寝転んで空を見る

山高きを厭わず 海深きを厭わない

秋の蝶ヶ岳へ 4th Day 寄り道編②

2011年12月11日 | 2011北アルプスの旅

10月10日AM7時『ホテル飯田屋』にて起床。

今日は松本城で行われている『そば祭り』を楽しんで帰路につく予定。

 

朝食を食べてAM8:30分、ホテルをチェックアウト。

昨日、足のマメから水を抜いておいた御かげで登山靴も履ける様になった。

これなら今日は歩ける。(でも自転車 笑)

バルトロ75?に入った登山道具はホテルに預け、松本城天守&市立博物館入場券400円もホテルにて購入(200円御徳)

更に無料貸し出し自転車『力車』もホテル飯田屋にて貸してもらう。

残念ながら松本で良く見かける『赤い力車』では無く(予約がいっぱい)少し古い『青い力車』だったが全然問題無し!

松本の無料貸し出し自転車には『すいすいタウン』と『力車』があるが、大名町商興会の『力車』の方が自転車が新しく快適だ。

因みに松本駅と城の周辺は自転車専用レーンが整備されており、これも快適。(神奈川より進んでんじゃん?)

 

AM9時前に松本城に到着。

Img_0972

この時間から城へ来たのには意味がある。

それは今だ上った事の無い天守の最上階へ上がる為である。

何度も上った天守だが、何時も凄い混み様と暑さに辟易して6階まで上がった事が無いのだ(笑)。(毎回5階位で断念・・・)

しかし今回は空いている!朝駆けで松本城を攻めた俺の勝利である。

急な階段を上って天守を見て回った。

Img_0974 天守の鉄砲挟間

『ここから二の丸に侵入した敵兵を狙撃する訳ね~』なんて思いながら覗いてみると、なるほどな作り。

そして最上階へ。

天守最上階6回から北アルプスの方角を眺めて見ると・・・・

Img_0982

おお、常念岳と蝶ヶ岳が見えるじゃないか!

中央ちょい右の三角の山が『常念岳2857m』。

常念からなだらかな稜線を左になぞって行った一番高い所が『蝶ヶ岳2677m』。

う~ん、天守から自分が登った山を振り返り見れただけで、この旅は満足。

しかし、そば祭りが俺を待っている。

 

天守を出て、そば祭り会場へ。

会場内27の蕎麦屋の中から店を選ぶ。

先ずは、『幻のそば』と言われる『富倉そば』と、殆ど(いや全て?)同じ『信州ぼくちそば石田屋一徹』のブースへ。

Img_0993 500円

おやまぼくち・ごんぼっぱ・やまごぼう等と言われる葉を粉末にした物を繋ぎにする、非常に強い腰と歯ごたえが特徴。

確かに歯ごたえが強い!美味い!(鉄腕ダッシュで富倉蕎麦を作っていたが、蕎麦を切るのも大変らしい)

しかし、蕎麦の香りが弱い・・・新蕎麦では無かった様だ(緑色をしていないし)

続いて『信州ゆかり庵』へ

Img_0998 十割蕎麦500円

こちらも美味いが、香りが・・・。

しかし地元で手打ち蕎麦なんて食べ様物なら1500円はする。

その事を考えれば満足。

その後も食べ歩こうと思ったのだが、結構腹が膨れる物である~。

同会場のスローフード・スローライフ物産展を見て周り、そば祭り会場を後にした。

 

松本城を後に、縄手通りを歩いて中町通りへ御土産を探しに向かった。

中町通りは小洒落た店が多いが、高い!(中町通りは、御土産屋街では無い)

しかし、松本城から本町通りを歩き中町通りへ入った直ぐの『和合』と言うアンティークの店前で良い物を見つけた。

それは店の前を借りて、古い和服の古布をリメイクした洋服を売っていたのだ。

以前、同じ中町通りで古布のリメイク作品を目にしたのだが数万円もして、流石に手が出なかった事がある。

しかしこの店は御手ごろ価格である。

更に『御袋への土産に』と言うと、店のお母さんが非常に良い方で『応援するわ』と12000円の服を9000円にして頂いた。

その他にも生地(絹)について色々説明してくれたり。(一時間くらい迷っていたのだが付き合ってくれた)

林檎について聞いてみれば、安曇野の農家から頂いた林檎を皮をむいて食べさせてくれたり。

帰り際には林檎数個を頂もした。

更には、このお母さん『和合』と言うアンティーク物を扱う店の前を借りて服を売っているのだが

その『和合』の主人も出てきて商品である『籐で出来た壷』の値札(確か1000~円て書いてあった 笑)を剥がし

『これに林檎を入れて行きな』

そう言ってその藤で出来た壷をくれたのである。(林檎は入らなかったけど 笑)

その壷は現在実家で、仏壇に置き花瓶と花を入れて使っている。

 

因みに俺は、御二人を御夫婦と勘違いしたのだが、唯の知り合いだそうだ。

お母さんは(失礼だが優しげな雰囲気と良い笑顔から、こう呼ばせてもらう)

昔は山を登っていたらしく、神奈川出身で神奈川と安曇野とを行き来しているらしい。

自前(リメイク物)のピンク色の服を着ていた。

『和合』の御主人は大変ユニークな方で清の皇帝が着る様な豪華な服を着ていた。

その服も古布のリメイクだそうで、作られた方の形見なのだそうな。

 

最後に『お母さん』から『特急あずさ』の指定席切符を格安で手に入れられるお店を紹介してもらって御二人に感謝と共に別れを告げた。

 

御二人の写真を撮ったのだが、『お母さん』がいたく照れていた事もありブログに乗せることは控えておくとしよう。

変わりにその写真からトリミングした(切り取った)お母さんの作品をのせておく。

見切れているのは『和合』の御主人である(笑)

Photo お母さんの作品

和物が好きな俺からすれば男物も作って欲しいものだ。(今度行った時には御願いしておこう)

 

教えて頂いた販売機で購入した『特急あずさ乗車券+指定席』を購入。

指定席はいっぱいで座れなかったが、それでも大変御徳に家路につく事ができこの旅を終えた。

 

我乍ら毎度良い人に出会う物だと思う。

そうそう。

『和合』の店前に大きな壷があり、其処に『ナナカマド』(北アルプスでよく目にする)が指してあった。

それを『家の庭にも欲しい』(植えたいと言う意味だが)と言ったところ、御主人が壷から一枝を取り『持っていきな』『ザックに差していけばカッコいいよ』と、くれたりもしたっけ。

また松本へ行った時には、挨拶に行きたいと思う。

その時が楽しみだ。

 

今回も良い山を登ったし、良い人達に出会った。

良い旅だった証拠である。

満足満足。

 

                                                    おわり


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