見えますか?
フタホシテントウムシです。
マンションの生垣にヒラドツツジが咲いている場所がある。
隙間を見つけて、カラスノエンドウがニョキニョキ。
何か動くものが・・・。
黒光りするテントウムシがいた。
ねこ吉が写真を撮っているのが判るのか、隠れようとモソモソ動いてる。
ねこ吉は、苦手な虫がたくさんあるけど、テントウムシは好きです。
コロナ、コロナでギスギスした毎日を過ごしてるから、こんな小さな事が妙に嬉しい。
ジィ〜と見てたんだけど、下へ、下へと行ってしまって見失った。
娘は、幼い頃昼寝をしない子だった。
とにかく寝つきが悪い。
こっちは昼寝の間に、自分の事をしようと思っているから必死で寝かしつけようとしていた。
歌を歌ったり、本を読んだり・・・。
これは、北原白秋訳のまざあ・ぐうすの1ページです。
あまりに古くて、黄ばみを通り越して茶色になってます。
てんとうむし
てんとうむし、てんとうむし、はよう家にかえれ、
お前の家は火事だ。
以後はおどろおどろしくて、とても娘には聞かせられず、とばして「つんぐりむんぐりもぐった」というところで、おぶった娘と共にピョンと跳んだり・・・。
北原白秋のまざあ・ぐうすは、今はとても読めない差別用語が一杯。
でも、口調がいいのです。
「ねろ(寝ろ)ちゅば、ねろちゅば、このチビら。」
何度も娘に言ったけど、娘は、なかなか寝なかった。
ボロボロの角川文庫です。
何度も引越しをしたけど、まだ持ってます。
今日も、テントウムシの写真を撮りながら、
一応「てんとうむし、てんとうむし、はよ家へかえれ、お前の家は火事だ。」と言ってみた。
テントウムシは急いで帰ったのかもしれません。
マザーグース、いいですね。体も一緒に動かしたくなりますよね。
表現は時代を反映して、今では眉をひそめたくなるものもありますが、そういうのを乗り越えて、たくましく残っていくと思います。
ねこ吉には、マザーグースの難しいことは判りません。谷川俊太郎訳も読んだのですが、北原白秋の方が断然口調がいいんです。
毎日閉塞感一杯で・・・。
何かテントウムシが無性に可愛かったです。
西に行けば住吉川辺り、東に行けば関西スーパー止まり。
何処に寄るでもなく。
嗚呼、何処か行きたいです。