いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

国会改革。 political innovation

2010-12-28 19:58:55 | 日記
 (1)政治は「仮免許」の首相に、沖縄県民にただ「甘受」を押し付ける官房長官の時代錯
誤の政治感覚が反映した出口の見えない、不作為で閉そく感の1年の政治状況、国会の
形骸化(wreck style)だった。

 見かねてか、与野党3党の議員有志8人が国会がまったく機能しない現状に、打開策とし
ての国会改革提言をした。意欲は認めるが、これが自由意思での投票による党議拘束の緩
和とか、予算委員会ではスキャンダル記事は扱わないとか、党首討論は午後8時開催で国
民の関心を集めるなど、与野党有志の国会議員が改革案として提言する内容とはあまりに
貧弱なものだった。これが、今の国会議員のレベルなのだろう。

 (2)せめて、国会は国民の負託を受けての政治課題の議論のステージなのだから、①本会
議、委員会では、質問、答弁を遮るぎるヤジ、怒声は禁止する。質問したい(議場で異議をと
なえたい暴言者)議員には所属政党で調整して意見を記名式で公表開示する。それへの答
弁は必ず公開開示する。

 ②本会議、委員会開催中は出席を義務付け(当たり前のことだが)、国民の代弁者として
責任行動する。やむを得ない欠席は理由を明らかにして氏名とともに公表する。
 ③いかなる理由があっても審議拒否は認めず、本会議開催中は審議時間を十分に取って
成果主義を原則とする。
 ④提出された法案は、原則として時間、期間を延長してでも決着(可否)することとし、廃案
は認めない。
 ⑤国会開催中の法案審議の問題点、改善点、賛成、反対について、国会対策員会が定期
的に纏(まと)めブリーフィングして国民に情報公開する。
 事態によっては簡略な手続きで、事案を国民投票で決着する制度改革をはかる。

 中、長期的には、1票の格差是正も含めた政治機能の健全化が可能なフレームワークでの
審議、議論にふさわしいスモールスケール(定員削減)の国会規模にする。

 (3)政治団体の政治資金収支報告書を見ても、政治の私物化、ルール違反、規定不備・不
足とまったく緊張感、使命感に欠ける内容だった。政治レベルの低下を反映して、所定の政
治資金を持て余しての私的な違法支出ばかりが目につく。
 国会議員の定数、報酬削減は、国民の投資に相応に応える政治課題だ。

 (4)今年は国会が1年を通して機能しなかった。国民の付託を受けた全国会議員の責任は
重い。仕事をしなかった議員からは報酬の返還の申し出があってもよさそうなものだが、そん
な話は聞かない。
 ますます、議員定数、報酬削減が政治課題として現実のものとなってきた今年の国会の停
滞振りだ。
 立法府の国会が機能しないということは、相乗的に累積的に国民生活に不利益な影響を未
来に与えてくる。
 議員有志8名の貧弱な国会改革意識ではなく、全国会議員の問題として、国民の投資に対
する問題として早急に国会改革(national Diet innovation)に取組み、国会を機能させる政治
課題だ。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 言葉の重さと軽さ。 weight a... | トップ | 私的な財津和夫論。(6) pr... »

日記」カテゴリの最新記事