今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ハルとモドキ

2021年08月08日 | その他・一見さん
「台風最接近中」のニュースが朝からずっと続いています。
もう16時だというのに、どうやら最寄りで停滞しちゃったらしい。
午後は台風一過、というのはやはり甘かった。
まあ、こっちは非番なので関係ないや。
外猫ちゃんは大変だけど、むしろ猛暑から解放されて中の猫たちとのんびり過ごしてます。

※翌日注※
今回の台風雨で土砂崩れや浸水の被害が発生しました。雨は所により大変強かったようです。「のんびり」などと呑気なことを書いてしまったことを反省し、被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、被災地の1日も早い回復をお祈りしております。

外猫ちゃんと言えば、最近お店にまたハルが来るようになりました。
ハルは今年の正月に店に現れて、ココレオやモドキを避けて夜遅く食べに来ていた。
暖かくなった頃に不明となったが、しばらくして裏の住宅街で偶然に遭遇した。
どこかにお世話になって元気でやっていたらしい。

久々に現れたハル (いつもは隣の台の上が食事場です)

今回も当初は以前に学習したことを忘れ、昼間来てココレオに追われることがたびたび。
そのうちココレオが屋内に入った閉店以降に来るようになった。
ただそのときは、前記事に書いたようにモドキが店を空けていた。
でも、そのモドキが戻ってきたのです。

さて、ハルは♂なのか♀なのか。
当初は顔が小さいので♀と推測したけど、どうもその後の振る舞いが♂っぽい。
だとしたら、モドキと遭遇したら大変なことになる。

ご飯食べて一服中のモドキ (この後もう少し先の方に出て寝そべった)

先日のこと、モドキが食べている最中にハルが現れた。
モドキのご飯場はスタッフルームの前、ハルのは店奥の商品棚の一角と別々です。
ところがハルは大変な大食らいで、おかわり用に事務所前にもご飯がある。
モドキが食べ終えてひと休みしているとき、ハルはおかわりご飯が気になった。

おかわり狙いのハル(写真上)はモドキが気になるけど・・

そのうち、モドキが休んでいる後ろにハルが近づいてきた。
モドキのすぐ後ろを通れば、他の2ヶ所のご飯への近道だ。
まさか行く気じゃないだろうな・・とこっちはひやひや。
いくらモドキがおおらかでオニブといっても、さすがにそれは気づくだろう。

しかしハルは決行した。
モドキが寝そべっている1mくらい後ろを抜き足差し足通り過ぎた。
と思った途端、モドキが振り向いた。
ハルは慌てて事務所の方へと姿を隠した。
やばい! ハルが危ない!

この後、ハル(写真上)はモドキのすぐ後ろを通り過ぎた

モドキが立ち上がって事務所の方を一瞥した。と、次の瞬間、
「クルクルクルクル」と素っ頓狂な声をあげてハルとは反対の方向に消えてしまったのです。
結局ハルは2食分食べ、モドキは消えたままだった。

あれはいったい何だったのか。
単純に考えればハルはやはり♀で、モドキはまんざらでもなかった。
(何故消えてしまったのかは不明だけど。)
まあ何はともあれひと安心。
でも、別の意味で要注意な2匹になりました。

事務所でもしっかりご飯を食べたハル

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君がこの世に生きた証に

2021年06月30日 | その他・一見さん
君は、自分に名前があったことを知ってたかい?
ミケチビJr.
君が現れる少し前まで店の常連だったミケチビ
後に居着いたレオに絡まれて姿を消した
君はそのミケチビに似た子猫だった

ミケチビとレオ (左:当時の名前はテンチビ)

正直言って君はちょっとブサイクだったから
保護しても貰い手があるかなと心配したり
でも警戒心はあるが人を怖がらないので
保護は時間の問題だと思っていた

ところが君は、次の日には消えていた
やっと見つけた食事場
特に子猫はそう簡単には諦めないのが普通だ
君には他にも当てがあったのかな
そのときはそう思った

フワーッと現れたミケチビJr.はガリガリに痩せていた

親離れした子猫が人間社会で生きていくのは大変だ
食べ物は容易に見つからず、何より危険がいっぱい
先日も、SC出口のバス通りに子猫が倒れていたという
店のスタッフが駆け付けたときはSC擁壁下の茂みから声がした
その日1日声を頼りに捜し続け、結局見つからず
骨折など重篤な怪我をしていなければいいが

その昔、同じ道路の植栽帯で鳴く子猫を捜し続けたことがある
あの時も結局見つからなかった
夜間にSC擁壁から落ちバス通りに出て事故死したチビ
亡骸を弔うこともできなかった
バックヤードの奥隅で、白骨化した子猫を見つけたこともあった
みんなみんな、どんなに寂しく悔しかったか

その日は3杯分、実によく食べた

人と関わりのない自然に生きる野生動物と違って
ノラは人間社会で生きる、人間の身勝手な落とし子だ
人知れずこの世を去るなんて哀しすぎる
だから、君を弔うためにこの記事を書いてます

君が店に来なくなった理由
君の事故死を知ったのは1年近く後のこと
たまたま店で君を見たお客さんの情報
店日誌の片隅に書いてあった

ミケチビJr.
無念の事故で短い生涯を閉じた君
君がこの世に生きたことを、この記事が証明します

生気に欠けた印象が気になったミケチビJr.
事故に遭ったのは、来店した翌朝のことでした

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真の害獣、汝の名は・・

2021年06月20日 | その他・一見さん
先週の金曜日は非番だったので朝からテレビを観ていました。
ニュースを騒がしていたのは札幌の市街地に出没したヒグマ。
逃走を続けながら4人を襲い、うち高齢の女性が骨折の重傷となった。
厳戒態勢の中、追跡劇が続く。
市民を恐怖に陥れた騒動は、11時頃になって当該クマが射殺され幕を閉じた。

このニュースは朝と昼の各局ワイドニュースで大々的に報じられた。
実況かそれに近い報道で興奮冷めやらない様子。
「クマは、追跡網をあざ笑うかのように逃げ続けています。」
どの局のナレーションも、まるで逃走する凶悪犯の追跡劇を放映しているようだった。

※本記事の写真は本文とは関係ありません。
夜間店に食べに来ている可能性のある外猫ちゃんたちの紹介です。(モドキ除く)
①名無し一見さん:昨秋店で見かけた
今年4月に裏の公園で再会し、5月には何度か店で見かけたが最近は確認できず

観ていて昔のあるドラマを思い出したのです。
「逃亡者」 無実の妻殺しの容疑で警察に追われ続ける医師の話だ。
捕まれば死刑になる。だから警察から逃げながら、真犯人を捜し続ける。
その逃亡劇には、恐怖と切なさと哀愁に満ちた人間模様が入り混じっていた。

このヒグマの罪はなんだろう。
4人もの人を傷つけた罪は重いし、市民を戦慄させた行動は大問題だ。
でも、このクマに悪気がなかったことは明白だし、そもそも邪悪な心などあるわけがない。
"あざ笑う"どころか、怖さと不安と心細さに満ちていたはずだ。
それをまるで、いずれは殺されるだろうからと事態を楽しむかのようなナレーション。
いったいどっちが害獣なのか。
せめて麻酔銃で眠らせて、奥山に返すことはできなかったのだろうか。

②無し一見さん:やはり昨秋店で見かけた
今年4月に店と裏の公園で再会したがその後は確認できず

話は変わって、最近は猫の虐待や多頭飼育崩壊のニュースが多すぎます。
公園などで猫を捕らえ、聞くに堪えないむごい仕打ちをする狂気の輩。
人を信頼する地域猫は特に犠牲になり易いという。まさに卑劣さここに極まれり。
一方引っ越しの際に50匹の猫を閉じ込め置き去り放置した輩。
ブリーダーが繁殖させすぎて、普通の家に250匹の猫を放置した最大級の多頭飼育崩壊。
これらは"故意"によるもので、一人暮らしの無知な老人が招いた不幸とはわけが違う。

気になるのはこれらニュースの締めくくり方。
大抵は保護団体のボランティアさんが、救世主のごとく猫たちの救出に走る。
手遅れだったり、"所有権"の壁に阻まれて必ずしもうまくはいかない。
それでも、救い出されて幸せになれた猫たちがいる。
ニュースはそこにスポットを当て、いやあよかったよかった。
最後に保護団体の代表者さんの言葉として、「こんなことがなくなる社会にしなければ。」
だいたいそんな締めくくりです。

③シン:昨秋は2ヵ月間ほど食べに来ていたがいつしか不明に
今年も3月と4月に食べに来る姿を見かけたがその後は確認できず

えっ? ちょっと待て、それでおわり?
前述の狂気の輩たちは何の罪にも問われないの?
いや実は、警察によると明確な動物愛護法違反でも立件するのが難しいらしい。
そもそも警察が呼ばれるケースすら稀なのだと。
有名無実化された動物愛護法の実態が垣間見えるのでした。

やっぱり人間って救いようがないのかな。
どんなに善人ぶっても、結局抜け道を作ってエゴや思惑を通そうとする。
政治と立法の世界そのものだ。
多頭飼育崩壊のニュースに必ず出てくる環境省の啓蒙パンフレット。
2匹が3年後には2000匹。
もしそうだったら、今頃地球上は足の踏み場もないほど猫だらけだ。

確かに、その先に責任が持てないのなら不妊手術は必須。
しかし増殖自体を危惧するのなら、地球上で唯一爆発的に増えている動物は人間です。
しかもその増殖が地球環境を破壊していることが明白だ。
地球にとって真の害獣とは、誰ですか?

④ハル:今年1月から2月にかけて毎晩食べに来た
3月以降は見てないがモドキを避けて夜遅く来ていた様子
4月に裏の公園で再会したがその後は確認できず

※店にも家にも、昨年来新しいノラの来訪がありません(子猫も含めて)。
今店に食べに来ている子も、おそらく旧知の誰か(複数か代わる代わるの可能性も)と思われます。

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雑感、そして新たな再会

2021年05月07日 | その他・一見さん
GWが終わりました。
でも母の日間近で店は相変わらずのてんやわんや。
こういうときは妻が重宝すると店に駆り出され、自分はその反動で家番が続いてます。
暇なので余談を少し。

コロナ危機が深刻になってきましたね。
花業界にも影響が及んでいます。
実は今年、母の日用のカーネーションが圧倒的に品薄なんです。
昨年のこの時期に大量破棄した花農家さんが、今年は生産調整し過ぎたとか。
切り花は主に輸入ですが、これもやはりコロナ禍で入ってきません。
花屋さんは何処も品の確保に追われ、高騰した原価を吸収するしかない状況です。

一方このGW、近くの高速道路は行楽車の大渋滞が続いてました。
昨年のGWは閑散としていましたが、今年は例年に勝る混雑振り。
コロナ禍などどこ吹く風です。

昼夜のテレビニュースやワイドニュースでは政府の対応のまずさに批判が集中。
感染拡大が抑えられない。
簡単に崩壊する医療制度に関しても、結局政府に批判が集まっています。

確かに政府官僚の段取りの悪さや危機管理の甘さは目に余る。
森友問題のように、保身や忖度のためにしか税金の使い道知らないの? とか。
でも、政府がウィルスをばら撒いているわけじゃない。
ばら撒いているのは、
外出自粛を要請されても関係ねえとばかりに遊び歩いている人たちですよね。

然るにメディア関係者(出演者)はこぞってそのような行動に理解を示し、同情的です。
街頭インタビューで「私たちは我慢しろと頼まれてばかり、云々」の不満を放映する。
でも本当は、彼らは被害者ではなくどちらかと言えば(違法ではないけど)加害者だ。
心情的には不満もわかるけど、今の状況は誰かのせいにしてはいけないのだと思います。

本当に守らなければいけないのは、
感染の危険を冒してまで休みなく働いてるのに報われないでいる病院の先生や看護師さんたち
こちらも働き詰めの関係省庁や機関の担当者たち(高級官僚ではない)
詐欺や自粛破りでなく、まっとうにこの国の文化を担っているお店や施設の人たち
手術を延期されて命のリスクを背負っている、癌などの患者さんたち
なのではないでしょうか。

「おいおい、なんで突然おれが出ちゃうわけ?」(久々のモドキ)

さて余談が長くなってしまいましたが本題です。
先月、裏の公園丘陵でハルや新顔くんとの再会を書きました。(過去記事「出会い」)
実はそのすぐ後に、もうひとつの再会があったのです。
ピンボケ写真しかないので記事にしようか迷っていたのですが・・。

ハルたちに再会してからは公園の丘陵を重点的に散歩してます。
連休前のある日、丘陵とSCの間の遊歩道を歩いていると、遠目にネコが見えた。
「ハルか。」 こんなに早くまた会えた?
しかしよく見ると違うようだが、何か見覚えのあるような。

カーブ内側の日陰にネコが

その子はこっちに気づくとさっと身を隠して様子を伺っている。
そーと近づくと、丘陵の中腹まで逃げてこっちをみている。
しばし見合っているうちに思い出したのです。

この顔は・・あの子に間違いない ("拡大"で撮ったのでピンボケになった)

昨年の9月、何度か店で目撃された三毛ちゃんでした。
当時はミセミケの再来だのシンだのと騒がれたけど、結局新顔の子だった。
警戒心がやたらに強く、数回目撃されただけで消息を絶った。
遊歩道でくつろいでいたその子に半年ぶりで出会ったのでした。

向こうも何か思い出したのか、しばしこっちを見つめていた

その後GWになってからは、人出が多くなってノラとの出会いはありません。
でも、ノラたちが達者でいられるこの街はますます捨てたもんじゃない。
また落ち着いた日常に戻ったら、出会いを求めて散歩に精を出そうと思います。

昨年9月、スタッフが撮った写真です(再掲:やはりピンボケ)

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出会い

2021年04月22日 | その他・一見さん
今年になってから、店に出たときは必ず裏の公園を散歩しています。
今お世話しているニャンコたちを看取るまでは元気でいたい。
平均余命から考えると容易ではないけど、それが身体づくりの励みになっています。

SC東裏門からバス通りに出て、遊歩道に入ってまず裏手の丘陵を登る。
丘陵の木漏れ日の中を散策した後は、奥にある広大な池を回ってSC西裏門に戻る。
大体30分~40分のウォーキングです。


写真右に丘陵の登り口、左に少し見える建物がSC
(写真中央左手の広場は、かつてSCから落ちたチビを救おうと悪戦苦闘した場所)

池を回るのは2年ほど前だったか、シャッポに似た猫の目撃情報があったから。
しかしシャッポどころかノラに出会うことすらなかった。
それがです。先週はちょっとした出会いが続いたのです。

1週間ほど前、丘陵の階段を上っていくと、途中で何かが目の前を横切った。
その"何か"は階段途中の踊り場(休憩所)でこっちを見ていた。
白っぽいキジトラ猫で特徴のあるうさぎシッポ。
何と、4月5日の記事で紹介したあの新顔くんだったのです。
あの日以来確認できず、来ているのかどうかもわからなかった。
新顔くんは近づくと藪に隠れ、離れるとまた出て来る。
おそらくここでご飯をもらったことがあって、期待半分怖さ半分だったのでしょう。
やがて、藪の奥へと消えていった。

写真では見えないけど、特徴のあるうさぎシッポは間違いなく新顔くん

その2日後のことです。
その日はまず、丘陵と住宅街との間の遊歩道をそのまま進んだ。
少し進むと、先の方で丘陵から白い猫が下りて来た。
猫は飛び石を使って小川を渡り、遊歩道に出てこちらに歩いて来る。
その姿を見てハッとした。特徴ある頭の模様に黒シッポ。
3月1日を最後に姿を確認してなかったハルでした。
ハルはカメラの望遠をうまく操作できない自分を尻目に、住宅街に消えていった。
慌てて1枚だけ通常写真を撮りました。

実際にはこの写真よりもっと近くで確認できた

何とまあ、2匹ともしっかりと健在だった。
ちなみにもう1匹の来訪者、シンは・・。
10日ほど前に店長が写真に収めていました。

夜の22時頃、事務所前BYにて

その後は誰にも出会ってませんが、夜には代わる代わる店に来ている感じです。
ノラ猫が元気で暮らす街。何だかこの界隈の人々の温かさを感じました。

さて、裏の公園散歩、俄然楽しくなってきた。

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