先週の水曜日、ハク。の企画を観に下北沢に行きました。
ハク。が下北沢で3日連続ライブ企画を決行したシリーズの2日目。
ちなみにこの日はバレンタインでもあったので、
入り口でプレゼントの缶バッヂと共にチョコ菓子も渡されました(さり気に嬉しかった)。
そう言えば、
この日のチケット代はちょっとビックリするくらい安かった
前売りでチケ代890円って書いてあって思わず「えっ?」ってなったんですけど、
ものっそい太っ腹かつ価格破壊を起こしていた素晴らしい対バン企画でございました。
3日間の内、
この日を選んだのは
対バン相手に興味が深かったのと、
あとは個人的に都合が良い日だった~のも大きかった。
それと、
下北沢MOSAiC、去年初めて行って「また来たいな。」って思ってたので。
モザイクは、ステージの壁の謎のパネル?凸凹?みたいなのがお洒落で好きなんですよね
照明も凝ってるイメージあるし、ここで観たかった~というのも大きかったかも
勿論、フラワーズロフトとかも大好きですけど、機会が多そうなので、
その辺はその内行くでしょう。という展望もあって。
■omeme tenten
(リハーサル)chunky cat
1.クリーミー呪って
2.マイラブリー
3.グッド・フィーリング
4.ブラックホールなう
5.2020
6.Now&Then
7.祈りたちよ
8.インスタントジョーク
実は以前から知っていたバンド。
去年、spotifyで・・・spotifyって検索で聴いたりすると、
その曲が終わった後勝手に近しいバンドや歌手の音源が流れる仕組みになっていて、
そこで「from east」って曲が流れて来て「いいじゃん。」ってなった記憶があります
多分GO!GO!7188か川本真琴の曲聴いた後に流れて来たっぽい。
なので、
興味があったのでこれは一度観れる良い機会だな、と。
結成が数年前なので、
そこまでのクオリティを期待してた訳ではないんですけど
実際に生で観たら普通にバンド演奏に迫力があってビックリしました。
まず、
リハの時に演ってた「chunky cat」という曲の時点で良かった。
心地良い疾走感を早速感じつつ、本編では恐らく定番の人気曲であろう「クリーミー呪って」を
いきなりオープニングに持って来た時点で「おっ」と思わされるものがあった。
ボーカルの灯さんが盛り上がって来たタイミングでシャウトかましてたのも格好良かった。
オルタナティブ・ロック風味の「マイラブリー」
ダークなテイストも感じた「グッド・フィーリング」
そして、
「まるごと消えてたまるか」と想いを叩き付けるバラッド「ブラックホールなう」と
割とシックというか、若さに任せた楽曲が少な目だったのも意外性があって面白かったですね。
想像以上に重厚なサウンドに良い具合に陶酔していた時間帯でした。
それと、
ボーカルの灯さんの声がやっぱり個性的だと思った
発音がめっちゃハッキリクッキリしてるのが最近のボーカルの中では珍しい気がした
MCで「(今日出たバンド達とは)今後もやっていきたい。」という発言を灯さんがしつつ、
ここで青春ポップ感溢れるスピーディなロックナンバー「Now&Then」で一気に場を温めていく
歌詞の中に「99年生まれ」ってフレーズがあって「そうかぁ...」って感じはありつつも笑
この曲は衝動が弾けてた印象でそれはそれで心地良かったですね。
メロディアス、かつ、
ギターソロも格好良かった「祈りたちよ」
そして最後は新曲の「インスタントジョーク」を惜しげもなく披露してフィニッシュ
この曲は、新曲のはずなのに既に鉄板曲?ってくらい仕上がっててそのロール感も見事でした
音源で「結構良いな。」って思ってたんですけど、ライブで観たら更に格好良く映って堪らなかったですね。
にしても、このバンド名も個性的かつ衝撃的でイイですよね(笑
口に出したくなる感じ...今後も注目したいです。
■Hwyl
正直、
物凄く格好良かった。
Hwylに関しては名前だけは知っていて、
観るのも音楽を聴くのもこの日このライブの瞬間が初めてだった。
のっけから、「ニート」という単語が強烈なパンクナンバーを雄々しく披露する
ある種、銀杏BOYZとかにも通じるエッセンスを感じつつ...或いは
AIR JAMとかに出てもそんなに違和感はないのでは?などとも思った
恐らく、
パンク系のバンドと対バンしてたらダイバーとか出そうな音楽性に最初は感じてた。
そしたら、
そこからヒップホップの影響を受けた楽曲にシフトし、
遂にギターボーカルの方がハンドマイクでラップテイストに歌う曲もあったり、
その自由な音楽性もまた格好良いな~って感じていました。
「人を愛すのはめんどくさい」
そんなフレーズに頷きつつ、
「精一杯が人と違うこと」みたいな歌詞にも感化され・・・
そう、
歌詞も独特でしたね
そしてどの曲も韻を踏む事を強く意識してた気がする
最後の方はエモーショナルなギターロックで締めてたので、
様々な音楽ジャンルを飲み込んだ面白いバンド...ってのは大いに伝わりました。
そして、一発で大好きになってしまったので、このバンドはきっと必ずまた観る事になるでしょう。
元々自分は(そういう発言に対しては社交辞令ではなく)有言実行型だとは思うけど、
そんな事書かずともまたこのバンドを観る機会は必ず訪れる予感はしますね。
素晴らしかったです。
■ハク。
+、アンコールでアップルパイ。
ハク。は、
去年9月の新譜のリリースツアー東京公演ぶりに観た。
この日はボーカルのあいさんが三つ編みのツインテール(?)の髪型にしてて、
パッと見ロックバンドのメンバーに見えないんだけど、ライブが始まるとジャリンジャリンとギターを掻き鳴らし
そのギャップがなんだか面白く・・・そして刺激的にも感じられました。
一曲目は、
「BLUE GIRL」からスタート。
一発目からよりロック感溢れるアンサンブルに進化してるのを如実に感じつつ、
サビの高音がまた綺麗で早速魅了されていました。
そして、
去年の新譜の中でも特に好きでよく聴いている「君は日向」。
うねるベース、なずなさんの綺麗なギターフレーズ等聴き心地の良い要素が詰まっているこの曲
サビのツインギターの威力も高く青春を感じさせる歌詞もさることながらサウンドにも心酔していました
特に、ラスサビ終わりのなずなさんの煌きと切なさが入り混じるギターフレーズにこの日も打ち抜かれましたね
ある意味音は歌詞以上に歌詞してる。っていう提言を証明する様なアウトロだった気もする。
一転して、
「本物を探しに行こう」という歌詞が印象的な沁みるバラッド「本物」
深みのあるギターフレーズにも唸らされつつ、
その流れで名曲「自由のショート」
ジャキジャキ感の強いあいさんのギターと浮遊感に満ちたなずなさんのギターの対比も面白い一曲
この曲のアレンジこそ正に輪廻を感じるというか、或いは水中で漂ってる感じというか...
それと対照的に胸アツでもあるサビの歌詞にも感化されていました。
「数年後にはこの会話が僕らを強くしますように」
1stアルバムのタイトル曲「僕らじゃなきゃだめになって」は、
以前よりもサビがジンワリと盛り上がる楽曲に進化しているように感じた
それと、
Bメロが改めて美メロだな~と思ったのとあいさんの歌も更に上手くなっている気がした
ラストに向けてフロント3人が一緒に歌うのも「愛しい」のロングトーンも力強くて素晴らしかった。
管理人自身は常に自己否定をしてしまうタイプですけど、だからこそ響く部分もありました。
イントロの時点でお客さんが沸いていた人気曲「直感way」、
確かにどこかエキゾチックさも感じさせるギターフレーズ含めて素晴らしかった
最初のサビの後あいさんが「はい!」みたいな声を入れてたのと、
陽気な中にも滲む哀愁の表現が刺さった一曲でした。
更に、
イントロの昔ながらの...具体的に書くと90年代前半くらいのオルタナロック感がスゴかった「なつ」
以前よりも更にロック感が増したサウンドにこの半年という期間でバンドが磨かれて来た手ごたえも感じた
だけどメロディは人懐っこさも感じたりそんな部分もこのバンドの魅力だと思う。
MCであいさんが「みんながいるから歌えます。」と述べた後に、
バンド屈指のロックナンバー「回転してから考える」で本編はフィニッシュ。
この曲、
メンバーが固まって一斉にバキッとした音を鳴らすイントロが無茶苦茶格好良かった。
カクカクしたアレンジとその勇ましい佇まいに❝侍❞っぽさを見い出しつつ、
以前よりもバンド演奏の強度が上がって来てるのをまじまじと感じました
それと、
感情が迸ったのか、
最初のサビの後のAメロ付近のあいさんのギターが痙攣してるかのような狂気があって痺れた
少し悲し気に歌うサビも、そして、最終的に「今夜しつこく踊ろう。」ってフレーズで終わるラストも
今の自分にはとっても響いてくれる素敵なうた...でもありました。
「しつこい」っていうのは普段はネガティブな意味合いで使われる言葉ですけど、
「しつこく踊る」って表現すると報われない中でも楽しもうとする勇敢なフレーズに変わる、っていう。
そういう部分にも日本語ロックの面白さを見い出しつつ、アンコールで披露された「アップルパイ」もまた
スカっぽい要素も含む哀愁ロックに仕上がってて最後の最後まで良い気分でこの日の夜は完結したのでした。
正直、
この週は落ちてた時間が長かったので、
そういう意味でも日常に於ける気付きを貰えたのは(自分にとっては)大切な経験だった。
ありがとうございました!!!!
しかし、
890円で25曲以上聴けたのは、
近年行ったライブの中でもコスパ最強クラスでしたね(笑
主催のハク。は3月末に下北沢Flowers Loftでワンマンライブを開催
関東でのワンマンは貴重なだけにこれは絶対見逃せないですね~
っていうか、既にチケット確保してるけど!
そちらもまた楽しみですし、
またこの3マン...又は
同世代のしのぎを削るバンド同士として熱い対バンが観たいところです。
これからの各バンドの動向やリリースもチェックしてゆきます♬