第3話のスンスンの話、どうでした?
事実(出来事)と筆者の気持ちを淡々と綴っただけでこんなにも人を感動させる。特別なことは何もない。どこにでもあるであろう、必死に生きるノラとそのノラの幸せを願う優しい人の物語です。でもノラには宿命(さだめ)みたいなものがあって、優しい人の腕の中に素直に飛び込めない。哀しき性(さが)かな。
最近、当ブログでも子猫ミーとのお別れがありました。あれだけ尽くしても、ミーはこのお店を後にした。直接的にはココの見張りが怖かったのだと思いますが、それなら(ココが屋内に入る)夜に来ればいいと思うけど、それが猫にはわからない。そのもどかしさ。そしてノラの生き様の何とはかなく、せつないことよ。
ニャー「ようやく春が来て、ノラたちも一安心だね」
さて、今回は再び佐竹茉莉子さんのお話です。
佐竹さんの著書に「猫との約束」がありますが、これは猫と人の関わりを描いた物悲しくも感動的な話を集めた珠玉の一冊です。先日、PHPオンライン衆知がその一話を編集して公開しました。
海辺に捨てられた「マリ」という子猫が漁師さんたちに救われ、育てられ、やがて年老いたマリに外の生活がきつくなった頃、優しい人のシェルターに保護されて晩年を穏やかに過ごした。「老後は任せて。」 それがその人(千鶴子さん)とマリとの約束だったから・・。
いつもまっ直ぐな猫の気持ちに、応える人の気持ちもやはりまっ直ぐだ。その偽りのない関係が、読む人の心に訴えるのだと思います。
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猫との約束。読んでみようと思います。