今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ノラと家猫の分かれ道

2016年10月21日 | ノラたちの幸せを願って
先日の日が暮れた頃、バス通りの向こう側の歩道にシャッポを発見。
彼もこちらに気づいて、左右も確認せずに道を渡って来ました。
しかし何故か道の真ん中で立ち止まって後ろを振り返っています。
左右20mくらいのところには車が来ていて・・。
慌てて道に出てシャッポを抱き上げ、歩道に避難して事なきを得ました。

シャッポが心残りだった理由は、
向こうの歩道の植栽帯の中で子猫が鳴き続けていたからでした。

      
       このブログに何回も出てくる危険なバス通り
     子猫は夜の通りの、向こうの植栽帯の中で鳴いていた


その声はもうかわいそうなくらい潰れていて・・。
急いでシャッポを店に戻し、店にいたK君の助けを借りて子猫を探しました。

子猫の声も消えた中を探すこと30分、K君がスマホのライトで子猫を発見。
しかし子猫は植栽帯の中を逃げ回り、結局、見失ってしまった。
その後は残念ながら、その子猫の消息は不明のままです。

   *****************************************

野生動物の世界では、1才になるまでの生存率が20%にも満たないそうです。
人間社会で生きる野良猫の場合はもっと低く、成長しても彼等の平均寿命は3才程度とも。
(家猫の場合は最近の報告で15才。)
何とも過酷な、ノラニャンコの宿命です。

野良猫が本来の野生動物と違う点、それは、いい人間とめぐり会えるかどうかで彼らの運命が決まること。

あのバス通りの片隅で必死に鳴いて救いを求めながら、でも人が怖くて逃げてしまう子猫の哀しい性。そんなニャンコが、この社会には数え切れないほどいるんだね。

このブログを始めたことで、そういったノラを救うたくさんのボランティアの方たちがいることも知った。本当に頭が下がるし、自分も何かしなければという思いも強くした。

先日、市で行っているノラの避妊手術(無料)の申し込みを辞退しました。
担当の人と話して感じたのは、彼等は野良猫を少なくして住民の生活を快適にすることが目的なんです。

だからノラの気持ちなんて考えない。(何しろ法律上は器物だし。)
担当の人には申し訳ないが、そんな取り組みにニャーやシャッポやおかあさんを任せるわけにはいかないと思えたのです。


みんなには幸せになってもらわないと。
短い期間だったけど、目一杯我々を癒してくれたチビに報いるためにも。

          
     K君によると、見失った子猫はチビに似ていたそうです


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