寝転んで空を見る

山高きを厭わず 海深きを厭わない

秋の槍ヶ岳と涸沢を目指して 1st Day

2012年10月10日 | 2012北アルプスの旅

10月3日17時過ぎに家を出た。

勿論、行き先は北アルプス!

普通列車でコトコト向かった先は松本駅。

22時過ぎに松本駅到着。

帰りの切符(あずさ回数券)とマックのダブルチーズバーガーとハンバーガーにポテト(L)を購入後

最終の新島々線で新島々駅へ向かった。

 

この夜は新島々発上高地行きの始発バスに乗る為に、駅で野宿をするのだ。

駅から少し歩いた所に建つセブンイレブンで飲み物と御菓子(行動食)を購入。

駅の自販機前にあるベンチで遅い夕食。

Img_1425 ハンバーグを『ほおばる』嘔吐してるわけじゃぁありません

今晩のステーションビバークは俺一人。
 

0時過ぎ、ベンチの側にマットを敷いて寝袋で寝に入る。

しかし、駅の脇を通る野麦街道を走るトラックがうるさい!

更に、駅に新聞を置きに来る車のヘッドライトが眩しい!

つまり、寝れない!

丑三つ時には、雨が降り出した。

 

さて、ここで今回の予定を記して置きましょう。

一日目は上高地から槍沢へ、二日目は槍沢から槍ヶ岳、そして南岳。

三日目に北穂高岳へ行き、涸沢へ下って紅葉とおでんを堪能する。(山ガールなんかも観賞する)

四日目は上高地へ戻りキャンプか、涸沢から奥穂・前穂へ登り岳沢泊で翌朝上高地へ

と、まあこんな予定。

 

話を戻して~、日付変わった10月4日。

夜明け前に目を覚まし、と言うか殆ど寝れていない。

雨はもう止んでいた。

セブンイレブンで朝食を購入、店を出る俺の背に店員さんの『お気をつけて!』の声。

 

何処からか現れた登山者数人と、6時の始発上高地行きバスに乗り込み出発。

いつの間にか寝ていた俺が気が付くと、大正池前。

7時数分に上高地バスターミナルへ到着。

 

天気は、晴れ時々くもり

早速この日のキャンプ予定地、槍沢を目指して歩きだした。

Img_1427か~ぱ、かっぱ、河童のマ~クの 河童橋♪

Img_1429 山ガール発見!涸沢へ行くと言っていた

『山と高原の地図』によるコースタイムは以下

上高地バスターミナル→1:00→明神→1:00→徳沢→1:10→横尾→1:40→槍沢ロッジ→40→槍沢キャンプ地

合計歩行時間5時間30分

 

河童橋から梓川左岸の道を横尾へと歩いていく。

心なしか梓川の水が例年より少ない気がする。

歩き出して10分も経っただろうか、不味い事に気が付いた。

水筒に水を入れ忘れて居る事、コンビニで買った菓子を新島々駅に忘れて来た事だ・・・。

まあ、水は徳沢まで我慢!

 

徳沢で水を補給(水は0円勿論天然水)後を少し歩いていると、何かの気配がする。

上を見上げると・・・

Img_1433 猿!猿!

頭上に猿がいた!

空襲を警戒しつつ、この猿の真下を通過。(遊歩道には緑がかった糞が落ちていた)

因みに徳沢のカツラの木の葉は未だ色付いていなかった。

 

横尾に到着すると、此処はいつもの様に賑やか。

Img_1437  横尾大橋

やはりここで休憩している多くの人は涸沢へ向かう様で、槍沢へ向かう人は少ない。

休憩後、涸沢へと橋を渡る人達を横目に俺は梓川左岸を遡る。

この辺りから少しずつ登りになってくるのは、槍沢・涸沢共に同じだ。

Img_1445

槍沢ロッジに到着してテン場の受付をすます。

一泊500円なり、水は沢から引いている0円。

テン場は山小屋から更に40分登った先にある。

登山道は岩がゴロゴロした斜面だが階段状に整備されており、歩きやすいっちゃ~歩きやすい。

 

11時20分頃、槍沢キャンプ地(ババ平)へ到着。

此処は狭いキャンプ地だが、未だ空いていたので風が避けれそうな場所へテント設営。

Img_1456 左奥が我が別荘

この谷間にはかつて山小屋があったが、雪崩で崩壊。

以後、キャンプ指定地になっている。(冬季は雪崩の巣)

因みに写真奥の尾根は槍ヶ岳の東鎌尾根ある。(流行のオネェ系?)

このテン場の左には梓川が流れている。

梓川の源流はここから暫く登った所なのだ。

 

テントを設営していると50~60歳の男性が直ぐ横にテントを設営しだした・・・

こんなに空いているのに?と一瞬思ったが、それは風が避けられる良い場所だからだろう。

そのおっちゃんと言葉を交わし、親しくなった。

 

おっちゃんのテントの側に、ガスカンとゴミが入ったビニール袋が捨ててあった。

誰かが捨てて行ったらしい。

おっちゃんは『信じられないね』と呆れていた。

誰の仕業か知らないが、その者も北アルプスを美しいと思って来たのだろう。

その美しい場所を汚して帰る自分を、何とも思わないのだろうか?

呆れる。

 

ここで槍沢のテン場について少し

ハッキリ言って俺は、このテン場が好きでは無い。

なので出来る限り通り過ぎる事にしているが、今回は仕方なくここで一泊。

好きじゃない理由は、狭い事とトイレ事情だ。

特に、ここのトイレは今までテント泊した北アルプスのテン場の中でもワーストだと思っている。

混雑時はタンクの水が切れ、汚物が流れない事などしょっちゅう。

鍵は紐をかけるだけだし、勿論男女共有。

例えばこんな事もある。

女性がトイレに入ると汚物が流れず残っていて、用を足しているそのドアの向こうには男性が待っている。

流して外に出ようとしても水が切れていて、流れない。

この後のトイレから出る女性の気持ちを考えると・・・

ちょっと笑っちゃうが、女性には絶対に勧めないテン場である。 笑

無論、臭いも・・・

こんなテン場なので俺だって泊まりたく無いのだが、今回は仕方が無い。

 

午後はテントの中でまったりと小説を読んで過ごした。

(今回の山旅は基本的に昼食は無し)

夕暮れ前になるとテン場は混みだし、時々小雨が振り出した。

17時過ぎに夕食のフリーズドライのパスタを食べる。

日没後、テントを優しく叩く雨の音が耳に心地よい。

18時過ぎに就寝。

 

 

                                                    つづく

 

~今回の山旅に持って行った装備~

ウエア:速乾Tシャツ×2(バグーハウスとコロンビア)・ストームゴージュハーフパンツ(ファイントラック)

パフォーマンスロングスリーブ(c3fit)・エレメントロングタイツ(c3fti)・メリノウールのソックス×2(モンベル)

化繊のソックス×2(モンベル)・ジオラインM.W.ラウンドネックシャツ (モンベル)・フリース(モンベル)

フリースの手袋とオーバーグローブ(モンベル)・ヘッドバンド(マムート)・バラクラバ(ファイントラック)

レインウエア上下(モンベル)・レイインハット(バグーハウス)下着×4・アルパインダウンジャケット(モンベル)

就寝時用の防寒着(フリースのパンツとユニクロのヒートテックタイツ)・登山靴(スカルパ)

ギア類:ザック75?(グレゴリー)・ステラリッジ1テント(モンベル)・寝袋(U.L.スーパースパイラルダウンハガー♯3モンベル)

シュラフカバー(モンベル)・スリーピングマット180(モンベル)・チタンクッカー・ハイパワーガス(プリムス)

2243バーナー(プリムス)・スポーク(フォークとスプーン)・シリコンのカップ・ライター×2・山と高原の地図

水筒1?・プラティパス3?(キャンプ時用の水筒)・トレッキングポール(ブラックダイアモンド)・コンパス・ナイフ・クリップ付きのLEDライト

腕時計(スント)・デジカメ&予備バッテリー・予備メモリーカード・携帯電話・ウォークマン・小説(新三河物語上巻)

輪ゴム大小数個・安全ピン・テーピング・靴紐×2・絆創膏数個・痛み止め・下痢止め・酔い止め

総合ビタミン剤・アミノバイタルプロ×5・行動食(ドライマンゴー・かむかむ・カロリーメイト×2袋・カルパス)

ポカリスエットの粉末×3・食料7食分・抹茶ラテ5パック・ゴアテックスのスタッフバッグ大小・メッシュのスタッフバッグ

ジッパー付きのビニール袋各種(ゴミ袋等に)・筆記用具・トイレットペーパー・ポケットティッシュ(水溶性)

ウエットティッシュ・サングラス・文庫本(新三河物語上巻)・・・・

他にも持っていった物がきっとあると思う・・・が、めんど臭いので以上!


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