水を補給して少し登ると、槍がその姿を見せてくれた。
ここからの急登は半端じゃないが、ここまで来て槍に登らずに帰る訳には行かない。
2016年9月2日 AM8:54に撮影
腰が辛いが槍の肩に到着。
槍ヶ岳山荘前のベンチでしばし休憩。
(椎間板がつぶれているのを感じるなぁ~)
その後、山頂へ登る。
2016年9月2日 AM11:12に撮影
槍ヶ岳山頂から南岳方面の稜線、穂高連峰を眺めつつ
『これからこの腰で、あの先に見える南岳まで行くのか・・・』と珍しくブルーな気持ちに成る。
この大好きな場所で、こんな元気の無い『俺』は、始めてだ。
因みに、映りこんでいる赤と黄色の人は俺では無い(信号か!)
山荘前のベンチに戻り、進むか戻るか思案する。
そんな俺の足元を、妙に人馴れした『イワスズメ』がウロチョロする、それを見た女性が『可愛い!』と言いながら笑顔を向けてくるが、こっちはそれど頃じゃないので、作り笑顔を返して黙殺しておく。(余裕が無いなぁ)
ここ槍ヶ岳から南岳へは、下っては上る事を4度繰り返さなければならず、以外にシンドイのだ。
槍沢から登って来た事にプラスして、この腰には正直辛い。
だがしかし、『行ける』と判断して南岳へと向かった。
そして、南岳へ無事到着。
流石に今日は腰がヤバイ。
いつもはテントを設営したら北穂や大キレットを見に行くのだが、その元気が無い。
その証拠に写真を一枚も撮っていない。(何度も来ているせいでもあるが)
ストレッチで潰れた椎間板を伸ばした後、アミノバイタルを飲んで、テントの中で夕食までゴロゴロして過ごす。
夕食は高菜のパスタ(ママー)。これは美味かった。
明日は『腰が何処まで回復するかだな』と、思いながら就寝。
2016年9月3日、南岳のキャンプ指定地で夜明け前に起床。
カロリーメイトの朝食をとった後、テントの外に出てみる。
腰は昨日の辛さが嘘の様に回復している。
%で言えば、90%!
ここで迷う!!
キレットを越えて、穂高岳山荘のキャンプ指定地まで行くか、下山するかだ。
左膝はここまで問題は無い(正座の様に限界まで曲げると、内側靭帯に軽い痛が出るだけ)
南岳から穂高岳山荘へは、経験上、腰への負担は軽いだろうと言う予測もある。
(昨日より歩行時間が短いし、キレットは手を使って登る場所が多いので腰への負担が減る)
しかし、少しずつ蓄積している腰の痛みと、その限界が短くなっている事が不安。
また、穂高岳山荘まで行き、明日エスケープする場合、涸沢へ下りて上高地への道であるザイテングラートは人が多く、事故も多い場所。それは山荘から奥穂を登り前穂から岳沢へ下りるのと大差無いので、『だったら前穂まで行っちまえ』となる自分が想像できる。
こんなあんなで一時間位悩んでいた。
結局、『余裕がある内に下山するべきだな』と判断。
南岳から最短で上高地へ下るには『あそこ』を通る事になる。
このブログで記すのは始めてとなる槍の穂先を展望する絶景ポイント『天狗原』だ。
『天狗原を通るなら』それが奥穂や前穂を断念する事の慰めになっていて、『後ろ髪を引かれる』様な思いはあまり感じなかった。(天気も良かったし)
因みに、南岳からのルートは少し危険が伴うし、時間もかかる。安全且つ楽なのは槍沢方面から。
2016年9月3日 AM8:16分撮影
実は昨日、槍沢を登って居る時『天狗池は、もう水が無い』と聞かされていた。
『あるじゃねーか!』
8月の長雨が幸いしたのかな?
しかも風が無いので、池が鏡池に。
この場所を独り占めして、ぼーっと槍を眺めていると、おっちゃんおばちゃんの4人組が到着。
『シャッター押しますよ』と声を掛けて暫し撮影会。
お礼にと、歌舞伎揚げとプチトマトを頂いた。
2016年9月3日 AM8:22分撮影
ここからはもう『ルンルン♪』だ。
槍沢ルートで、すれ違う人達に(槍を登る前に天狗原へ行く人々)『鏡池はある?』『槍は映ってる?』と聞かると『映ってますよー』と答える俺。
天狗池の絶景が見れる事を知った人達が、笑顔になる。
それがきっと、槍へ登るあの人達の力の足しにもなるのだろう。
天狗原から見た槍に元気をもらったおかげだろうか?
南岳から上高地への長い帰路は快適で、腰も昨日ほど問題なく下山できた。
『これなら奥穂&前穂へ行けばよかった』とも思うが、この絶景を見れたのだからこれで好し!だろう。
この日は、上高地で一泊キャンプ。
翌日は松本の町をぶらぶらして帰宅。
山旅を終えた。
そうそう、帰りの『あずさ特急券のきっぷ』を松本の金券ショップで購入していた所、高校生位の男の子三人が『青春18きっぷ』が買えずに困っていた。(8月で販売終了)
信号待ちをしていたところ、その子達が『どうしよう』と相談している声が聞こえたので、声をかけ、俺の『青春18きっぷ』を譲ってあげた。
彼らは三人。俺の切符が、ちょうど三回分残っていたのも何かの縁だろう。
三回分の料金を払うと言う彼らだったが、『いいよ』と格安で譲り、『楽しんできて!』と声を掛けて別れた。
彼らは木曾へ行くのだそうな(渋い良い趣味してるな!!)
良い旅を楽しんだ、俺に出合った君達は、ラッキーだったな!
ここからの急登は半端じゃないが、ここまで来て槍に登らずに帰る訳には行かない。
2016年9月2日 AM8:54に撮影
腰が辛いが槍の肩に到着。
槍ヶ岳山荘前のベンチでしばし休憩。
(椎間板がつぶれているのを感じるなぁ~)
その後、山頂へ登る。
2016年9月2日 AM11:12に撮影
槍ヶ岳山頂から南岳方面の稜線、穂高連峰を眺めつつ
『これからこの腰で、あの先に見える南岳まで行くのか・・・』と珍しくブルーな気持ちに成る。
この大好きな場所で、こんな元気の無い『俺』は、始めてだ。
因みに、映りこんでいる赤と黄色の人は俺では無い(信号か!)
山荘前のベンチに戻り、進むか戻るか思案する。
そんな俺の足元を、妙に人馴れした『イワスズメ』がウロチョロする、それを見た女性が『可愛い!』と言いながら笑顔を向けてくるが、こっちはそれど頃じゃないので、作り笑顔を返して黙殺しておく。(余裕が無いなぁ)
ここ槍ヶ岳から南岳へは、下っては上る事を4度繰り返さなければならず、以外にシンドイのだ。
槍沢から登って来た事にプラスして、この腰には正直辛い。
だがしかし、『行ける』と判断して南岳へと向かった。
そして、南岳へ無事到着。
流石に今日は腰がヤバイ。
いつもはテントを設営したら北穂や大キレットを見に行くのだが、その元気が無い。
その証拠に写真を一枚も撮っていない。(何度も来ているせいでもあるが)
ストレッチで潰れた椎間板を伸ばした後、アミノバイタルを飲んで、テントの中で夕食までゴロゴロして過ごす。
夕食は高菜のパスタ(ママー)。これは美味かった。
明日は『腰が何処まで回復するかだな』と、思いながら就寝。
2016年9月3日、南岳のキャンプ指定地で夜明け前に起床。
カロリーメイトの朝食をとった後、テントの外に出てみる。
腰は昨日の辛さが嘘の様に回復している。
%で言えば、90%!
ここで迷う!!
キレットを越えて、穂高岳山荘のキャンプ指定地まで行くか、下山するかだ。
左膝はここまで問題は無い(正座の様に限界まで曲げると、内側靭帯に軽い痛が出るだけ)
南岳から穂高岳山荘へは、経験上、腰への負担は軽いだろうと言う予測もある。
(昨日より歩行時間が短いし、キレットは手を使って登る場所が多いので腰への負担が減る)
しかし、少しずつ蓄積している腰の痛みと、その限界が短くなっている事が不安。
また、穂高岳山荘まで行き、明日エスケープする場合、涸沢へ下りて上高地への道であるザイテングラートは人が多く、事故も多い場所。それは山荘から奥穂を登り前穂から岳沢へ下りるのと大差無いので、『だったら前穂まで行っちまえ』となる自分が想像できる。
こんなあんなで一時間位悩んでいた。
結局、『余裕がある内に下山するべきだな』と判断。
南岳から最短で上高地へ下るには『あそこ』を通る事になる。
このブログで記すのは始めてとなる槍の穂先を展望する絶景ポイント『天狗原』だ。
『天狗原を通るなら』それが奥穂や前穂を断念する事の慰めになっていて、『後ろ髪を引かれる』様な思いはあまり感じなかった。(天気も良かったし)
因みに、南岳からのルートは少し危険が伴うし、時間もかかる。安全且つ楽なのは槍沢方面から。
2016年9月3日 AM8:16分撮影
実は昨日、槍沢を登って居る時『天狗池は、もう水が無い』と聞かされていた。
『あるじゃねーか!』
8月の長雨が幸いしたのかな?
しかも風が無いので、池が鏡池に。
この場所を独り占めして、ぼーっと槍を眺めていると、おっちゃんおばちゃんの4人組が到着。
『シャッター押しますよ』と声を掛けて暫し撮影会。
お礼にと、歌舞伎揚げとプチトマトを頂いた。
2016年9月3日 AM8:22分撮影
ここからはもう『ルンルン♪』だ。
槍沢ルートで、すれ違う人達に(槍を登る前に天狗原へ行く人々)『鏡池はある?』『槍は映ってる?』と聞かると『映ってますよー』と答える俺。
天狗池の絶景が見れる事を知った人達が、笑顔になる。
それがきっと、槍へ登るあの人達の力の足しにもなるのだろう。
天狗原から見た槍に元気をもらったおかげだろうか?
南岳から上高地への長い帰路は快適で、腰も昨日ほど問題なく下山できた。
『これなら奥穂&前穂へ行けばよかった』とも思うが、この絶景を見れたのだからこれで好し!だろう。
この日は、上高地で一泊キャンプ。
翌日は松本の町をぶらぶらして帰宅。
山旅を終えた。
そうそう、帰りの『あずさ特急券のきっぷ』を松本の金券ショップで購入していた所、高校生位の男の子三人が『青春18きっぷ』が買えずに困っていた。(8月で販売終了)
信号待ちをしていたところ、その子達が『どうしよう』と相談している声が聞こえたので、声をかけ、俺の『青春18きっぷ』を譲ってあげた。
彼らは三人。俺の切符が、ちょうど三回分残っていたのも何かの縁だろう。
三回分の料金を払うと言う彼らだったが、『いいよ』と格安で譲り、『楽しんできて!』と声を掛けて別れた。
彼らは木曾へ行くのだそうな(渋い良い趣味してるな!!)
良い旅を楽しんだ、俺に出合った君達は、ラッキーだったな!
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