なんだか自分でも良くわからず、登る気になれなかった焼岳。
そのまま帰るのも勿体無いので、上高地の小梨平でキャンプをして帰る事に。
設営料は一泊700円+テントの下に敷くスノコ200だか250円。
テントから顔を出せばこんな景色が飛び込んで来るお馴染みの場所に、我が移動式別荘を設営。
今年の小梨平は少々混雑。
(去年も居た避暑に来ている長期滞在の御年配キャンパーさん達も!)
そんな小梨平一泊目の20時20分頃、写真『岳沢』の樹林帯を下りて来る灯りを発見。
明らかにLEDの灯りだった。
『こんな時間に岳沢を下る人なんて居るのか?』(俺も10月の18時頃下りましたけどね・・・)
そう思って暫くその灯りを眺めていると、岳沢の左上の方にも灯りがチカチカと光りだした。
『天狗のコルから下る登山者?それにしてもこんな時間に?』
後日、遭難者を捜索若しくは移送している灯りだったのかと調べてみたが、
その日に事故があった事実は確認できなかった。
あの時間にあそこを下りるって事は、19時頃に暗闇の中危険なルートを通っている事になる。
そんな人が居るのだろうか?今でも不思議。
因みに、去年も大きな事故があった岳沢・前穂間、今年も事故が頻発してるらしい。
8月12・13日と2日続けて同じ場所で滑落事故があり、120m滑落した47歳の女性が亡くなられたそうだ。
当初考えていた大縦走では最後にここを通る予定だったんだよね・・・
事故現場は『カモシカの立場』から下った所にかかる梯子の上。
そこで転んで滑落したそうだ。(助かった中学生は梯子の下で止った)
去年の事故は梯子の下から100m滑落。
あの梯子付近は『転んだらアウト』の様だ。
一昨年、自分が通った時には気にも止めない箇所だっただけに恐ろしい。(気を抜くなって事だ)
亡くなられた女性の冥福をお祈り致します。
さて、話をキャンプに戻して~
このキャンプ中、大正池を初め上高地を歩き回ったが、一番の発見はフリーズドライや行動食の真の味だった。
縦走時には美味と感じて食べていた行動食(ドライフルーツ)や主食のフリーズドライのパスタや米類は
体力を消耗している状態で食べると『美味い!』のだが、山を登っていない状態で食べると~
これがいたって普通のお味・・・。
やっぱり、『山で食うと何でも美味い』は本当の様だ・・・
わかっちゃ居たけど、ちょっとショック。
しかし、『カニ汁』だけは変わらず美味かった!
上高地滞在中はイワナを探したり、北海道とこの辺りにしか生息していない藻『梅花藻』を見て回って遊び
梓川の川原で小説を読んだりして過ごした。
生憎、天気はイマイチで、天の川は見る事が出来なかった。秋に期待!
『せっかくのキャンプなら、生食材を持ってきて美味い飯を食いたかった』
それだけが不満の、のんびりキャンプだったかな?
三日目の朝、温泉に入り始発のバスで松本へ。