オレンジ色の羽織でベスト

オレンジ色の羽織でショールカラーベストをお作りしました。

この羽織は　お客様が一目ぼれして買ったという

思い入れのある一着。

 

　

 

一見　茶色の濃淡の染め物のように見えますが

青海波や亀甲模様など地紋が　

ところどころに織り込まれたステキな生地です。

 

「若い頃からこの羽織が好きでねぇ～。いつも着て回ってたのよ～。」

 

っと懐かしそうに話されます。

よく着ていたということですが　

シミも擦れもなく　状態はとっても良く

大事に保管されていた思いが伝わってきます。

 

 

サイドには　ポケット。

 

 

 

 

後ろは・・

 

 

 

こんな感じ。

 

 

この同デザインのベストは　数着目ですが

今回は、仮縫いの際に　かなり補正が必要でした・・。

 

最初にこのベストをお作りしたのが　約２年前。

 

圧迫骨折のため　背中が曲がり　

左右の傾きも違っていらっしゃいました。

当時は、コルセットをはめ

リハビリにも通われていましたが

次第に施設の方でも　

リハビリをあまり指導されなくなってきたそうです。

 施設の方でも年齢に応じて

あまり無理をさせないように・・との配慮だと思います。

 

そのためか・・ 

この２年　お客様のお洋服をお作りするたびに

仮縫いの際の体の傾斜がひどくなっていくのを

感じます。

 

背中の圧迫骨折の方は

骨盤も移動してしまうため

胃や腸の位置も変わっていき

次第にウエスト周りが大きくなっていく傾向があります。

 

身体の不調につながらなければいいけど・・

 

っと　心配になってきます。

 

 

お客様だけでなく

私自身も寒さで　背中を丸めがち

意識して背中をのばさないといけないですね・・。

 

すべての不調は　姿勢にあり。

胸を張って肩甲骨を動かして・・

 

がんばります。