(1)園遊会で天皇に福島第一原発事故の現状を訴える(本人談)手紙を渡した問題で、渡した山本太郎参院議員の辞職問題が話題となっている。
本ブログでも選挙で負託を受けた国民への背信(breach of trust)だと書いたが、それは本来国会議員として国会審議を通して質し、正す本来使命の問題であり、政治に直接かかわらない天皇に議員としての特権、立場、機会を利用して直接(手紙を渡して)訴えるという政治手段の不適切性と、結果としての天皇の政治利用につながるものであることだからだ。
(2)山本議員が天皇に手紙を渡す場面はメディア映像で紹介されたが、不遜な横暴性はみられずに距離を置いた振る舞い嘆願性の強いものに見受けられた。
国会では議員が天皇に手紙を渡した行為が天皇の政治利用にあたるとして議員辞職を求める強硬姿勢が目立つが、天皇の政治利用となれば政府にも思い当たる痛いこともあるはずで、そうであれば対応に公平、公正性を欠くのではないのか。
(3)「国民への背信」は天皇に手紙を渡した政治利用などではなくて、議員が本来国会審議を通して質す、正すべき使命の放棄ともいえる無分別、無見識な行動に対してのことだ。
今後、反省のもとに国会審議を通してあるいは議員活動を通して本来使命に努めて、国民の負託に応えることで信頼を取り戻せばいいことだ。この問題が議員辞職に発展するようなものではなくて、それは一方的な政治思想の立場からの強要にすぎないことだ。
(4)園遊会で議員の特権、立場を利用して天皇に手紙を渡したことは不適切な判断、行動ではあるが、それで国民の負託を受けた議員が辞職を求められるなどという問題性のものではない、何かと話題を振りまく世間騒がせ議員への国会の見せしめとしか映らない次元の低い国会の度量のなさを表す尺度でしかないだろう。
(5)今回問題にしたいのは、この問題で宮内庁次長が「あのような場所で国会議員が手紙を渡されるのは、ふさわしくないと思う」と批判した発言だ。
宮内庁(the imperial household agency)は日本における天皇の左右思想の間(はざま)にあっての立場を考慮してか当事者意識に薄く、まるで人まかせ他人行儀(reserved manners)なところがいつも見受けられてきた。
2020年東京オリンピック招致プレゼンでの皇族のスピーチ出席にもあとになって宮内庁がこれに天皇が憂慮していることを公表して、強行した政府から越権発言との批判を受けている。政府も政府だが、宮内庁も当事者としての毅然としたところがない。
(6)今回も何かと世間騒がせの目立つ話題性の高い山本議員がどういう経緯で園遊会に招待されたのかは不明だが、天皇、皇后主催の園遊会でこのような人物を選んだ宮内庁の見識にも大いに問題はある。
それを差し置いての上記宮内庁次長のまるで責任転嫁の発言こそは不適切なものだ。
本ブログでも選挙で負託を受けた国民への背信(breach of trust)だと書いたが、それは本来国会議員として国会審議を通して質し、正す本来使命の問題であり、政治に直接かかわらない天皇に議員としての特権、立場、機会を利用して直接(手紙を渡して)訴えるという政治手段の不適切性と、結果としての天皇の政治利用につながるものであることだからだ。
(2)山本議員が天皇に手紙を渡す場面はメディア映像で紹介されたが、不遜な横暴性はみられずに距離を置いた振る舞い嘆願性の強いものに見受けられた。
国会では議員が天皇に手紙を渡した行為が天皇の政治利用にあたるとして議員辞職を求める強硬姿勢が目立つが、天皇の政治利用となれば政府にも思い当たる痛いこともあるはずで、そうであれば対応に公平、公正性を欠くのではないのか。
(3)「国民への背信」は天皇に手紙を渡した政治利用などではなくて、議員が本来国会審議を通して質す、正すべき使命の放棄ともいえる無分別、無見識な行動に対してのことだ。
今後、反省のもとに国会審議を通してあるいは議員活動を通して本来使命に努めて、国民の負託に応えることで信頼を取り戻せばいいことだ。この問題が議員辞職に発展するようなものではなくて、それは一方的な政治思想の立場からの強要にすぎないことだ。
(4)園遊会で議員の特権、立場を利用して天皇に手紙を渡したことは不適切な判断、行動ではあるが、それで国民の負託を受けた議員が辞職を求められるなどという問題性のものではない、何かと話題を振りまく世間騒がせ議員への国会の見せしめとしか映らない次元の低い国会の度量のなさを表す尺度でしかないだろう。
(5)今回問題にしたいのは、この問題で宮内庁次長が「あのような場所で国会議員が手紙を渡されるのは、ふさわしくないと思う」と批判した発言だ。
宮内庁(the imperial household agency)は日本における天皇の左右思想の間(はざま)にあっての立場を考慮してか当事者意識に薄く、まるで人まかせ他人行儀(reserved manners)なところがいつも見受けられてきた。
2020年東京オリンピック招致プレゼンでの皇族のスピーチ出席にもあとになって宮内庁がこれに天皇が憂慮していることを公表して、強行した政府から越権発言との批判を受けている。政府も政府だが、宮内庁も当事者としての毅然としたところがない。
(6)今回も何かと世間騒がせの目立つ話題性の高い山本議員がどういう経緯で園遊会に招待されたのかは不明だが、天皇、皇后主催の園遊会でこのような人物を選んだ宮内庁の見識にも大いに問題はある。
それを差し置いての上記宮内庁次長のまるで責任転嫁の発言こそは不適切なものだ。