ブーツェン好きなドライバーではありましたが・・・。まあ、それは良いとして。
祖父のグランドセイコーが修理から戻ってきて以来、どうも時計が気になったりします。カメラもそうですが、時計も機械式が好きなので気が付けば今現役の時計はすべて機械式になっておりました。そこで私の持ってる機械式時計を並べてみました。
手前から紹介すると、白文字盤(正確には銀色)の金属ベルトのは逆輸入版のセイコー5。その横のベルト無しのも同じくセイコー5。このベルト無しの5は今は動きません。当時4,800円という値段で自動巻が買えるなんて驚きました。1992年の話ですね。この時計を使うまでは主に中学時代に買ってもらったメーカー名不明のクオーツアナログ時計だったのですけど「機械式の時計なんて作ってないんだ」と思っていました。(なんかワーゲンと同じ思いこみか?)確か質流れの店で買ったのですけど、店員に「新品ですか?」と聞いてしまったくらいです。
その後カメラ修理屋に就職が決まった記念にもう1つ別のものを、と思ってその質流れの店に行ったら扱っていなくて他のお店を探し回って見つけたのが先に述べた白文字盤の5です。これは確か5,800円。丁度「これください」と店員さんに言ったら、横にいたお客さん、別の時計を買う途中で、梱包している最中だったのに私の買おうとしていた5を見たとたん、「やっぱり私もこれにしてください!!」と言ったのが忘れられません。正直セイコー5は1万円以下で買えたりしますけど、そんな安っぽい時計には見えないと思います。シンプルで見やすい。そして機械式。最高です。
白文字盤のは現在の使用ローテーションに入っています。本当は使い始めて10年くらいになるのでOHしてやりたいところなのですけど。ベルト無しの5が動かなくなったとき、東急ハンズに入っている時計修理店に見てもらったところ「3万くらいかかるから、現在生産されている品質の悪い5だったら直すより買い換えた方がマシ」というようなことを言われて悲しかったです。3万は暴利だと思いますけど、使い捨てというのはね。捨てる気になれなかったので保存しておいたのですけど先日裏蓋(という表現は正しいのかな??)を開けてみて、ゼンマイ巻き上げるギヤを手で回してやると動き出しました。たぶんローターの動きが悪いのでよっぽど腕をブン回してしてやらないとゼンマイ巻けなかったのでしょう。これは洗浄して注油すると使えるようになるぞ!ということで、いつか自分で清掃注油やろうかな、なんて思っています。最低限の工具をそろえないと無理だけど・・・。(何時になるかな??)
その上のは先日紹介した初代グランドセイコー・後期型。GRAND SEIKOの文字が彫り込みではなく浮き文字のタイプです。祖父が使っていたときは先日載せた写真のような珍しい構造の金属バンドで、蛇腹のような構造で延び縮みするので取り外しがしやすくて良いのですが、その特殊なバンドの構造が故にケースのバンド留める軸穴付近が変に削れてきていたので皮バンドに昨日交換しました。たぶん皮バンドの方が似合うデザインですが、取り外ししづらいので私は嫌いです。本当はバックルがオリジナルの物を所有しているなら良いのですけど、祖父はもういないし、生きていたところで「そんなもの覚えていない」といわれるのがオチでしょうねぇ。まあ、リューズも調べてみると交換前に付いていた物の方が形が近いしマニアから指摘されまくりでしょうね・・・。まあ、いいんです。普段も使うし。
その上のはオリエントの自動巻。名前はよく知りません。文字盤が貝を加工した物で風防は9面カットガラス。クロノエースの何かだとは思うけど・・・。中学時代に父からもらった物。昔はたまに使っていたのですが、カメラ修理しながら付けているとボロボロになりそうなので止めました。お金の余裕がある時にOHだします・・・。
その上、またまたセイコー5。これは私の持ち物としては一番新しいです。ベルト無しの5(分解するために外しただけなんですけどね)が壊れたとき、あわてて探して購入した物です。裏蓋はスケルトン。他の2つはスケルトンではなかったので、どうもスケルトンは好きではないです。見ていて面白いことは確かですが。これは確か9,800円。高いなぁと思った記憶が・・・。今ならインターネットで安く見つけられるでしょうけど。この時計も使うローテーションに入っています。
最後の黒いやつは旧ソビエト製の手巻き時計。文字盤に「MADE IN USSR」の文字が・・・。父親がどこからか拾ってきた物らしい・・・。OHしてやるべきなんでしょうけどね・・・。こいつはたまに使っています。
実はこのほかに幼少時に使っていたバックスバニーの機械式時計もあります。(笑)昨日母親が見つけてきました。おそるおそるリューズを少々巻くと動き出しました。30年くらい経つから、これこそOH必要ですね。(笑)
とまあ、これだけあったら、定期的にOHしていたら金銭的に大変なことになりますが・・・。インターネットを見ていると「調子が明らかに変わったらOH出せばいい」派と「3~4年ごとにOHするべきだ」派に大体別れるみたいですね。分野は違えど元技術者から言えばどちらも正解とも言えるんですよね・・・。こまめに清掃&注油する方が当然良いのですが、一度分解すると全く同じ状況にはならないです。製品の規格に入れるのは当然なんですけど全く同じ個性の持ち主にはならないのが怖い・・・。だからむやみに分解したくないという気持ちもあります。
今日は長々と時計の話でした。要はネタがない、ということですね。(笑)
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