりわけ特別にヘリ、軍用機の故障にとらわれることもないほど日常的な人命の危険にさらされているということだ。不時着は彼らにとっては他はどうでも安全維持のための安全な方法なのだろう。

 (5)飛行中に警報シグナルが鳴ればところ構わず不時着をして自分の身を守ることは、平和な日常性の中で不時着をされる側の危険性認識ほどに危険性を考えていないのではないのかと思える。

 何か米軍は不時着の訓練でもしているのではないのかの不測の事態、不時着のひんぱんさだ。小野寺防衛相の「多過ぎる」と「再発防止を求める」のいつものような認識落差では、これからも米軍飛行事故はくり返されてこれではその延長線上での大事故につながる危険性が消えない。
 
 (6)これまでの防衛相レベルの対応ではあきらかに不十分で、安倍首相の出番だ。
 安倍首相は北朝鮮の挑発と脅威に対してはすぐにトランプ大統領と電話会談をして対応、対策を話し合っているようだが、米軍ヘリ事故でもトランプ大統領に直接改善、防止対策の実現を申し入れる必要、責任がある。

 それが安倍首相に与えられた日本国民の安全と生活を守る役割、使命だ。

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