人の良さそうなガブリエルの顔つきに気を許して、私はホルヘのことを訊いてみる。
ホルヘは去年の夏に知り合いになった地元の男だ。
年齢は三十代半ばぐらいだろうか。
肌は黒光りしたような光沢を放ち、背もプロバスケットボールの選手のように高い。
ゆっくりと噛み砕くように説明する話しぶりに私は好感を抱いていた。
私はホルヘのおかげで、生まれて初めてキューバのアフロ信仰の世界に足を踏み入れることができた。
ベンベイと呼ばれる儀式に招き入れてくれたのだ。
(つづく)
人の良さそうなガブリエルの顔つきに気を許して、私はホルヘのことを訊いてみる。
ホルヘは去年の夏に知り合いになった地元の男だ。
年齢は三十代半ばぐらいだろうか。
肌は黒光りしたような光沢を放ち、背もプロバスケットボールの選手のように高い。
ゆっくりと噛み砕くように説明する話しぶりに私は好感を抱いていた。
私はホルヘのおかげで、生まれて初めてキューバのアフロ信仰の世界に足を踏み入れることができた。
ベンベイと呼ばれる儀式に招き入れてくれたのだ。
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