今日は趣向を変えて新連載プッシュ記事をお送りする。
ちなみに今日2本目です。
・葬送のフリーレン
まず、タイトルが格好良い。
どことなくバンドっぽいというか、
正直フリーレンってポストロックとかオルタナのバンドとか居そうだもん(笑
葬送の、っていうのもクールで格好良いですよね
個人的には、
タイトルの時点で勝ってるというか、
簡単には終わらなさそうな感じがします・・・何となく、ですけど。
それに、単純に作画自体がめちゃくちゃ綺麗で素晴らしい
若手作家とは思えないくらい卓越した画力は星野真さんにも通じるものがあります
人物画は勿論、背景や効果も相当凝ってるのでその美麗な絵を眺めてるだけでも楽しい、と思う。
内容がまた渋くて良い。
基本的にナチュラルボーンサンデー漫画というか、
ジャンプの漫画は熱血でマガジンはドラマチックというイメージですけど、
良い意味で淡々としていてこれぞTHEサンデー漫画だ!という内容に仕上がってると思う
4大少年誌で「こういう作風」が唯一許されるサンデーならではの作品に仕上がってるのが素晴らしい
とても素朴だけど、その分ジーンと来る、強烈な感動よりも、粋な爽快さを重視してる感じ・・・と言えば、
分かるかな
90年代のサンデーっぽさがある、という話です
その上で異世界ものなんで今の読者にも通じると思うし・・・たぶん。
主人公が長生きのエルフなのも意表を突いてて面白い
今週(31・32号)の内容も、
かなりハラハラしつつ感動出来るエピソードなんですけど、
その感動もスッキリとした素朴な味わいの感動というか、自分の好きな「大げさではない感覚」がとても良いです
具体的に言うと、ヒンメルが「撃て」と言った一連のシーンはなんか、こう、「くーっ」って気持ちになる、というか。
まあ要するにここ近年の新連載の中でも際立って"サンデーしてる”漫画という事ですね
多分読めば分ると思うし、そのさりげないドラマが癖になる、と思う。
・龍と苺
これもかなり面白い
作者は既にヒット作家らしく、
珍しく新連載の時に表紙を飾っていました
何が面白いのかって言えば苺のキャラクター性でしょう
今どき珍しいぐらいケンカ腰で生意気な性格をしてるんですけど、
正直読んでて懐かしい気分にもなる主人公だと思う
いつの間にか、
今現在の社会通念に合わせて・・・
っていうかSNSの発達に従って、
どうしても行儀の良い主人公、ひたむきな主人公を生み出さざるを得ない現状があります
まあ要するに万人受けを意識して「良い子」になりがちなのも現実的にあるんです
だから、良い子ではない、多少不良の匂いのある苺に惹かれるのかもしれない
それでいて、どこか純真な感じも時々する彼女はとても素敵だと思う
加えて、
ライバルの月子の存在も良いですね
同年代、同性、そして同じ天才・・・
基本的に苺よりも年上の舐めプの親父ばっかが対戦相手だったんで、
しばらくしてから良い感じの、それも、応援したくなるライバルを出す構成力も流石だなー、と。
あんまり言い難い事をズケズケ言う苺の豪快さだったり、
周りの人物が結構言い訳がましかったりする妙なリアルさもまた面白い
今週の展開は苺が負ける流れだったのに相手の動揺で勝つ、っていう、
展開がコロコロ変わって先が読めないのも読んでいて楽しい
個人的には、
ここ近年少年誌に連載された将棋漫画の中でも一番分かりやすく面白い漫画だと思ってます
多分どこかで苺も負けると思うんですけど・・・初期の越前リョーマみたいなキャラなんで。
それが次の対戦相手になるか、は未知数ですが、苺が本格的に将棋に目覚めるのもまた楽しみです
ああ、っていうか、既に教頭に負けてるか。。
あと、
正直
・・・や、なんでもないです
スレンダー女子も最高っス←
ただ、月子が負けて泣くのも分かるなあ
多分変なプライドが冷静さを邪魔したんでしょうね
初心者に負けたのも悔しかっただろうし・・・
主人公じゃないけど、
この子もまた主人公っぽいキャラよな(笑
月子が将来にプロになれるのか?も気になるし、、、って思うと、
既にめっちゃ気になる要素作れてる訳で伊達に鳴り物入りで入って来た訳でもないな、と。
これは結構ヒットしそうな気もします、まだ始まったばかりですけど、何となくね。
しかし、
どっちも主人公が女性ですね
アクタージュも女性が主人公ですし、
最早主人公の性別とか関係ない世の中になって来たのかも
それはそれで変な固定観念がなくなって「今ならでは」の利点と言えます
この2つといつも感想書いてる「ノケモノたちの夜」は頑張って欲しいですね。
クオリティは高いので、後は順当に見てもらうだけ、っていうか。
今のサンデー、面白いですよ。