シャッポが突然消息を絶ってからもう8ヶ月になります。
シャッポは自分の後追いニャンコでした。しかし彼の信頼に十分に応えなかったから、このブログの初記事でも書いたように、ニャンコは黙って離れていくだけなんだ。これまではそんな後悔ばかりでした。
しかし自分が書いてきたシャッポの記事を読み返して思うのは、思い込みが先に立って冷静な見方に欠けていたかもしれないということ。当時は別のカテゴリーで「ノラの矜持」や「ノラの本懐」を書いていた。シャッポは人間じゃないのに、感情移入しすぎたのかなと。
プリンターの上でくつろぐシャッポ
反省:自分は本当に猫族を理解しようとしていたのか。
ニャンコはニャンコ。彼らを支配している法則から逃れることはできない。多くの専門家(動物学者)たちの見解を踏まえて、彼らの法則について学ぶしかない。そう、ニャンコ自身にとっては、野生であるかノラであるか家猫であるかなんて眼中にないのだ。
それはテンちゃんが教えてくれた。あの超甘えん坊も、猛獣のような凶暴性も、紛れもないテンちゃん自身だ。彼はそのどちらにも瞬時に、そして可逆的に変わってみせる。
店の向かいにある自動車売り場にて
(そこのスタッフさんともお友達に)
シャッポが消息を絶ったとき、警察や清掃局にはさんざん確認した。それは今でも続いている。事件事故じゃなくても、連れ去りとか人知れず果てた可能性もある。でも今は、やはり自分で出て行ったのだと思っています。シャッポとしても不本意だったに違いないけど。
その理由は単純で、ニャーを襲いだしたときと同じだ。前回書いた転嫁行動のような難しい話じゃなく、シャッポはただ、やっとの思いで得た自分の生活を守ろうと必死だったのだ。ニャーがいなくなった直後のシャッポはすごく安定していたけど、長くは続かなかった。
当時のニャンコ日誌を見ると、ニャーをわが家に移した半月後くらいから再びダイフクが来るようになった。それまでチビの敵と追い払っていたダイフク。シャッポも殺されかけたことがあった。そのダイフクが夜遅く来るようになって、見かねたK君が時折食事を与えていた。その頃のダイフクはマーキングもせずシャッポを見ても唸りもしなかったので、シャッポと共存できるのではと、店では再び食事を与え始めたのでした。(ダイフクカテゴリーの最初の記事に写真)
実際、当時はスタッフが知る限り2匹の間で争いはなかった。でも深夜はどうだったのか。シャッポがいなくなった日の朝、自分に抱かれながらダイフクに向かって唸っていたのを思い出します。ダイフクは敵意がなさそうだったけど、シャッポにすれば相手がまず過ぎた。暖かい寝床も食べ放題のご飯も甘え放題の事務所も、諦めざるを得なかったのではないか。
店の正門ゲートの前にあるベンチ下で
(ダイフクが再び来始めた頃)
シャッポには教えられたことが多い
ノラたちのために何かをしようと思い立ち、店での出会いをきっかけに保護したつもりが、チビは事故で失い、シャッポは行方不明になった。いずれも、猫族としての彼らの行動原理をしっかり理解していなかった自分の考えの浅さが原因です。
どうすればよかったか。
まず第一に、シャッポのダイフクに対する恐怖心を理解していなかった。特にシャッポとダイフクを同等に扱ったために、シャッポは後ろ盾がなくなって、この店を諦めざるを得なくなった。もちろん"同等に"なんてことはなかったけど、シャッポからすればそう見えたに違いない。
つまり、保護者の意志をもっと明確に伝えるべきだったのだ。ニャーを家に移動したときにシャッポも去勢して、本格的に保護すべきだった。お泊りを嫌がったシャッポを「ノラの矜持」などと考え過ぎないで、本人(猫)のためと割り切って決行していれば、今のテンちゃんのように、安定した生活の中で思い切りニャンコの本分を発揮していたのではないだろうか。
今はただ、シャッポがどこかで達者でいてほしいと願うばかりです。
グルーミングばかりしていたシャッポ
(消息を絶つ2週間くらい前、このサインにも対応できなかった)
シャッポは自分の後追いニャンコでした。しかし彼の信頼に十分に応えなかったから、このブログの初記事でも書いたように、ニャンコは黙って離れていくだけなんだ。これまではそんな後悔ばかりでした。
しかし自分が書いてきたシャッポの記事を読み返して思うのは、思い込みが先に立って冷静な見方に欠けていたかもしれないということ。当時は別のカテゴリーで「ノラの矜持」や「ノラの本懐」を書いていた。シャッポは人間じゃないのに、感情移入しすぎたのかなと。
プリンターの上でくつろぐシャッポ
反省:自分は本当に猫族を理解しようとしていたのか。
ニャンコはニャンコ。彼らを支配している法則から逃れることはできない。多くの専門家(動物学者)たちの見解を踏まえて、彼らの法則について学ぶしかない。そう、ニャンコ自身にとっては、野生であるかノラであるか家猫であるかなんて眼中にないのだ。
それはテンちゃんが教えてくれた。あの超甘えん坊も、猛獣のような凶暴性も、紛れもないテンちゃん自身だ。彼はそのどちらにも瞬時に、そして可逆的に変わってみせる。
店の向かいにある自動車売り場にて
(そこのスタッフさんともお友達に)
シャッポが消息を絶ったとき、警察や清掃局にはさんざん確認した。それは今でも続いている。事件事故じゃなくても、連れ去りとか人知れず果てた可能性もある。でも今は、やはり自分で出て行ったのだと思っています。シャッポとしても不本意だったに違いないけど。
その理由は単純で、ニャーを襲いだしたときと同じだ。前回書いた転嫁行動のような難しい話じゃなく、シャッポはただ、やっとの思いで得た自分の生活を守ろうと必死だったのだ。ニャーがいなくなった直後のシャッポはすごく安定していたけど、長くは続かなかった。
当時のニャンコ日誌を見ると、ニャーをわが家に移した半月後くらいから再びダイフクが来るようになった。それまでチビの敵と追い払っていたダイフク。シャッポも殺されかけたことがあった。そのダイフクが夜遅く来るようになって、見かねたK君が時折食事を与えていた。その頃のダイフクはマーキングもせずシャッポを見ても唸りもしなかったので、シャッポと共存できるのではと、店では再び食事を与え始めたのでした。(ダイフクカテゴリーの最初の記事に写真)
実際、当時はスタッフが知る限り2匹の間で争いはなかった。でも深夜はどうだったのか。シャッポがいなくなった日の朝、自分に抱かれながらダイフクに向かって唸っていたのを思い出します。ダイフクは敵意がなさそうだったけど、シャッポにすれば相手がまず過ぎた。暖かい寝床も食べ放題のご飯も甘え放題の事務所も、諦めざるを得なかったのではないか。
店の正門ゲートの前にあるベンチ下で
(ダイフクが再び来始めた頃)
シャッポには教えられたことが多い
ノラたちのために何かをしようと思い立ち、店での出会いをきっかけに保護したつもりが、チビは事故で失い、シャッポは行方不明になった。いずれも、猫族としての彼らの行動原理をしっかり理解していなかった自分の考えの浅さが原因です。
どうすればよかったか。
まず第一に、シャッポのダイフクに対する恐怖心を理解していなかった。特にシャッポとダイフクを同等に扱ったために、シャッポは後ろ盾がなくなって、この店を諦めざるを得なくなった。もちろん"同等に"なんてことはなかったけど、シャッポからすればそう見えたに違いない。
つまり、保護者の意志をもっと明確に伝えるべきだったのだ。ニャーを家に移動したときにシャッポも去勢して、本格的に保護すべきだった。お泊りを嫌がったシャッポを「ノラの矜持」などと考え過ぎないで、本人(猫)のためと割り切って決行していれば、今のテンちゃんのように、安定した生活の中で思い切りニャンコの本分を発揮していたのではないだろうか。
今はただ、シャッポがどこかで達者でいてほしいと願うばかりです。
グルーミングばかりしていたシャッポ
(消息を絶つ2週間くらい前、このサインにも対応できなかった)