被災地支援 -できることをやろう- から -ひとつなぎ- へ   NPO法人ねおす

『三陸ひとつなぎ自然学校』の釜石市を中心とした活動を応援しています。

お知らせ

★【2015年12月23日エルプラザ】「5年目の今、未来への挑戦」の報告会があります

1 被害の概要

2012年02月04日 | 地域社会起業育成支援

都留文科大学・高田教授の報告【其の弐】


1 被害の概要

 釜石市片岸町はJR釜石駅を起点として45号線を約10km、車で約20分大槌方面に進むと鵜住居川河口に達する。河口より左岸北へ約1km続く海岸に沿いの集落である。鵜住居川は河口部で大きく右に曲がり、右岸は根浜海岸に沿って対岸に達する砂州(行政地割は鵜住居町)を形成していたが、現在は消失している。

  片岸町の集落は、鵜住居河口部、高台に造成された団地、3つの沢、そして45号線に沿った平地部分にあり、自治会は10班に分かれている。

 気象庁発表によると1446分に地震が発生,震源地は 三陸沖,   マグニチュード 8.8  ,深さ約20km。釜石市は震度6強。釜石市沿岸に最大の津波が達した時刻は1521分である。[i] 片岸町町内会の死亡/行方不明者は30[ii]。片岸町のある行政区である広域の鵜住居地区は人口6630人中、死亡者/行方不明586人。釜石市全体の死亡者/行方不明者が39,996 人 中937[iii]であるから死亡者全体の約62 %が鵜住居地区に集中している。(20112月住民基本台帳) 片岸地区の家屋は標高約15mあたりの家屋まで床上浸水しており、それより下方は全壊または流失した家屋が多い。



[i]津波情報(津波観測に関する情報)平成23年 3月12日19時39分 気象庁発表http://www.jma.go.jp/jp/tsunami/observation_04_20110312193944.html2012,1,23閲覧)

[ii]片岸町自治会による調査データ

[iii]釜石市 復興まちづくり委員会第1回 資料 被災状況及び取組み状況について 

http://www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/10,17683,c,html/17683/20110830-120021.pdf2012,123閲覧)


3.11 ―釜石市片岸町の記憶,津波前後 ― 

2012年02月04日 | 地域社会起業育成支援

都留文科大学・高田教授の報告【其の壱】

3.11 釜石市片岸町の記憶,津波前後  

 

 20111218日~21,北海道のNPO法人「ねおす」栗橋ボランティアセンターの依頼により、釜石市鵜住居地区、片岸町における震災被害について聴き取り調査を実施した。調査目的は地域の共有財産として記録すること。そして北海道庁の防災対策事業の一環として、津波被害の詳細な記録を防災計画に活かすことにある。

 調査対象は、片岸町内会188所帯(室浜を除く)を7ブロックに分け、住居の被災により避難所生活をされている世帯、被災を免れて集落に残っておられた世帯を抽出し、13世帯18人に対して行った。(平地のブロックは全戸被災している)調査者は環境・コミュニティ創造専攻から田中夏子,高田研。そして専攻4年生畑中健志,北海道大学大学院に進学している専攻1期生、村木伊織の4名で実施した。

 本報告では高田の聴き取った6世帯10名からの情報を元に、津波前後の避難/被災の状況について、その概要を報告する


都留文科大学・高田教授の報告

2012年02月04日 | 地域社会起業育成支援

これから連続投稿にて、

被災地支援活動で大変お世話になっている

都留文科大学高田教授の報告をさせていただきます。


経緯は以下の通りです(2011年12月5日の当ブログの記事抜粋)

「これまでの支援活動の中で被災者からいろいろなお話をボランティアスタッフはお聞きしてきました。しかし、まとまったお話をじっくりとお聞きする機会はこれまではありませんでした。 北海道の新しい公共の活動の一環として、この冬体系的に聞き取り活動を行います。発災から2週間程度を想定して、被災地は主として、ねおすスタッフの柏崎の実家がある(あった)壊滅的な被害を受けた片岸地区、その避難者を受け入れた栗林地区、そして被災地の消防団などです。どのような状況下で人々は避難をしたのか、どのような支援があったのか、初期の被災地の様子をお聞きし、今後の災害に備える資料を作ってゆきます。」

以下、本報告の高田教授からのコメントです。

「現在,調査の詳細な報告を作成中である。本稿は本誌のために津波前後の記録を切り出してまとめたものである。調査では地震から9ヶ月,悲しみの底から立ち上がろうとされている方々から、思い出したくない当時を想起してもらうことになった。この悲しみを後世の学びとするため、報告の作成に最後まで尽力していきたい。」

 




遠野福幸鍋まつり

2012年01月29日 | 地域社会起業育成支援

遅くなりましたが、1月22日に遠野のふるさと村で「福幸鍋まつり」が行われました。

釜石のお母さん方も出店するとのことなので、お手伝いに行ってきました。

会場は、こんな様子。昔ながらの建物がとてもよい雰囲気。

囲炉裏なんかもあります。

 

大賑わいでした。

 

そんな中お母さん方が出したのは「どんこ汁」

器からはみ出るほどのどんこを使っていて、評判がよかったです!

 

 

全部で116食でました!

最後に「どんこファミリー」でパシャ。

 

有原


あづまっぺ釜石 郷土料理を楽しむ会 IN栗林仮設

2012年01月29日 | 地域社会起業育成支援

27日に栗林町の仮設住宅談話室にて

第2回 あづまっぺ釜石 郷土料理を楽しむ会を実施しました。

釜石大槌地区郷土料理研究会のお母さん方に協力していただきました。

ご協力いただいた海のお母さん、山のお母さん方です。

海のお母さん方のなかには自宅が流されるなどの被災した方もいらっしゃいます。

海と山。

同じ釜石ではありますが、気候も歴史も人柄も違います。

そのお母さん方が「食」というテーマで一緒に集まり、

その料理が同じテーブルに並ぶ。

とても素敵なことだと思います。

本日のメニュー!

 

もうすぐ恵方巻きシーズンなので、お母さん方に教えていただきながら、

私も巻物に挑戦。

「復興のバラ寿司」、「希望の6色巻き」とネーミングした2種類の巻物です。

切り口が綺麗なのと、少し食べにくいので今回はカットして出しました。

カットしたものを今年の恵方「北北西」を向きながら、

食べている方もいらっしゃいました。

どうやって作ったのかと聞かれて、答えられる自分がうれしかったです。

秋にたくさん収穫できた無農薬の白菜と豚肉のミルフィーユ鍋。

綺麗な色の白菜で、彩りもきれいでした。

箸置きも椿の葉を使い、ひと手間かけました。

九州視察研修で覚え、早速挑戦!

なかなか素敵です☆

外は寒かったですが、中はあったか、ぽっかぽか。

自然と会話も弾むから不思議です。

お客様が帰った後はふりかえりと次のあづまっぺ釜石の打ち合わせ。

次へつながるいい打ち合わせができました。

 

柏崎

 


希望の光ムーブメント!

2012年01月22日 | 地域社会起業育成支援

こんにちわ。

長期ボランティアの伊藤です。

 

21日、22日の2日間、釜石シープラザにて「希望の光ムーブメント」という復興イベントが開催されました。また、本日22日は遠野でも復興鍋祭りというイベントがあり、二手に分かれてイベントのお手伝いをしてきました!

そのため、僕の記事と有原さんの記事でイベントの様子を伝えたいと思います。

 

主な活動は、お世話になっている地域の「峠の茶屋」の出店で料理や販売の手伝いをしました。活動の詳細は、きっと有原さんの記事で見られると思います。

 

ですので僕は、2日目を中心に今日伊藤がいいなと思ったことを載せようと思います。

 

まずは、「わんこそば大会」です!

2分間で何杯のそばを食べられるか!という競技だそうです。この大会で1位になれると、花巻で開かれる全日本大会の参加権を得られます。

そば打ちしかり、釜石はそばとつながりの深い地域であることを再発見。

 

 

2つ目は、「虎舞」!!

釜石の祭りといえば「虎舞」!!

2人で虎を巧みに操っての演舞です。

またひとつ釜石のいい所を見つけてしまいました。

かっこよかったです!地域の伝統文化には光るものがありますね。

 

 

最後に、岩手に展開しているつくし薬局さんによる「ハートプロジェクト」!!!

「ハートプロジェクト」とは、マグカップを販売し、収益金を被災地への支援物資として寄贈している活動です。

つくし薬局さんも4店舗震災の被害を受けているそうですが、スタッフの方が「小さな支援でもみんなで続けていくことが大事ですので」とおっしゃっていました。

「ハートプロジェクト」活動の様子です。生憎の天気でしたが、一生懸命やっている様子が伺えました。

僕もひとつですが、買わせていただきました。

HPからも注文できるそうなので興味のある方は、どうぞ↓

http://www.294ph.com/heartproject/

 

 

 

ここ釜石に来て、本当に多くの人が復興に向けて動いています。

今までつながりのなかった人、団体でも復興というキーワードでどんどんつながっていきます。

そのつながりが大きくなって、少しでも被災地の力になれたらいいなぁ、と思った1日でした。


明日は「希望の光 ムーヴメント」です。

2012年01月21日 | 地域社会起業育成支援

1月21日、22日に釜石シープラザにて「希望の光 ムーヴメント」という復興イベントが行われます。

  

 

私たちは、かまいし青の木主婦の会「峠の茶屋」の出店を手伝います。

今日はその準備です。

峠の茶屋さんは、鵜住居から笛吹き峠に向かう途中にあります。

 

めざましテレビも来たのですね。

  

早速準備開始!

  

 

 

 

 

 

 

 

 

仕込み完了!

 

お昼は特性カレーを頂きました。これは本当においしかった。さすがです。

  

 

「ご来店お待ちしてまーす!」

 

 

まだまだ終わりません。夜は、栗林地区仮設団地 自主活動グループ「レインボー」さんのお手伝い。

手作りのエコタワシです。これも「峠の茶屋」で販売します。

 

 

 

 

おいしい料理とエコタワシは明日「峠の茶屋」まで!

 

 

 

有原


郷土料理生活応援テレビmac

2012年01月17日 | 地域社会起業育成支援

こんばんは。ねおす長期ボランティアの有原です。

外見は過去最低(8kg増)ですが、内面は過去最高だと、自負しております。

 

さて、今日は色々しました。

 

まず、「郷土料理研究会」のみなさんと打ち合わせ。

仮設住宅のみなさんに郷土料理を振舞うべく、話を進めております。

みなさんの持ち寄った食べ物をつつきながら。いつもありがとうございます!

 

 

1月27日に栗林仮設団地の集会所でやりますよ。詳細は後日!

 

次は、鵜住居地区生活応援センターに行ってきました。

仮設団地の集会所の管理などを行っています。

 

 

放課後の子どもの居場所づくりについて話をしてきました。

来週から具体的に動けそうです。

 

さらに、

宝来館からテレビをいただきましたー!

新聞だけじゃ得られない情報もありますからね。

ありがとうございます!!

 

 

 

 

 

 

 

 

大事件。

 

 

 

 

柏崎のノート

 

mac book 2 発売。

 

 

 

 

 

 


miamiさんからの毛糸を届けました!

2012年01月16日 | 地域社会起業育成支援

こんにちは。ねおす長期ボランティアの有原です。

今、人生で一番外見が醜いです(8kg増)。

 

さて、みなさん、札幌でニットなどを取り扱う「miami」というところをご存知ですか。

そのmiamiさんが、「眠っている毛糸を被災地の方に届ける活動」をしています。

 

miami ホームページ

http://park16.wakwak.com/~miami/

 

ということで、我々ねおすの元に2箱もの毛糸が届きました!

なんと編み棒付!ひゃっほーう!!

 

ふふーん♪

 

早速、栗林地区の仮設に住んでいる「元気回復自主活動グループ レインボー」さんに届けてきました。

レインボーさんは、週に二回程みんなで集まり、編み物や料理などの活動を通して、交流する場をつくっています。

 

「わぁっ!」

「こんなにたくさん!」

「ほれ、編み棒までついてるよ!」

「こんなにあったら、たくさん作らねばなんねぇな」

 

喜びの声が飛びます。

 

ちなみにレインボーさんが作る編み物はこちら。

クオリティが高すぎる!

miamiさんの毛糸もこんな風に変身するのでしょうね。

 

 

miamiさん、ありがとうございました!!

 

 

 

それでは、ご唱和ください。

 

 

 

 

 

we are ねおす!

 

 

 

 

and

 

 

 

 

thankyou miami !!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


シャバダバ

2012年01月13日 | 地域社会起業育成支援

こんばんは、ねおす長期ボランティアの有原です。

ビアンカとフローラだったら、フローラを選びます。

 

 

水がね。シャバダバ。

 

 

 

 

ジーザス!!

 連日の寒さで水道が凍結。そしてエクスプロージョン!!

 

ということで、ぞうきんツイスター開始。

  

 

トイレも凍結してしまいました。

とりあえずは部屋を暖めてとかしましたが、とても大変でした・・・

そのぐらい冷え込んだ日。

朝はマイナス12℃でした。

ねおすが宿泊所としている釜石の栗林町。

ある仮設住宅では、水道が凍結し、朝から大変だったという声を聞きました。 

仮設の冬は始まったばかり。みなさん気をつけましょう。

ジーザス!!

 

 

 

 


ふるさとお正月セット お手伝い

2011年12月27日 | 地域社会起業育成支援

釜石地方農水産加工組合からの
「釜石・大槌能漁村からのおすそわけ」と題された
ふるさとお正月セット。
今年で10年目ではありますが、
今回の震災で今年もやるかやめるかという話になったそうです。
ですが、「こんなときだからこそやろう!」と
釜石、大槌地区のお母さん方は実施することに!

構成団体は
~釜石市~
青ノ木主婦の会、和山高原農産加工組合
すみれの会、どすこいの会
~大槌町~
マリンマザーズきりきりhttp://www.iwate-shokuouen.jp/urimasu/item_44.html

以上の団体が1~3品作り、持ち寄り、
全部で10種類の商品と想いがぎっしり詰まったセットです。

22日から私たちも一部のお手伝いをしてきました。
一つ一つてまひまかけて、作りますから、時間がかかります。
それでもそれが売りです。
作って、真空パックに詰めて、熱湯殺菌、冷却、ラベル貼りに伝票書き。
発送日の26日は構成団体が総出で
箱詰めに取り掛かりました。
全部で200セットの発送・・・
大変でした・・・が、元気で愉快なおばちゃんたちの
お手伝いができて、よかったです。
来年は海の商品も出せるといいですね、という言葉に
今後の希望を感じました。

お手伝いしているからこそわかる「安心、安全」。
これなら、どこにお届けしても安心です。
私もお世話になっている方々に送りました。
届いた方々が喜んでくださると嬉しいです。

柏崎

 


続 聞き取り調査

2011年12月20日 | 地域社会起業育成支援

12月頭に実施した聞き取り調査に引き続き、

今回の津波でも壊滅的な被害があった

釜石の一番北側の片岸地区の12名(男性6名、女性6名)の方々にお聞きしています。

片岸地区を7エリアに分け、その各エリアの方々を

片岸地区の住民が避難所としていた上栗林避難所のリーダーの柏崎龍太郎さんに

ピックアップしていただきました。

避難所にいた方や

家が残り、片岸地区に残り住み、後方支援をしていた方。

片岸のもぐりの漁師さんで沖に逃げた方。

今までの暮らし、

被災当時どのように逃げたか、

避難所での生活、

現在の生活と今後について・・・

それぞれの立場で語られる内容は違いますが、

どれもひとつひとつが紛れもない事実です。

普段からの防災に対する意識の差が生死をわけた事実。

寝たきりの方を助けに行った方が亡くなっているという事実。

今後、それぞれの地域でどのように防災に役立てていくか、

重要なポイントになっていくと感じました。

 

 

 


あづまっぺ釜石!~郷土料理を楽しむ会~

2011年12月17日 | 地域社会起業育成支援

今日は鵜住居町にある田郷地区の仮設住宅の談話室にて
「あづまっぺ釜石!~郷土料理を楽しむ会~第1回」を実施しました。
前回は釜石大槌地区郷土料理研究会として、
郷土料理を楽しむ会を実施しましたが、
定期的に実施してほしいという多数の声を聞き、郷土料理研究会のお母さん方のご協力で実施に至りました。

今回は22名の参加。
釜石市の栄養士さんにもご協力いただき、
一品の提供と簡単な栄養についてのお話もしていただきました。ありがとうございました。
「簡単に言うと、土鍋に野菜をぶちこめばいいんですよ!」
という栄養士さんの言葉に笑いも起き、
「これなら簡単にできそう!」というお父さんの声もありました。

 

今回は旬の大根と白菜をふんだんに使った料理や
クリスマスにちなんだデザートも出されました。

やっぱりあったかい部屋で、
あったかい料理を、
みんなで食べるっていいものです。

なかには久しぶりに会うおばあちゃんたちもいました。
というのも、寒くて外に出るのが億劫だけど、
「友達が行くなら行くかな」と重い腰をあげて来てくださったのです。
ご飯を食べたあとのそのままの足で、
お茶っこ飲みに行く姿も見られました。

この場が「食」を通して、みなさんが集まれるきっかけとなり、
「居場所」へつながってくれると嬉しいです。

次回は来月の実施予定。
定期的に実施していきたいと思います。

柏崎


何もできなかった・・・

2011年12月15日 | 地域社会起業育成支援

★三陸の復興が日本の未来を変える

日本の現代の課題が

目の前に広がり、

顕在化している

現地で活動を展開していた団体、

遠方から後方支援をしていた団体は

それを肌で感じ取っている

★つながりからできること

報告を聴いて、

一人の学生が

「自分はボランティアに行ってないし、

何もできなかった・・・」と

しかし、

釜石で活動している私たちは伝えたい

「とにかく来て、見て欲しい」

と釜石の方々はいつも思っていると

その出会いの場から

なにか新しい力が生まれるのではないかと

富田


片岸地区災害復旧対策協議会

2011年12月09日 | 地域社会起業育成支援

壊滅的な津波被害を受けた釜石市片岸地区の被災者自らが立ちあがり、町内の瓦礫撤去、行方不明捜索を3月下旬から開始した記録を被災者自身が撮影し、それを編集しCDにまとめました。動画と写真の映像です。 そのCDを当時の片岸地区の住民が避難所としていた上栗林避難所のリーダーの柏崎龍太郎さんから頂きました。 ねおすの札幌本部事務所に戻り観ました。

 

映像としては限られていています。 

TVで流れる編集されたニュース映像と違います。

 

その被災地に住む人が、その地に住む行方不明者を探し、今では「瓦礫」とは総称してしまう・・、生活の場を破壊した津波の惨状の中で・・・、自分達の生活の場(地域)を懸命にかたずけている現場を、そこに住む人がビデオを回し撮った映像です。

 

発災する直前まで日常生活があり、自分達が住んでいた「まち」が、あの大津波をうけ、倒壊では言い表せない・・、メタメタに破壊されて止まっている惨状、状況の中で・・・・、津波に揉まれて潰れ、砂に埋った車や家屋を引き揚げる映像が延々と映しだされます。 重機の先端の巨大なハサミが半分砂に埋まった自動車を引き上げようとする映像です。 何度も何度もつかんでは離れ落ち・・、それでも何度でも何度でも挟んで持ち上げようとする映像です。

そして、やっと地面に持ち上げらた車や家屋の周りに作業をしていた住民が集まります。行方不明者を探しています・・・・。

 

重機を操作しているのは片岸の住人・・・、探しているのも地域住民、自衛隊でも、機動隊でも・・、地元業者でもありません・・・。

行方不明者を探しているのも被災し自らも避難所に身を寄せている町内会住民・・・・。

 

釜石市片岸復地区災害復旧対策協議会。

 

町内会の住民による活動でした。重機を市に交渉し手配し、道具を手当てして作業をしました。あの時の状況を知っているので、全てを失くした中で動き始めた人々の驚くべき地域コミュニティ力です。 片岸町の住民の多くが上栗林の避難所にいました。 

観ていて・・・涙をこらえるのが・・・事務所内だったので・・・たいへんでした。

凄いコミュニティ力!

 

聞き取りをしています。 3月13日に現地に入った私としては、3月下旬の片岸地区の状況を見ています。当時の状況を知っています。

片岸地区災害対策協議会のネームを貼った軽トラも観て知っています。 その燃料、ガソリンも支援しました・・・・。 ズック靴で沿岸に行っているのがわかり、ジョイと一緒に長靴も手に入れて持って行きました・・・。 ふったやせっけんのねおす第3陣、火の玉小僧と異名をとった山梨県から燃料積んで走って来た加藤大悟さん等が命をかけて運んだドラム缶燃料でした。

 

でも・・・、片岸地区の住民自らがこれまでの救助、復旧活動は知りません・・・わかりませんでした・・・・あの時は・・・、 

 

あれから・・・9か月もたって・・、今日・・、知りました。

 

敬服・・感服・・超越・・、あたしには みつける言葉がないほどに、感動している・・ 夜です。

 

人間って凄い・・・・ あたしも人間だろうか・・・

たかぎ・・・。