今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ニャーの八つ当たり

2019年06月05日 | ニャー
「ねこのきもち」のサイトを見ていたら、『葛藤行動』に関するページがありました。
葛藤行動とは聞き慣れない言葉だけど、転位行動、転嫁行動、真空行動という3種類があるらしい。獣医学博士の監修なので一見の価値がありそう。ということで、勉強させて頂きました。


今日の主人公は人を観察する猫、ニャーです

読んでみるとなるほど、8匹大所帯のわが家では思い当たることばかり。言わば"照れ隠し"の転位行動、ひとり運動会は真空行動かな? ちょっと困るのが転嫁行動、これはまさに八つ当たりそのものだ。わが家では・・・あるある、八つ当たりと言ってもかわいいもんですが、みうを除いてみんなやってます。

その中でニャーの八つ当たりは、時として"かわいい"の範囲をちょっと越えている。(リードで)外に出たいといくらアピールしても保護者の都合で出られないとき、勝手口から外猫を見ていたら(保護者が開けるので)奥に排除されたとき等、近くにいた誰かに襲い掛かることがたまにある。狙われるのは、大抵はおにぶで人がいい(猫がいい?)シロキ。あとはクウにリン、たまにみう。最近は体格的に敵わなくなったちび太や一目置いているテンちゃん、誰とでも友達になるキーは狙わないようだ。


ニャー一派(左からキー、ちび太、ニャー)

かつて自分も襲われたことがある。家裏にやって来た外猫にご飯を出そうと勝手口からニャーを除けた途端、自分の手に襲ってきた。あっという間の出来事だったけど、骨まで到達したその傷の深さと激痛は尋常ではなかった。猫の本気モードをそのとき初めて思い知ったのです。もっともあれは八つ当たりというより、自分の意志を軽んじられたニャーの逆鱗に触れてしまったと言うべきか。


不満のあるときは表情でわかります

転嫁行動の原因は一にも二にもストレスとのこと。猫はストレスに弱い動物と言われますが、それは精神的な抑圧に弱いということ。特に自分の意に反したことは絶対にやらない。またその気のないことを強制されても徹底的に拒む。とにかく妥協というものがない。人間的に見ればプライドが高いとなるのだろうけど、猫の知ったことじゃない。彼らの本能にそう組み込まれているだけなんです。かくして猫は自由気ままを好むと言われ、ワンコのように保護者に従う気もさらさらなく、対等な関係でいたいわけだ。


鏡の中のニャー(洗面所にて)

それにしても、ニャーにはいろいろなことを教わった。わが家に移ったときのみうを獲物のように追い回した行動、みうを迎えてからは排除行動や序列行動、はたまたみうがオジンに甘えれば焼きもち焼いたり。いずれも店時代には見なかった行動だ。かつての仲良し3匹組(ハナ、テツ、くも)にはもちろんそんな行動はなかったが、今回の葛藤行動に関しては思い当たることばかりです。


何故か悪ガキ3匹はニャーを慕います

つまり猫も人間と同じくらい感性や感情が豊かな動物で、顔には出さないけど心の中ではいろんな葛藤があるということなんですね。そして何より、保護者とも対等の関係を望む。動物だからと下に見れば、相手はそれを敏感に感じ取ってしまうわけです。

ということは、こっちが気を遣ったときもちゃんと感じ取ってくれるのだろうか。
なあ、ニャーよ。


「独りでいるときが一番落ち着けるんだニャ」
(でも往来の人々への挨拶は欠かしません)


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