いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

米朝首脳会談の前しょう戦。 an outpost line of summit conference

2018-05-13 19:56:52 | 日記
 (1)来月12日にシンガポールでの開催が決まった米朝首脳会談に米朝以外の関係国首脳も参加するのか話題になった。中国習近平国家主席が同時期にシンガポールに向かうという観測があったり、G7は米朝首脳会談前の来月上旬にカナダで開催されて、主催国のカナダ首相がそこに韓国文大統領も招く意向も伝えられて、G7の日程を見て米朝首脳会談の日程が決まったと考えられる。

 (2)北朝鮮金正恩委員長も今月に二度目の中朝首脳会談を大連で実施してこちらも入念な打ち合わせが続いている。米朝首脳会談ではトランプ大統領と金委員長のサシの会談のあと関係国首脳も交えて総括会談が開かれる可能性があるのか、そこでトランプ大統領が成果を示すことことも考えられる。

 仮にそうなるとして関係国に日本が入るのか、拉致問題の解決を求める日本としては直接北朝鮮金委員長との対話が実現することは意義があるもので期待はしたいが、早速北朝鮮からは拉致問題は解決されたと主張し「過去の清算のみが日本の未来を保証する」(北朝鮮国営の朝鮮中央通信報道)と手厳しい見方を示した。

 (3)米朝首脳会談を前に米国ポンペイ国務長官が訪朝して、北朝鮮側に非核化の対価として制裁解除や経済支援の「包括的パッケージ」方法論(methodology)を提示したと報道されている。

 その対価は北朝鮮が「完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄」を行った場合に受け取れるものだ(報道)と説明したといわれる。北朝鮮は今月23~25日に北朝鮮核実験場の完全廃棄(封鎖)を報道陣に公開(日本は含まれていない)して行う(報道)と表明している。

 (4)過去にも北朝鮮は経済支援を理由に核施設の廃炉を公開したことがあるがすぐに核廃棄方針は覆されて、廃炉もすでに使用期限の切れた役割の終えたものだったのではないのかの憶測も聞かれた。

 その過ちをくり返さないための米国の「完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄」の包括的パッケージ方法論だ。仮に中国習主席が何らかの形で米朝首脳会談に加わるとすれば、中国に対しても応分の責任を求めるものとなり、中国がこれ(包括的パッケージ)にどう反応するのか注目される。

 (5)またトランプ大統領が言及すると約束している拉致問題についてどういうやりとりになるのかわからないが、解決は日朝間の問題であり両国の首脳同士の話し合いによる解決に向けた糸口ができることに期待したい。

 北朝鮮が過去の清算が優先される趣旨の表明をしていることから、拉致問題解決と過去の清算、経済支援がパッケージとなる考えも示したものと考えられる。
 どう解決に向けて取り組むのか日本の判断も重要で、機会を最大限に活用する英断が必要だ。

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