いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

政府の三極化の混乱。 confusion of triple standard of the government

2020-08-01 20:28:29 | 日記
 (1)通常国会会期末閉会後、安倍首相は新型コロナ感染拡大第2波を迎えていながら西村担当相に対応をまかせてほとんど表に顔を出すことがない。東京都では463人(31日現在)、大阪で216人、愛知193人と最多感染者を確認しながら菅官房長官、西村担当相は再び緊急事態宣言を発出する状況にはないと説明して、社会経済活動再開の動きを止める様子はみえない。

 (2)政府はコロナ対策で合計57兆円規模の2回の補正予算を編成して、財源をすべて日銀買い取りなどの大量の新規国債発行(借金)でまかなうという緊急事態を迎えている。政府が目指す25年度プライマリーバランス(主な政策を借金なしで実施する)黒字化は内閣府の試算で25年度財政収支7.3兆円赤字(報道)が見込まれて実現は厳しい状況だ。

 (3)安倍首相が当然表に出てきて行うべき会見、表明ということになれば、政府、政権、安倍首相の「責任」を問う声はあれやこれやと大きくなり厳しく窮地に追い込まれることが考えられて、コロナ対策は西村担当相にまかせて焦点はぐらかしのコロナ対策を自治体まかせの作戦のようだ。

 (4)勢いコロナ感染社会で政府責任、指揮の所在がはっきりせずに統治形態がよくわからない最高責任者不在の印象を強くしている。政府高官の話(報道)では「もう菅政権になっている」との比喩的声もあり、安倍首相、二階幹事長、岸田政調会長などは秋の党人事、安倍後の次期後継首相問題でこちらは頻繁に会食を重ねて(同)おり熱心で、コロナ感染社会の中で困惑、混乱の政治、政府の三極化(confusion of triple standard of the government)が進んでいる。

 (5)野党としては安倍首相の出席を求めて臨時国会開催を求めているが、自民党、与党は担当大臣所掌委員会開催による閉会中審査実施を理由にこれに応じる様子はない。安倍首相はどうも自身に振りかぶった疑惑から逃れるために表に出たがらないらしい。

 第2波コロナ対策、財政問題、まだ自民党内の問題だが「敵基地攻撃能力」の保有問題と重要問題が担当大臣まかせで、国難に当たって安倍首相が表に出て責任履行しない政治は異常、異変であり、国家的危機に面して臨時国会を開催して国民に説明責任を果さなければならない事態を迎えている。

 (6)ひたすら党人事、次期後継首相問題には熱心で、安倍首相はさすがに夏の解散総選挙はあきらめた(報道)ようだが、秋以降に消費税減税を焦点に解散総選挙を考えているとの報道もあり、これまでのように自らの窮地打開を解散総選挙で切り開こうという目論見、自己都合がみえる。

 (7)世界的新型コロナ感染流行拡大で経済、社会の回復は23年度にずれ込むとの専門家の分析もあり、こういう時は政治最高責任者、安倍首相がリーダーシップをとって国民一体感の危機乗り越えを目指すのは当然の政治責任、責務だ。

 

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