統計数値と社会動向の話です。
殆どの人にとってこのような数値はピンと来ないと思います。1万だの2万だの言われても見当つかないし。 ただ自分の場合は、路地裏で健気に生きる(あるいは死にそうな)ノラと関るたびに、このような報われない命がどのくらいあるのだろうと気になっていました。
これまで多くのネット上の情報を調べてきましたが、出典の不明なものはすべて割愛。実際又聞きや憶測推測、推測の又聞きなども少なくないと思われ、簡単に情報を拝借できるネット社会の利便性と同時に危険性もつくづく感じました。
一方元情報(データ)として使えるのはやはり公的機関のもので、環境省、各自治体、動物保護センター、清掃局、日本ペットフード協会、一部のNPOなどの調査データです。これらの機関には問い合わせてみたりヒアリングも試みました。元データは"使い回し"を除くとさほど多くはないので、単発調査の結果には信頼性の問題もあると思います。
と、いろいろ問題はありましたが、主に前述の出典から自分なりにまとめた結果が次の通り。 時系列的に見ると飼い猫数は年々伸びています。一方引取り数と殺処分数は近年になって急速な減少傾向にあり、これはNPOやボラさんの活躍の賜物です。尚、野良猫数は大きな誤差が予想されるので参考値です。
日本における飼い猫の総数 約1000万匹(昨年JPFA)
野良猫の総数 (確固たる資料がないが・・)
200万匹(外飼い含む:15年前JPFA)
34万匹(同 :8年前千葉県のみ)
(以下年間)
猫の営利生産数 15万匹(犬猫等販売業者定期報告届出集計)
同 販売数 11万匹
保護センター引取り 9万匹(2015年環境省)
うち飼い猫 1.4万匹
うち野良猫 7.6万匹
猫の殺処分数 6.7万匹(2015年環境省)
交通事故死 0.4万匹(高速道路のみ)
実は一番知りたい数字、ノラの間でどのくらいの命が誕生し、餓死や凍死、事故などで消えていくのかについては、確固たる資料が見当たりませんでした。キョンやハクビジンのような外来動物と違い、ノラの場合はあまりにも身近すぎて調査の対象にならないのかもしれません。
そこで、ノラ出生数に関する考察です。
ネット上に溢れている身元不明情報によれば、ノラとして生まれた時の幼体生存率は野生動物よりも低い10%台、生き残ったとしてもその寿命は3~4年程度です。(注:大元の情報源としては矢沢サイエンスオフィス発行「もっともくわしい猫の病気百科」あたりが考えられる。) ここで寿命を4年、数を200万、仮に1~4才の各年生存率を70%としてシュミレーションすると、1才児の数は全体の半数近い90万となり、さらに1才生存率20%を考慮すると、実に毎年450万匹の赤ちゃんノラが誕生していることになるが、その殆どは人間の目に留まる前に死亡する。また、後述のように捨て猫など他にもノラ化の要因があるので、実際の誕生数はここまで多くはないだろう。
まあ、普通の人にとってこんな数字には意味がないでしょう。ただ考えるべきことは、ノラの境遇を改善しようと働きかけて無闇に幼体生存率を上げたり寿命を延ばすだけなら、生態系のバランスが崩れて数が増えるということです。せめて野生動物(ネコ科)の幼体生存率や寿命(10年ほど)まで上げてやりたいが、数が増えない施策と同時に行うことが不可欠です。
心強い情報をひとつ。
環境省、東京都や千葉県の調査から、飼い猫の少なくとも半数近くが元ノラであるということ。これは上の数字から見てもペットショップから購入される数よりもはるかに多い。つまり、ニャンコを飼いたい(救いたい)人の意識をもう少しだけ後押しするような施策が打てれば、ノラの減少(幸福化)に向けてひとつの流れを作ることができるのではないか、と思うのです。
<テンちゃん>
オジンに救われたこの命、おれもこのブログで頑張るぞ
次に、ノラが増える要因について。(ノラ間交配を除く)
1.不心得者の飼育放棄(特に生まれたばかりの子猫)
2.多頭飼育の崩壊(無知なる善意が引き起こす悲劇)
3.被災による飼い主喪失(引越し置き去りや保護者死亡を含む)
4.ペットビジネスの副産物
これらに関しては数値的な実態把握調査が見当たらなかった。当地域の保護センターでは、飼い猫の"不法投棄"は持ち込まれた数の10倍はあるだろうと推測していた。また、上記の猫生産数と販売数の差は何らかの処理を物語っているし、"売れ残り"が「引取り屋」と呼ばれる始末業者に渡されていることも報道された。引取り屋渡しは販売数としてカウントされるので、その実態(比率)は不明だ。それに未届数も相当あると推定される。保護者を失った猫は直ぐに死亡してしまう可能性もあるが、年間数十万匹がこれらの人間活動の結果、新たにノラ化しているものと思われる。
ここでまた考察です。
飼い猫数1000万匹、飼い猫の平均寿命を15年とすると、毎年67万匹の飼い猫が何らかの理由で死亡していることになります。つまりそれだけの数が毎年新たに飼われているわけですが、上術の資料数値から想定すれば31万匹がノラから拾われ、11万匹がペットショップで購入され、25万匹が自宅で増えたり知人から譲られたりということになる。(譲られたニャンコがノラの可能性もある。)
最後に、検証しなければならない2つの身近なトピックス。
◆地域猫の問題
地域猫や活動しているボランティアさんに関する数値資料は、いろいろ探してみたが見つかりませんでした。今回調べてみて、実はこれが一番意外だった。ネット上には活動を推進する自治体や団体のサイトが数多くあっても、それらを繋げるものが何もなくバラバラに活動している。 自分の時間やお金まで使ってものすごく頑張っている個人ボラさんがたくさんいるのに、現場先行だから衝突も多く報いも少ないというジレンマが見て取れます。
地域猫問題の論調に関しては、結果的に反対の論調の方に分があるように思えた。動物愛護を"愛誤"と書く変質的な輩は別として(ただしこの輩はマイナーだがパワーがある)、ニャンコへの悪意もなく地域猫活動の目的と現状を淡々と検証して論評する反対論には説得力があった。正直言って現場の人の労苦とは裏腹に、この活動は総体的に見ると今のところ効果が限定的と言わざるを得ない。
ただ、この活動がうまくいかない主たる要因は、ノラの数に対してボラさんの数が少なすぎること、協力が得難いこと、さらに前述の組織力が弱く効率が悪いことにあって、活動のコンセプト自体は取り組む価値のあるものだと思います。
協力が得られないことに関しては、この活動はもともと人間社会のためのものだから、ノラの命を救うことは大事だがそればかり主張すれば周囲との意識に"ズレ"が生じてしまう。活動の場所が新たな猫捨てを誘発しないようチェックするなど、平行して取り組む必要があります。唐突に活動を止めてしまうNPOがあったり、土地の管理者から突然使用禁止を通告されたりすれば、命を脅かされる被害者はノラたち本人(猫)であって、それこそ"動物愛誤"になりかねない。
自分の印象としては、ボラさんたちと反対論者がぶつかり合う必要は何もなく、"愛誤"の輩さんも含めて、共通の敵(元凶)である前述「ノラを増やす要因」を減らすことにパワーを結集できればと思うのです。
◆エサやりの問題
一体世の中にはどのくらいのエサやりさんがいるのか、言うまでもなく数値的な資料は何もありませんでした。昨年のTVアンケートでもネット上でも、7割以上がエサやり否定論です。反対論の中心は糞尿被害経験とノラの増加に対する恐れ。 ここでも、地域猫問題同様に反対論の方が納得できるものが多かった。一方複数のアンケート調査では、積極的に猫を嫌う回答はそう多くない(20%以下)。 つまりエサやり反対の人は、ノラそのものというより無責任な人間の行為を非難しているのが特徴です。
ただ、その非難の内容は様々な問題が混在して一緒くたになっている。この問題は、「迷惑行為」としてのエサやりと、「小さな善意」としてのエサやりに大きく分けて論じる必要がありそうだ。全体の図式としては、少数の迷惑なエサやりさんへの非難がエサやりそのものへの非難として論じられるので、多くの「小さな善意」のエサやりさん(お子さんが多い)が悩んだり臆したりしてしまうのです。
環境省も各自治体も無責任なエサやりを否定しています。京都市のように条例で禁止した自治体もある。一方動物愛護法の精神から、"目の前にいる空腹で死にそうな子猫を見捨てる行為"は動物虐待に当たるのです。本来の人間性を育むという情操教育的な観点からしても、この「小さな善意」まで否定することは不適切と思われます。
ではその境い目はどこにあるのか。回数と頭数によってルールを決めればいい。
・少頭数(一、二匹)で一過性(同じ場所で3日以内を目処、その後いなくなる)の場合
エサを残さないよう、終わった跡を清掃する。
・同じ場所で定期的になった場合
エサを残さないよう、終わった跡を清掃する。場所の所有者(管理者)の了解をとる。手術を施す。トイレを工夫する。多頭数にしない。など順次行い、多頭数になった場合はNPOか動物保護センターに相談する。(注:動物保護センター預かりにすると、NPOなどに引き取られる場合はいいが、場所によっては数日で殺処分されるので過去の実績を確認した方がいい。)
要は「小さな善意」をもっと広げて、わが家のようにそれがきっかけでニャンコを飼い始める人が増えれば、それに越したことはないのです。それこそまさに、ノラたちとの共存を目指す究極の方法なのではないでしょうか。
以下、予告編。
これまでいろいろ調べているうちに書きたいことが見えてきました。ただ、変更もあり得るし、さらに調べたいこともあるのでいつ書けるかはわかりません。
その2 現場編「ノラを守るのに理由は要らない」(報道されたボラさんたち)
その3 エサやり問題・続編「裁判事例の検証・他」(司法が肯定したもの、否定したもの)
その4 一服編「ノラだからこそ・・かわいい!」(ニャーとテンちゃんの日常)
その5 闘魂編「許さない、虐待に不法投棄に暗闇ビジネス」
その6 原点回帰編「再確認・人間性とは?」(食肉、動物駆除と保護活動)
その7 形而上学編「ノラの幸せとは」(シャッポやソトチビの行動に想う)
その8 地域猫問題・続編「殺処分ゼロに向けて」(目的達成のために必要なこと)
<ニャー>
オジン、ごくろうさん。今回はがんばったね
殆どの人にとってこのような数値はピンと来ないと思います。1万だの2万だの言われても見当つかないし。 ただ自分の場合は、路地裏で健気に生きる(あるいは死にそうな)ノラと関るたびに、このような報われない命がどのくらいあるのだろうと気になっていました。
これまで多くのネット上の情報を調べてきましたが、出典の不明なものはすべて割愛。実際又聞きや憶測推測、推測の又聞きなども少なくないと思われ、簡単に情報を拝借できるネット社会の利便性と同時に危険性もつくづく感じました。
一方元情報(データ)として使えるのはやはり公的機関のもので、環境省、各自治体、動物保護センター、清掃局、日本ペットフード協会、一部のNPOなどの調査データです。これらの機関には問い合わせてみたりヒアリングも試みました。元データは"使い回し"を除くとさほど多くはないので、単発調査の結果には信頼性の問題もあると思います。
と、いろいろ問題はありましたが、主に前述の出典から自分なりにまとめた結果が次の通り。 時系列的に見ると飼い猫数は年々伸びています。一方引取り数と殺処分数は近年になって急速な減少傾向にあり、これはNPOやボラさんの活躍の賜物です。尚、野良猫数は大きな誤差が予想されるので参考値です。
日本における飼い猫の総数 約1000万匹(昨年JPFA)
野良猫の総数 (確固たる資料がないが・・)
200万匹(外飼い含む:15年前JPFA)
34万匹(同 :8年前千葉県のみ)
(以下年間)
猫の営利生産数 15万匹(犬猫等販売業者定期報告届出集計)
同 販売数 11万匹
保護センター引取り 9万匹(2015年環境省)
うち飼い猫 1.4万匹
うち野良猫 7.6万匹
猫の殺処分数 6.7万匹(2015年環境省)
交通事故死 0.4万匹(高速道路のみ)
実は一番知りたい数字、ノラの間でどのくらいの命が誕生し、餓死や凍死、事故などで消えていくのかについては、確固たる資料が見当たりませんでした。キョンやハクビジンのような外来動物と違い、ノラの場合はあまりにも身近すぎて調査の対象にならないのかもしれません。
そこで、ノラ出生数に関する考察です。
ネット上に溢れている身元不明情報によれば、ノラとして生まれた時の幼体生存率は野生動物よりも低い10%台、生き残ったとしてもその寿命は3~4年程度です。(注:大元の情報源としては矢沢サイエンスオフィス発行「もっともくわしい猫の病気百科」あたりが考えられる。) ここで寿命を4年、数を200万、仮に1~4才の各年生存率を70%としてシュミレーションすると、1才児の数は全体の半数近い90万となり、さらに1才生存率20%を考慮すると、実に毎年450万匹の赤ちゃんノラが誕生していることになるが、その殆どは人間の目に留まる前に死亡する。また、後述のように捨て猫など他にもノラ化の要因があるので、実際の誕生数はここまで多くはないだろう。
まあ、普通の人にとってこんな数字には意味がないでしょう。ただ考えるべきことは、ノラの境遇を改善しようと働きかけて無闇に幼体生存率を上げたり寿命を延ばすだけなら、生態系のバランスが崩れて数が増えるということです。せめて野生動物(ネコ科)の幼体生存率や寿命(10年ほど)まで上げてやりたいが、数が増えない施策と同時に行うことが不可欠です。
心強い情報をひとつ。
環境省、東京都や千葉県の調査から、飼い猫の少なくとも半数近くが元ノラであるということ。これは上の数字から見てもペットショップから購入される数よりもはるかに多い。つまり、ニャンコを飼いたい(救いたい)人の意識をもう少しだけ後押しするような施策が打てれば、ノラの減少(幸福化)に向けてひとつの流れを作ることができるのではないか、と思うのです。
<テンちゃん>
オジンに救われたこの命、おれもこのブログで頑張るぞ
次に、ノラが増える要因について。(ノラ間交配を除く)
1.不心得者の飼育放棄(特に生まれたばかりの子猫)
2.多頭飼育の崩壊(無知なる善意が引き起こす悲劇)
3.被災による飼い主喪失(引越し置き去りや保護者死亡を含む)
4.ペットビジネスの副産物
これらに関しては数値的な実態把握調査が見当たらなかった。当地域の保護センターでは、飼い猫の"不法投棄"は持ち込まれた数の10倍はあるだろうと推測していた。また、上記の猫生産数と販売数の差は何らかの処理を物語っているし、"売れ残り"が「引取り屋」と呼ばれる始末業者に渡されていることも報道された。引取り屋渡しは販売数としてカウントされるので、その実態(比率)は不明だ。それに未届数も相当あると推定される。保護者を失った猫は直ぐに死亡してしまう可能性もあるが、年間数十万匹がこれらの人間活動の結果、新たにノラ化しているものと思われる。
ここでまた考察です。
飼い猫数1000万匹、飼い猫の平均寿命を15年とすると、毎年67万匹の飼い猫が何らかの理由で死亡していることになります。つまりそれだけの数が毎年新たに飼われているわけですが、上術の資料数値から想定すれば31万匹がノラから拾われ、11万匹がペットショップで購入され、25万匹が自宅で増えたり知人から譲られたりということになる。(譲られたニャンコがノラの可能性もある。)
最後に、検証しなければならない2つの身近なトピックス。
◆地域猫の問題
地域猫や活動しているボランティアさんに関する数値資料は、いろいろ探してみたが見つかりませんでした。今回調べてみて、実はこれが一番意外だった。ネット上には活動を推進する自治体や団体のサイトが数多くあっても、それらを繋げるものが何もなくバラバラに活動している。 自分の時間やお金まで使ってものすごく頑張っている個人ボラさんがたくさんいるのに、現場先行だから衝突も多く報いも少ないというジレンマが見て取れます。
地域猫問題の論調に関しては、結果的に反対の論調の方に分があるように思えた。動物愛護を"愛誤"と書く変質的な輩は別として(ただしこの輩はマイナーだがパワーがある)、ニャンコへの悪意もなく地域猫活動の目的と現状を淡々と検証して論評する反対論には説得力があった。正直言って現場の人の労苦とは裏腹に、この活動は総体的に見ると今のところ効果が限定的と言わざるを得ない。
ただ、この活動がうまくいかない主たる要因は、ノラの数に対してボラさんの数が少なすぎること、協力が得難いこと、さらに前述の組織力が弱く効率が悪いことにあって、活動のコンセプト自体は取り組む価値のあるものだと思います。
協力が得られないことに関しては、この活動はもともと人間社会のためのものだから、ノラの命を救うことは大事だがそればかり主張すれば周囲との意識に"ズレ"が生じてしまう。活動の場所が新たな猫捨てを誘発しないようチェックするなど、平行して取り組む必要があります。唐突に活動を止めてしまうNPOがあったり、土地の管理者から突然使用禁止を通告されたりすれば、命を脅かされる被害者はノラたち本人(猫)であって、それこそ"動物愛誤"になりかねない。
自分の印象としては、ボラさんたちと反対論者がぶつかり合う必要は何もなく、"愛誤"の輩さんも含めて、共通の敵(元凶)である前述「ノラを増やす要因」を減らすことにパワーを結集できればと思うのです。
◆エサやりの問題
一体世の中にはどのくらいのエサやりさんがいるのか、言うまでもなく数値的な資料は何もありませんでした。昨年のTVアンケートでもネット上でも、7割以上がエサやり否定論です。反対論の中心は糞尿被害経験とノラの増加に対する恐れ。 ここでも、地域猫問題同様に反対論の方が納得できるものが多かった。一方複数のアンケート調査では、積極的に猫を嫌う回答はそう多くない(20%以下)。 つまりエサやり反対の人は、ノラそのものというより無責任な人間の行為を非難しているのが特徴です。
ただ、その非難の内容は様々な問題が混在して一緒くたになっている。この問題は、「迷惑行為」としてのエサやりと、「小さな善意」としてのエサやりに大きく分けて論じる必要がありそうだ。全体の図式としては、少数の迷惑なエサやりさんへの非難がエサやりそのものへの非難として論じられるので、多くの「小さな善意」のエサやりさん(お子さんが多い)が悩んだり臆したりしてしまうのです。
環境省も各自治体も無責任なエサやりを否定しています。京都市のように条例で禁止した自治体もある。一方動物愛護法の精神から、"目の前にいる空腹で死にそうな子猫を見捨てる行為"は動物虐待に当たるのです。本来の人間性を育むという情操教育的な観点からしても、この「小さな善意」まで否定することは不適切と思われます。
ではその境い目はどこにあるのか。回数と頭数によってルールを決めればいい。
・少頭数(一、二匹)で一過性(同じ場所で3日以内を目処、その後いなくなる)の場合
エサを残さないよう、終わった跡を清掃する。
・同じ場所で定期的になった場合
エサを残さないよう、終わった跡を清掃する。場所の所有者(管理者)の了解をとる。手術を施す。トイレを工夫する。多頭数にしない。など順次行い、多頭数になった場合はNPOか動物保護センターに相談する。(注:動物保護センター預かりにすると、NPOなどに引き取られる場合はいいが、場所によっては数日で殺処分されるので過去の実績を確認した方がいい。)
要は「小さな善意」をもっと広げて、わが家のようにそれがきっかけでニャンコを飼い始める人が増えれば、それに越したことはないのです。それこそまさに、ノラたちとの共存を目指す究極の方法なのではないでしょうか。
以下、予告編。
これまでいろいろ調べているうちに書きたいことが見えてきました。ただ、変更もあり得るし、さらに調べたいこともあるのでいつ書けるかはわかりません。
その2 現場編「ノラを守るのに理由は要らない」(報道されたボラさんたち)
その3 エサやり問題・続編「裁判事例の検証・他」(司法が肯定したもの、否定したもの)
その4 一服編「ノラだからこそ・・かわいい!」(ニャーとテンちゃんの日常)
その5 闘魂編「許さない、虐待に不法投棄に暗闇ビジネス」
その6 原点回帰編「再確認・人間性とは?」(食肉、動物駆除と保護活動)
その7 形而上学編「ノラの幸せとは」(シャッポやソトチビの行動に想う)
その8 地域猫問題・続編「殺処分ゼロに向けて」(目的達成のために必要なこと)
<ニャー>
オジン、ごくろうさん。今回はがんばったね
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