怖い話 vol.08 【挨拶part2】
私は父方のおじいさんに会った事がありません。
私がまだ母のお腹に居た頃に他界したからです。
マンションに住んでいた頃の話です。
真夜中、ドンドン!と玄関のドアを叩く音がして父は目を覚ましました。
ドンドン!ドンドン!
と、強く叩いている。
こんな夜中に誰だ。
と、玄関のドアを開けました。
そこには、おじいさんが立っていました。
父 . . . 本文を読む
怖い話 vol.07 【3人の女性】
これは、私の父がとある薬局で働いていた時のお話です。
私もよく遊びに行っていた薬局です。
そのお店は結構年季が入っているお店で、小さいお店でした。
3階建てになっているのですが、
1階が店舗
2階が倉庫兼休憩室
3階は私は見た事がありません。
今思うと、民家を改築したんでは?と感じます。
何故なら、
1階は店舗で、奥に倉庫がありましたが、コ . . . 本文を読む
怖い話 vol.06 【橋の上の男】
私が小さい頃は、家族でよくお出かけをしていました。
マンションに住んでいた頃。
その日も家族でお出かけをして、最寄り駅から歩いて帰宅していた時の事。
マンションの近くに橋があったのですが、
そこを歩いていると、父が私達を置いてどんどん先に歩いて行きます。
ぴょこぴょこ跳ねるようにして、歩いて行くのです。
橋を越えると、普通に歩き始めました。
. . . 本文を読む
怖い話 vol.05 【顔】
今から4年前の事です。
私には長く勤めていたアルバイト先がありました。
大体のアルバイトは大学生で、卒業と共に就職すると辞めていくのが通例でした。
私より2つ年上の世代が多かった時、
彼らも就職するとアルバイトを辞め、それぞれが別の道へと進んで行きました。
その中の一人の先輩が、4年前に亡くなりました。
私達は驚き、悲しみ、
当時の仲間を集めて、先輩の実家 . . . 本文を読む
怖い話 vol.04 【ただいま】
父のお母さん、私の祖母のお話です。
怖い話と言うか不思議なお話。
父の兄弟は多く、長男と次男は戦争にも行っています。
長男は今も健在ですが、次男は戦死しました。
そんな次男にまつわるお話です。
仮に、次男の名前を「ともあき」としましょう。
ともあきさんは、戦中に満州へ出征していました。
当時まだ10代だったと思います。
のちに行方が解らぬまま . . . 本文を読む